THE FIRST SLAM DUNK

ALLTIME BEST

劇場公開日:

THE FIRST SLAM DUNK

解説

1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

湘北高校バスケ部メンバーの声優には、宮城リョータ役に「ブルーロック」の仲村宗悟、三井寿役に「ガンダムビルドダイバーズ」の笠間淳、流川楓役に「ヒプノシスマイク」の神尾晋一郎、桜木花道役に「ドラえもん」の木村昴、赤木剛憲役に「僕のヒーローアカデミア」の三宅健太を起用。1990年代のテレビアニメ版も手がけた東映アニメーションと、「あかねさす少女」のダンデライオンアニメーションスタジオがアニメーション制作を手がける。ロックバンドの「The Birthday」がオープニング主題歌、「10-FEET」がエンディング主題歌を務め、作曲家・音楽プロデューサーの武部聡志と「10-FEET」のTAKUMAが音楽を担当。

2022年12月3日の公開から23年8月31日の終映まで約9カ月間のロングラン上映となり、興行収入は国内歴代13位となる157億円を突破する大ヒット作となった。

2022年製作/124分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2022年12月3日

スタッフ・キャスト

監督
原作
井上雄彦
脚本
井上雄彦
演出
宮原直樹
大橋聡雄
元田康弘
菅沼芙実彦
鎌谷悠
北田勝彦
CGディレクター
中沢大樹
キャラクターデザイン
江原康之
井上雄彦
作画監督
江原康之
井上雄彦
サブキャラクターデザイン
番由紀子
キャラクターモデリングスーパーバイザー
吉國圭
BG&プロップモデリングスーパーバイザー
佐藤裕記
テクニカル&リギングスーパーバイザー
西谷浩人
シニアアニメーションスーパーバイザー
松井一樹
テクニカルアニメーションスーパーバイザー
牧野快
シミュレーションスーパーバイザー
小川大祐
エフェクトスーパーバイザー
松浦太郎
シニアライティングコンポジットスーパーバイザー
木全俊明
ライティングコンポジットスーパーバイザー
新井啓介
鎌田匡晃
美術監督
小倉一男
美術設定
須江信人
綱頭瑛子
色彩設計
古性史織
中野尚美
撮影監督
中村俊介
編集
瀧田隆一
音響演出
笠松広司
録音
名倉靖
音楽
武部聡志
TAKUMA
オープニング主題歌
The Birthday
エンディング主題歌
10-FEET
キャスティングプロデューサー
杉山好美
音楽プロデューサー
小池隆太
2Dプロデューサー
毛利健太郎
CGプロデューサー
小倉裕太
制作統括
北崎広実
氷見武士
アニメーションプロデューサー
西川和宏
プロデューサー
松井俊之
アニメーション制作
東映アニメーション
ダンデライオンアニメーションスタジオ
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第46回 日本アカデミー賞(2023年)

受賞

最優秀アニメーション作品賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

映画レビュー

4.5懐かしくも新鮮な味わいを凝縮させた傑作

2022年12月31日
PCから投稿

何も情報を入れずに観て本当によかった。まさに目から鱗。子供の頃から心と体に染み込んでいるはずの物語がこれほど新鮮に感じられるとは衝撃だった。本作を観て改めて気づかされたのは、そもそも「スラムダンク」の本質が5人の主人公たちが共に織りなす群像劇だったということ。筆先から生み出される横一線に並び歩く姿そのままに、各々が濃密な個性を打ち鳴らし、それが合わさることで疾風怒濤のハーモニーが生まれゆく。その上、本作に限っていえば、伝説の山王戦に時間軸を定め、さらに5つの視点の重心を変化させることで、我々が慣れ親しんだハーモニーから”これまで聞こえてなかった響き”を鮮やかに抽出してみせる。これは原作者だからこそ成し得た画期的なアプローチと言えよう。公開から約一月が経つのに人気が衰えない。年の瀬らしく僕の観た劇場では家族連れや地元の古い仲間どうしで鑑賞する人も多く、その様子がもう一つのドラマを生んでいた。

