北北西に進路を取れ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

アルフレッド・ヒッチコック監督の集大成とも言われる巻き込まれ型サスペンス映画の名作。ニューヨークで広告会社を経営するロジャーは、偶然同じ場所に居合わせてしまったためにキャプランという男に間違えられ、謎の組織から追われる羽目に。ロジャーは追われながらも真相を探るべくニューヨークからシカゴ、サウスダコタのラシュモア山まで息もつかせぬ逃走劇を展開する。主演にケイリー・グラント。脚本は「成功の甘き香り」の名手アーネスト・レーマン。

1959年製作/137分/G/アメリカ
原題:North by Northwest
劇場公開日:1959年9月26日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第32回 アカデミー賞(1960年)

ノミネート

脚本賞 アーネスト・レーマン
編集賞 ジョージ・トマシーニ
美術賞(カラー)  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む
オソレゾーン

映画レビュー

4.5娯楽サスペンス(ってなんだ?)のお手本

2023年9月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

この映画の良いところは何も考えなくても良いこと。
難しいテーマも複雑なプロットもない。
それでいて、兎に角面白い!展開に手に汗握り、主人公のポンコツ具合にヤキモキし、要するにテレビに釘付けになる。
主演のケーリー・グラントの演技に愛嬌があり気取っている感じがしないのが良い。
ヒロインの神秘的な美しさが清涼剤になっている。
007シリーズが大好きな僕はこの映画から007の要素をたくさん感じ取ることができ、とても楽しかった。007ファンなら観て損は絶対にない。
全てのシーンが観客をドキドキさせるその一点に特化していて、人生において「ためになる」ようなものは何一つ得られないだろうが、僕はそこがとても気に入りました。古いからと言って変に身構えず気楽に楽しんでください。
 ただ、映画好きはヒッチコックの優れたサスペンスの技巧に注意を払うとより楽しめるかも。ちなみに僕はおもしろ過ぎて、気づいたらエンドロールだった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
HAL2005

5.0何で『ナイフ』なんだ?と気が付けばこの作品の品格が理解出来る。

2023年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 1件)
マサシ

5.0まだ観てない人は幸せだ

2023年4月9日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

知的

わが敬愛するヒッチコック監督が得意とした巻き込まれ方サスペンスの大傑作です。主人公がたまたま悪いタイミングでバーの席を立ったために、悪玉の狙う目標と間違えられる理想的な開幕。あげくに殺人犯に仕立て上げられ(背中にナイフ)、主人公が特急列車で逃走すると、彼を助ける謎の美女が登場してロマンスの花が咲く、という息つく間もない展開!!映画史に残るトウモロコシ畑で軽飛行機に襲われる場面や、ラシュモア山での活劇が終わったとたん、寝台車の中の幸せな2人にカットインする終幕の切れ味も抜群で、2時間16分がアッという間に終わります。ラシュモア山の歴代大統領の横にヒッチコック監督の肖像も飾りたい気分。ホント、まだ観てない人は幸せだ、初めて観る楽しみが残ってるんだから

コメントする 1件)
共感した! 6件)
活動写真愛好家

3.0ヒッチコック映画は展開範囲の狭い作品にこそ彼らしさが…

2022年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この映画はヒッチコック作品の中でも人気の
ある作品のようだ(キネマ旬報第11位)。

泥酔運転でのケーリー・グラントの名演技や
複葉機での襲撃シーン、
また巨大モニュメントでの逃走劇などの
魅せるアイデアそのものは
感心するばかりである。

冒頭では主人公を巡る謎の展開から
作品世界へ惹き付けられるだが、
主人公拉致のカラクリそのもののは
前半早々判明し、
以降はサスペンス色が消失して
アクション的展開だけが続いていく。

だから、アクション過多の展開と、
敵と思われた女性との絡み合いの揚げ句に
恋愛成就に至るストーリーは、
まるで007映画を観ているようだ。

そもそもが相手側組織は
いつでも主人公を亡き者に出来るのに、
面倒にもわざわざ複葉機で暗殺を図る手間が
何故必要なのか、
国外に持ち出すフィルムが
何故美術品の中にあり、
何故その落札の場面を設定しなければ
ならないのか、等々
これらのシーンは単に使いたいが為だけに
あるように見え、
ストーリー上の必要性を感じない
御都合主義的な違和感がある。
多分にそんなシーンの多用が
この作品の全体の緊迫感を失わせている
原因なのではないだろうか。

ヒッチコック作品では
「レベッカ」「ダイヤルMを廻せ!」
「裏窓」「サイコ」等の
展開範囲の狭い作品の方が、彼らしい
濃密でサスペンス色に溢れた映画に
なっているように感じる。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
KENZO一級建築士事務所
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る