ターミネーター2

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ジェームズ・キャメロン監督による大ヒットSFアクションのシリーズ第2作。前作から10年後の1994年。未来に起こる機械と人類の戦いを知ったサラ・コナーは精神病院に収容され、後に人類のリーダーとなる息子ジョンは里親のもとで不良少年へと成長していた。ある日、未来から2体のターミネーターがやって来る。1体は人工知能スカイネットがジョンを抹殺するために送り込んだ最新モデルT-1000型、そしてもう1体は10年前にサラの命を狙ったターミネーターと同じT-800型で、ジョンを守るため未来の彼自身が送り込んだものだった。前作では悪役だったアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800が、本作では人間の味方として登場。ジョン・コナー役をエドワード・ファーロング、サラ・コナー役を前作に続きリンダ・ハミルトンが務めた。のちに続くシリーズ作品を含めても屈指の人気と評価を誇る一作。

1991年製作/137分/アメリカ
原題または英題:Terminator 2: Judgmant Day
配給:東宝東和
劇場公開日:1991年8月24日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 日本アカデミー賞(1992年)

ノミネート

外国作品賞  

第64回 アカデミー賞(1992年)

受賞

視覚効果賞  
音響賞  
音響効果編集賞  
メイクアップ賞  
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フォトギャラリー

  • 画像1

写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

5.0昔ぶりに子供にせがまれ視聴Part2

2023年2月19日
スマートフォンから投稿

ン十年前に映画館で観て以来、久々に観てもド迫力の次から次へとヒヤヒヤ、息もつかせぬスピード感の連続!!
今観てもジョンはカッコ可愛い&あの髪型!サラ・コナー作り込んでる体格素晴らしい!そして〜我らがシュワちゃん!!血湧き肉躍る、アクションを畳み掛けるその様は鬼神のごとし!!!とにかく満足な作品をありがとう!!

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ホビット

4.0液体金属ロボットを考え付いた人は偉い

2024年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

液体金属ロボットのコンセプトはスゴイんだけど、それと同時に、そのコンセプトをただのアイデアに終わらせず、高度なエンタメとして具象化しているジェームス・キャメロンの手腕もスゴイ。

ロボットバトルだけでなく、カーアクションとしても大迫力で、再上映を機に劇場の大画面で見れてよかった。

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CR7

4.5ターミネーターVSターミネーター

2024年9月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

未来の機械対人類の戦争で人類側のリーダーとなるジョンを殺そうと未来からやってくる新型ターミネーターT-1000と、それを阻止する為に未来のジョンが送った旧型ターミネーターT-800の戦い。
たった1体で圧倒的な強さのT-1000。
ダースベイダー、ジョーカー、スタンと並ぶカッコ良く恐ろしいヴィラン!
そして同じくらいカッコいい元ヴィランのT-800!!

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Kei6

5.02024年現在、33年経った今こそ観たい名作

2024年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

映画を沢山見る人ならわかると思うのですが、世の中には面白い映画が多いです。しかしその“面白さ”の程度ってマチマチですよね?
例えば「思ったより面白い」だったり「どちらかと言えば面白い」だったり、「前に観たアレよりは面白い」や「俺は好き」、あげくは「まぁ…面白かったんじゃない?」という程度の“面白さ”もあると思うのです。しかしそんな有象無象の面白さなど軽く消し飛ばしてしまう強靭な面白さを持った作品は確かにありますよね?その映画の前ではそんな有象無象の面白さを必死に吟味していたのがアホらしくなるほど強力な面白さなのです。
しかしそんな強靭な面白さを持った作品は危険です。その作品を基準にして他の作品を判断しようとすると、ほとんどの作品は見劣りして、詰まらなくなってしまい、もう映画はいいや…となる危険性を孕んでいます。(実際私もそんな感じで映画を見なくなった時期がありました)そして本作もそんな危険を孕む強靭な面白さを持つ映画の一つです。

