ジャック・ニコルソン
米ニュージャージー州ネプチューン出身。17歳のときにカリフォルニアに引越し、MGMのアニメ部門で雑用係として働く。その後演技を学び、ロジャー・コーマン製作総指揮の「The Cry Baby Killer(原題)」(58)でスクリーンデビュー。以降、コーマン関連の作品に多数出演し、アカデミー助演男優賞に初ノミネートされた「イージー・ライダー」(69)でブレイクする。以後、脚本家や監督にも挑戦しながら、俳優としての評価を高め、「さらば冬のかもめ」(73)ではカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞。75年の「カッコーの巣の上で」でアカデミー主演男優賞を受賞して以降、「愛と追憶の日々」(83)で同助演男優賞、「恋愛小説家」(97)で2度目の主演男優賞と、オスカーを3回手にした。ノミネート回数は12回にのぼる、米映画史に欠かせない名優である。その他の代表作は、「チャイナタウン」(74)、「シャイニング」(80)、「ア・フュー・グッドメン」(92)など。ティム・バートン版「バットマン」(89)では、悪役ジョーカーを怪演した。私生活では、女優アンジェリカ・ヒューストンとの長年の交際が有名。結婚は1度だけだが、元妻を含む4人の女性との間に5人の子どもがいる。