コメントする (0件)
共感した! 80件)
牛津厚信

5.0CGアニメーションだからできた運動描写

2022年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作のようにリアルで本格的なバスケットボールのシーンを作るには、この方法しかなかったと思う。手描きアニメでは、物量的に厳しい。実写映画では、これだけのプレイができる役者を探すことが難しい。本作はモーションキャプチャによる3DCG作品だが、この方法でしかこの動きは作れないだろう。
モーションキャプチャは人の動きをデータ化しているなら、そいつらに実写で演技させればいいと思う人もいると思うが、実際にはかなりCGアニメーターによって膨大な動きの調整を施され、画面にも手で大量に描き込んで、あの映像に仕上がっている。生身の人間にやらせるだけではできない、さらに本格的な運動を、CGアニメなら追求できるとこの映画は証明した。
今後のスポーツ描写のメルクマールになることは間違いない。手描きアニメでも実写でも到達できない表現を、ついにCGがやったという点で画期的だ。これは実写を模倣するCGでも、手描きを模倣するCGでもないのだ。

コメントする 2件)
共感した! 77件)
杉本穂高

5.0マンガに色を塗り動くかの如く制作したような理想的なアニメーション映画が遂に誕生。アニメに新時代到来!

2022年12月5日
PCから投稿

これまではマンガのアニメ化というと、基本は手塚治虫の延長線上にあり、セルアニメを基調としたような2Dアニメーションとして制作されてきていました。
そんな流れに、全面にCGを駆使しながらも自然な2Dアニメーションに見える「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」で大きな変化が起こったかと思っていたら、「THE FIRST SLAM DUNK」では別の角度から進化させていて驚きました。
マンガの持ち味の良さを損なわないように、全面にCGを駆使しながら、マンガにペンで色を塗り動くかの如く制作したような理想的なアニメーション映画として仕上がっていたのです!
おそらく、これこそがマンガのアニメーション化としては、最も難易度が高く理想的な「解」なのかもしれません。
予告映像の段階では、やや違和感を持ちながらも、いざ大きなスクリーンで見ると、ほとんど気にならなくなるクオリティーの高い映像表現で、まさに日本のアニメーションに新時代の到来を予感させる作品でした。
内容も「ファン」はもちろんのこと、「一見さん」でも十分に楽しめる構成になっています。
私は、マンガやテレビアニメは昔にチラッと読んだり見た記憶はありますが、正直「一見さん」と変わらないレベルです。
ただ、そんな私でも最初から最後まで十分に楽しむことができました。
さらに「ファン」であれば、本作では描かれていない原作の部分を補完できるでしょう。
本作は「SLAM DUNK」という名作に触れる「第一歩目」に相応しい作品で、この究極的に進化したアニメーション映画が、この先にどうなっていくのか非常に興味深いです。
本作におけるバスケットボールの試合の臨場感などの破壊力は劇場でこそ発揮されると思うので、劇場のスクリーンで見ることをお勧めします。

コメントする (0件)
共感した! 139件)
細野真宏

4.0【ネタバレなし】各キャラクターの心情にグッと寄り添って見せた、大人も楽しめるスラムダンク

2022年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日に鑑賞。朝から物販コーナーは、スラダングッズを求めて長蛇の列。
客席にはちびっ子やバスケ少年の姿も多々見受けられ、否が応にも期待感が高まる。
ネタバレ要素を書き込むような、野暮なことはいたしません。

公開前段階で、これほどまでにヤキモキさせられた作品は久しぶりではないだろうか。
スラダンの世界観どんぴしゃの土地出身で、バスケ部でしたから、客観的な視線はもちろん忘れず、それでいて多少厳しい目で鑑賞したことも事実です。
個人的な見解……… スラムダンクファンは、これは劇場で観るべきではないだろうか。

原作者であり、監督を務めた井上雄彦氏も公式インタビューで語っているが、原作が完結して26年。年齢を重ねたことで描けることもある、という言葉の通り。
原作でも様々なエピソードが盛り込まれているが、それでも各キャラクターの心情の、さらにもっと深いところにまで寄り添って描いたのが今作といえる。
井上氏にはぜひ、更にこの先についても描いてもらいたいと切に願う。

コメントする (0件)
共感した! 77件)
大塚史貴
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「SLAM DUNK」シリーズ関連作品