今回は私の家から一番行きやすい場所にある劇場で何故かリバイバル上映されていたので観てきました。私は人混みが苦手なので劇場へ行くときはなるべく遅い時間帯の上映回へ行きます。そのせいもあり?最近見てきた映画は自分のお望み通りではあるものの、あまりのスカスカぶりに逆に淋しさを感じる程でした。ところが本作はどうでしょう。もともと日に1回しか上映されないせいもあるのか、えらい盛況ぶりです。これが33年前の映画の入りかよ?という程の客入りです。この映画がいかに多くの人の心を掴んだのかを目の当たりにさせられます。

上映中に同じ列の人が泣いている気配が感じられます。普段は気が散る原因にもなる他のお客さんのリアクションですが、私も泣いてます。映画の場面はあの悲壮感を湛えたテーマ曲が流れるオープニングです……いや、やっぱ泣くよね!?ここ泣くよね!?

本来なら子供たちのハツラツとした声で溢れ、平和を絵に描いたような光景であろう公園が炎に包まれています。もちろんこのイメージはサラ・コナーが劇中に見る悪夢と繋がっている訳ですが、ありとあらゆる遊具が炎上する様を映しながらゆっくり横へ流れていくカメラワーク。そしてテーマ曲がクライマックスに向かうのに合わせて炎の中に浮かび上がるターミネーターの顔面。鏡面状の表層に燃え盛る炎を冷たく反射しているのです。
このオープニングだけで未来の人類に訪れた悲劇の大きさと過酷な運命を感じさせ、これから始まる人類の命運を掛けた戦いに対する緊張感を程よく高めてくれます。そして何よりシュワちゃん演じるサイボーグ101型にまた映画館で会えるんだ!という期待感に胸が一杯になるのです。
こんな感じで初っ端からやや暴走気味の高揚感に包まれ、歴史的名作を劇場の巨大スクリーンと大音響で堪能してきたのです。

今さらこの作品の物語だとか世界観だとか、キャラクターだとかを私が語ったところで仕方がない気がします。これまでも散々語られてきたでしょうし、その語られてきた事と私の感想もたぶん大した違いはありません。
しかし、確固たる実体(骨格)を持った旧型のT‐800と、姿形を自在に変えられる最新型のT‐1000という対決構造はその後のハリウッド娯楽大作の特殊効果の主役がCGへ変遷していく事を象徴しているかのような感慨がありますし、分厚い体のシュワちゃんとスラリとしたロバート・パトリックの対比もアクションスターのスリム化を予見させるのです。(実際長い映画の歴史を見ればシュワちゃん、スタローン時代の方が特殊なのですが…)そして何よりこの映画のアクションシーンの見やすさと言ったらありません。何がドウなったからコウなったという画面の中で起きた事象が本当に把握しやすのです。

映画序盤の用水路を逃げるジョン・コナーのバイクと追跡するT‐1000のクレーン車。シュワちゃんは用水路より少し高い位置にある側道をバイクを走らせて二人を追跡しています。チェイスする三人のそれぞれの位置関係がちゃんと把握できます。
ジョン・コナーが走っていく先にある段差や障害物(廃車やカート)を確認できるカットがあり、それらを物ともせず蹴散らして追跡してくるクレーン車のカットへテンポよく繋がっていきます。

