2023年映画ファンが最も注目した映画とは? 映画.com年間アクセスランキング2023
2023年12月28日 20:00
2023年もいよいよ残るところあとわずか。今年もさまざまな映画が私たちの生活を彩ってきました。では、数ある作品のなかでも、映画ファンが注目していたのは、どんな作品だったのでしょうか? 映画情報サイト「映画.com」において、2023年に最もアクセスが多かった映画ランキングを発表します。
※2023年1月1日~12月24日までのアクセスを集計。
■第10位 「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」
大ヒットアニメ「名探偵コナン」の劇場版シリーズ26作目にして、初の興行収入100億円を突破した本作が10位にランクイン。人気キャラクター灰原哀を中心としたストーリーが反響を呼び、映画.comのレビューでも4.0という高評価を得ています。
2024年公開の劇場版最新作「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」では、コナンのライバルである怪盗キッドと西の高校生探偵・服部平次の対決が描かれます。シリーズ最高興行収入を塗り替えるのかというところにも注目したいところです。
■第9位 「レジェンド&バタフライ」
2023年1月に公開された木村拓哉と綾瀬はるかの共演で織田信長と正室・濃姫の知られざる物語を描く、東映70周年を記念して製作された歴史大作が9位となりました。70周年記念作ということもあり、今までにない規模の豪華なセットやキャスト陣が話題になりました。
また公開から3か月足らずの5月にPrime Videoで見放題配信が開始となっており、2024年も映画館での上映と配信のスピード感がどう変わっていくのかにも注目です。
25年ぶりに織田信長を演じた木村拓哉さんのインタビューでは撮影の裏話も多くお話しいただけました。
■第8位 「RRR」
2022年10月の公開にも関わらず2023年のアクセスランキングで堂々8位にランクインしたのは、日本で公開されたインド映画として初の興収10億円突破作品となった「RRR」です。「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメントです。
上映時間179分にもかかわらず、「まったく長いと感じさせません」「3時間飽きさせません」「30分に一回、ツッコミの右ストレート」「全部入りのエンターテイメント作品」と好評レビューが多く、映画.comレビューも驚異の4.4という高評価となっています。
また、映画.comのニュースでは、35回以上鑑賞した猛者へのインタビューが話題に!未見の方も鑑賞済みの方も是非一度この熱量を感じてください。
■第7位 「首」
北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画が7位に。2017年の「アウトレイジ 最終章」以来となる北野武監督作品に、監督自らがビートたけし名義で羽柴秀吉役を演じたのをはじめ、明智光秀を西島秀俊、織田信長を加瀬亮、黒田官兵衛を浅野忠信、羽柴秀長を大森南朋、秀吉に憧れる農民・難波茂助を中村獅童と豪華キャストが勢ぞろいしました。
映画.comでは監督・キャスト総勢6名へのリレーインタビューを実施しました。俳優陣から見た北野監督とは、俳優ビートたけしとは、監督から見た日本の映画界とは、など多彩な質問にお答えいただけました。
■第6位 「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
世界的人気の任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズなどのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化した本作が6位という結果に。興行収入では140億円を超え、2023年公開作品で第1位の成績を収めています。
「スーパーマリオ」については映画はもちろん、新作ゲーム「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」が10月に発売され、さらにユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは2024年に「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が拡張されることが発表されるなど話題に事欠かない2023年でした。さらに12月30日からはPrime Videoでの見放題配信もスタートするので、是非チェックしてみてください。
■第5位 「怪物」
カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を獲得した、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーション映画「怪物」が第5位。シングルマザー、学校教師、子どもたちのそれぞれの視点で一つの事件への日々が描かれ、国内外問わず高い評価を受けました。
カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを獲得した「万引き家族」でもタッグを組んだ是枝監督と安藤サクラさんが本作に込めた思いについて、インタビューで語ってくれました。
■第4位 「THE FIRST SLAM DUNK」
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を、原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけて新たにアニメーション映画化した作品が4位にランクイン。去年12月の公開から23年8月31日の終映まで約9カ月間のロングラン上映となり、興行収入は国内歴代13位となる157億円を突破する大ヒット作となりました。
日本での大ヒットはもちろんですが、中国やフランスなど世界各国から高評価、ヒットの便りも届いています。
■第3位 「リトル・マーメイド」
1989年製作の名作ディズニーアニメを、「シカゴ」の名匠ロブ・マーシャルのメガホンで実写化したミュージカル映画が3位となりました。女優で歌手のハリー・ベイリーが主役のアリエルに抜擢されたことが大きな話題となりました。
ディズニーは今年100周年を迎え、記念作品として作られた「ウィッシュ」が現在大ヒット公開中で、2024年には人間が抱く「感情」たちの物語の続編「インサイド・ヘッド2」が公開予定です。
■第2位 「ゴジラ−1.0」
日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目となる「ゴジラ−1.0」が第2位。日本でのヒットはもちろん、北米でも2023年に公開された外国映画(非英語映画)として第1位のオープニングを記録し、実写の日本映画としては北米で歴代1位のヒットとなりました。
2024年1月12日からはモノクロ映像版となる「ゴジラ-1.0/C」(ゴジラマイナスワン/マイナスカラー)が公開となり、合わせて日本版&北米版のビジュアルをダブルA面でデザインした「70周年記念オリジナルアートボード」の入場者特典が配布となります。2024年もまだまだゴジラ旋風は吹き荒れそうです。
■第1位 「君たちはどう生きるか」
2023年最も映画ファンに注目されたのは、公開当日までキャスト情報やあらすじなどを一切隠された異例の状態で封切られた宮崎駿監督の10年ぶり新作「君たちはどう生きるか」でした。情報が伏せられていた形でしたが、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、大竹しのぶ、國村準、小林薫、火野正平といった豪華キャスト陣の出演や米津玄師の書き下ろし新曲「地球儀」などが大きく話題となりました。
映画.comでも作品情報はもちろん映画の評判を確認するためレビューへのアクセスが集中し、2位を大きく引き放すアクセス数を記録しました。また、主役を演じた若手俳優の山時聡真さんへのインタビューも大きく話題を呼びました。
◎2023年映画.comアクセスランキング
今年もたくさんの方々に映画.comを訪れていただきました。ありがとうございました。
2024年も映画.comをよろしくお願いいたします。
PR
©2024 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。