アルノー・デプレシャンの「ニュー・シネマ・パラダイス」 「映画を愛する君へ」予告
2024年12月3日 09:00

フランスの名匠アルノー・デプレシャンがメガホンをとり、映画史に功績を残した50本以上の名作が登場する「映画を愛する君へ」の予告編と新場面写真がお披露目された。
本作は、「キングス&クイーン」(2004)、「クリスマス・ストーリー」(08)などで知られるデプレシャン監督が、19世紀末に誕生してから現在に至るまでの映画の魅力と魔法を語り尽くす、映画への深い愛と映画館への賛美に満ち溢れた“シネマエッセイ”だ。

本編は、ドラマとドキュメンタリーを融合したハイブリッドな構成で展開。ドラマのシーンは、デプレシャン監督の「そして僕は恋をする」(1996)、「あの頃エッフェル塔の下で」(15)でマチュー・アマルリックが演じた主人公ポール・デュダリスに、デプレシャン監督自身を投影した自伝的映画になっている。第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるゴールデン・アイ賞にノミネートされた。
アマルリックが、本人役で出演。ポールの祖母役を「ママと娼婦」(1973)で知られるフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役を「落下の解剖学」(2023)の視覚障がいのある息子役で注目を浴びたミロ・マシャド・グラネールが担う。


さらに劇中には、50本以上の名作映画が登場。リュミエール兄弟による映画の発明から、アベル・ガンスの「ナポレオン」(1927)、フランク・キャプラの「或る夜の出来事」(34)、アルフレッド・ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」(59)、黒澤明の「乱」(85)、クロード・ランズマンの「SHOAHショア」(85)、ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター2」(91)、ロジャー・ミッシェルの「ノッティングヒルの恋人」(99)など、世界中のさまざまなジャンルの映画が、洪水のようにスクリーンを駆けめぐる。
そのほかフランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマンらの映画も登場。デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も借りながら、「映画とは何か」に迫る。さらにフィクションのシーンには、一般の観客が映画体験エピソードを語るインタビューが挟まれる。「本作の主題は“私たち”映画の観客」とデプレシャン監督が語るように、観客の視点で映画愛が描かれている。


予告編は、デプレシャン監督の分身でもあるポールの映画人生を追いかける。祖母に連れられて初めて映画館を訪れ、魔法にかかった幼少期から始まり、映画の魅力にどっぷりとのめり込み映画部に所属する少年時代、そして映画から恋愛を学ぶ学生時代まで――そして、「これはデプレシャン監督にとっての『ニュー・シネマ・パラダイス』」というテロップが浮かび上がる。さらに、映画との思い出を語る観客のインタビューシーンも活写され、映画と生きる素晴らしさを、映画ファンに語りかけるかのような仕上がりだ。
新場面写真は、ポールが祖母とテレビで映画を鑑賞する6歳、ジャン=ピエール・レオが表紙の雑誌を手に映画館に向かう14歳、大学で映画の授業を熱心に受講する20歳、映画館でスクリーンに引き込まれる30歳など、映画とともに生きる彼の人生が垣間見える。
「映画を愛する君へ」は、2025年1月31日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
(C)2024 CG Cinema / Scala Films / Arte France Cinema / Hill Valle
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