シュワちゃんが懐から銃を取り出し、先ずはクレーン車ではなく、前方に向かって発砲。
カットが変わり側道の出入口を施錠している鎖が弾け飛びます。
追跡を続行し、側道からクレーン車を銃撃するシュワちゃん。ここで例の銃を1回転させてのリロードが劇中で初披露されます。片腕はバイクのアクセルを回して塞がっているのでこのリロード方法なのです。
銃撃に気づくT‐1000。しかしジョンの追跡に専念します。ジョンのバイクが陸橋をくぐります。そのまま陸橋に突っ込むクレーン車。運転席の上半分が剥がれ落ちます。振り返るジョン。ホンの一瞬の間の後、上体を起こし再び運転席に現れるT‐1000。追跡は続きます。
いよいよジョンに追いつき、バイクを小突きだすクレーン車。そこへついにシュワちゃんのバイクが側道から用水路へダイブしてきます。スローで着地した際に飛び散る火花が完璧です。
後ろからシュワちゃんのバイクが迫っている事に気づくT‐1000。クレーン車を蛇行させて前に行かれるのを防ぎます。しかし機動力と加速力に勝るバイクはクレーン車を躱し前方へ。すかさずジョンをピックアップし、クレーン車のタイヤ目掛けて発砲。
コントロールを失ったクレーン車はそのまま支柱付きの陸橋に激突。燃料タンクからガソリンが漏れ出したところにイグニッションが火花を噴いて爆発炎上。爆炎の中に動く影を警戒して銃を構えるシュワちゃん。…出てきたのが炎上したタイヤである事を確認し、その場を走り去ります。
二人が去った後、炎の中から姿を現すT‐1000。銀色のメタリックな表層が徐々にロバート・パトリックの姿へと戻っていきます―。

と、一連のアクションシーンの中で登場人物の置かれた状況やその行動の意図や駆け引きがちゃんと映像により説明されており、こんな下手な文字起こしをするまでもなく映画を見れば何がドウなったからコウなったという事がすんなり理解できるのです。
また連続した動きの中でも絶妙な間やスローモーションを加えてシーンに心地の良いリズムを演出しています。なので先の展開が分かっていても、何度でも盛り上がれるのです。これは音楽を聞く感じと似ていると思います。

他にもサラ・コナーのアクションで、相手の顔目掛けて鍵束を放り、思わず掴もうと手を上げた相手のガラ空きとなった胴へ攻撃や物陰に隠れたまま天井目掛けて発砲し、銃声に相手が怯んだ隙に移動する。というような、実際有効かはわからないけど妙に説得力のある動きなど、この映画の中で描かれるアクションは理にかなっているように見えます。
確かに理屈なんか関係なく盛り上がれる映画って私にもあるのですが、この映画の場合はその妙な理屈っぽさや律義さに荒唐無稽な話にどうリアリティを持ってもらうかという作り手の拘りのようなものを見て、その職人気質に感動するのです。決して派手なドンパチを見せるだけの大味なアクションではないのです。

「ジェームズ・キャメロンのSF映画術」(18年)というシリーズがあります。ユーネクストで配信されていますのでそれ系が好きな方は是非見て欲しいのですが、キャメロンがホストとして、スピルバーグやルーカス、リドリー・スコット、クリストファー・ノーランなどと対談してSF映画が何を描いてきたのか、その歴史を交えて紹介する番組です。(対談よりも関係者のコメントシーンの方が多い構成ですが…)
全6回のうち第5回の「知能を持った機械」がテーマの回でシュワちゃんとキャメロンの対談の模様が見られます。当然ターミネーターシリーズの話なのですが、シュワちゃんと話している時のキャメロンはどことなくウキウキしています。明らかにリドリー・スコットと話している時とは様子が違い、目の輝きが子供の様です。シュワちゃんの方が年上という事もあるのでしょうが、キャメロンも我々と同じようにシュワちゃんの中に懐の深い包容力と父性を感じているのだろう事が伺えます。だからこそ本作のシュワちゃんはあのように描かれたのだろうなと感じさせるのです。

「Stay here, I'll be back」のセリフと共に催涙弾の煙に消えていくシュワちゃん。格好良いものは常に煙を纏っているのです―。

どれ位の規模で今回のリバイバルが行われているかは知りませんが、お近くの劇場で上映されているのならこの機会にもう一度この映画を観てみてください。33年の時を経ても尚、その強靭な面白しろさが不変であることを確認できること請け合いです。
そして何より、ドローン兵器が戦果を挙げ、世界の各社がAI開発競争を進めている現実社会の様子から、いよいよ審判の日も近いなと感じさせる昨今、この映画の描いた物語は再び注目されるべきものだと感じるのです。

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モアイ

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