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【5月1日はウェス・アンダーソン監督の誕生日】天才監督の“ウェスってる”センスと魅力がまぶしい映画5選

2023年5月1日 14:00

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エキゾチックな旅の感覚も味わえる→GWにもおすすめ!
エキゾチックな旅の感覚も味わえる→GWにもおすすめ!
写真提供:アマナイメージズ

本日5月1日は、ウェス・アンダーソン監督の54歳の誕生日。その独特の世界観やビジュアルに加えて、全ての作品で製作・脚本も担当し、オリジナルの視点とユニークな語り口を貫く天才ぶりは、多くの映画ファンを魅了しています。新作が完成すれば、名だたる映画祭で引っ張りだことなり、最新作「アステロイド・シティ」(9月1日公開)は、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されています。

画像2(C)2022 Pop. 87 Productions LLC

そんなアンダーソン監督の作品の多くは、ディズニープラスで配信中。この記事では、5作品をピックアップし、衣装、セット、キャスティング、オマージュなど“ウェスってる”センスと魅力を探っていきます。エキゾチックな旅の感覚も味わえるので、大型連休に楽しむのも、おすすめです。


●1.「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001年製作)
画像3写真提供:アマナイメージズ
【作品紹介】
 子どもの頃から不動産売買に精通し、10代にして国際金融に並外れた才能を発揮した長男チャス(ベン・スティラー)、幼い頃から戯曲の才能を発揮し、10代前半で5万ドルの懸賞金を得た長女で養女のマーゴ(グウィネス・パルトロウ)、テニスの全米ジュニア選手権でV3を達成し、プロデビューした次男リッチー(ルーク・ウィルソン)。3人の天才を輩出したテネンバウム家には、父の過ちと裏切りで、一家離散となった悲しい過去があった。そんな“天才家族”が22年の歳月を経て、「もう先が長くない」という父の言葉をきっかけに、同じ屋根の下で暮らすことに。テネンバウム家の両親を、ジーン・ハックマンアンジェリカ・ヒューストンが演じる。
【ここがウェスってる!】
 「アンソニーのハッピー・モーテル」「天才マックスの世界」に続く監督3作目で、アンダーソン監督の評価と知名度を一気に押し上げた初期の代表作。初めて日本で劇場公開された作品でもあり、日本の映画ファンからも一目置かれる存在となった。一家を襲うさまざまなトラブルを通して、当時のアメリカが抱えた諸問題を浮き彫りにしながら、家族という普遍的なテーマを切り口に、絆の再生をユーモアたっぷりに描いた異色作でもある。左右対称のシンメトリーを意識した個性的な画面構成は、アンダーソン作品のトレードマークとなった。3人のきょうだいが、それぞれアディダス、ラコステ、フィラという有名スポーツブランドを着こなす徹底したセンスも“ウェスってる”。

●2.「ライフ・アクアティック」(2004年製作)
画像4写真提供:アマナイメージズ
【作品紹介】
 落ち目の海洋探検家兼ドキュメンタリー映画監督のスティーブ・ズィスー(ビル・マーレイ)は、新作の不評にもめげず、いつもの乗組員たちと探査船でリベンジの航海へ。ところが、彼の息子だと名乗る青年ネッド(オーウェン・ウィルソン)や雑誌記者ジェーン(ケイト・ウィンスレット)が乗船し、さまざまなドラマが巻き起こる。果たして、仲間の命を奪った幻の“ジャガーザメ”を見つけ出し、映像におさめることはできるのか。海洋アドベンチャーという新たな領域に“船出”し、海賊相手のアクションや、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督がストップモーションアニメで命を吹き込んだ架空の海洋生物も見どころだ。
【ここがウェスってる!】
 物語の重要な舞台のひとつが、ズィスーが所有するベラフォンテ号だ。「第二次世界大戦に使われたとわかる船形で、50メートル近い大きさ」というアンダーソン監督が出した条件に合った船体探しの旅は、南アメリカにまで及んだ。一方、縦半分に切断されたベラフォンテ号は、フェデリコ・フェリーニ監督も愛したイタリアのチネチッタ撮影所の工房作品。主人公が映画監督である共通点から、本作はアンダーソン版「8 1/2」と評されることも。こだわり抜いた世界観の追求は、まさに“ウェスってる”映画づくりの姿勢を示している。ちなみに、極度の飛行機嫌いで知られるアンダーソン監督は2005年3月、本作を引っさげ、初めてプロモーション来日を果たした。

●3.「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014年製作)
画像5(C)2013 Twentieth Century Fox
【作品紹介】
 ヨーロッパ随一の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」で、常連客のセレブ夫人マダムD(ティルダ・スウィントン)が何者かに殺害された。遺産をめぐる騒動に巻き込まれた伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レボロリ)を伴い、事件の真相を突き止めるため、ヨーロッパを駆けめぐる。1930年代、60年代、現代の3つの時代を舞台にしており、時代ごとに映像のアスペクト比(画面の長辺と短辺の比率)をそれぞれ、1.37:1、アナモルフィック・ワイドスクリーン、1.85:1に変えることで、時代の流れが分かりやすく表現されている。また時代に合わせ、天井の色を変えたり、天窓を作ったりし、光の射し方を変えた撮影も行われた。
画像6(C)2013 Twentieth Century Fox
【ここがウェスってる!】
 第87回アカデミー賞では作品賞ほか同年最多タイの9部門でノミネートされ、美術、衣装デザイン、メイクアップ&ヘアスタイリング、作曲の4部門で受賞。まさに総合芸術と呼ぶにふさわしい映画体験が味わえる。名だたる大スターが出演を熱望する一方で、アンダーソン監督は、おなじみのキャストを起用する現代“ユニット映画”の旗手でもあり、本作にもエイドリアン・ブロディウィレム・デフォーら常連組が多数出演。なかでもビル・マーレイは、現在まで9作品でタッグを組む“ウェスってる”盟友だ。本作では、コンシェルジュが結成している秘密結社の一員で、脱獄したグスタヴ・Hに手を差し伸べるムッシュ・アイヴァンを演じている。

●4.「犬ヶ島」(2018年製作)
画像7(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
【作品紹介】
 「ファンタスティック Mr. Fox」(2011年製作)に続き、ストップモーションアニメに挑んだ冒険ファンタジー。舞台は、近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリ(声:コーユー・ランキン)は愛犬スポッツ(声:リーブ・シュレイバー)を探し出すため、盗んだ小型機で犬ヶ島へと向かう。アンダーソン組の常連に加えて、スカーレット・ヨハンソングレタ・ガーウィグら多彩な豪華メンバーが集結。日本からも、渡辺謙夏木マリ村上虹郎、「RADWIMPS」の野田洋次郎らが参加している。第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、監督賞(銀熊賞)を受賞した。
画像8(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
【ここがウェスってる!】
 日本をこよなく愛するアンダーソン監督のイマジネーションが凝縮された本作。黒澤明をはじめ、小津安二郎鈴木清順ら日本映画界の巨匠たちから強いインスピレーションを受けて、ひとつひとつ精密にデザインされた近未来の日本像は必見だ。さらに相撲、浮世絵、和太鼓など、さまざまな日本文化が独自に融合しながら、不思議な統一感を生み出しているのも“ウェスってる”魅力。SF的要素も強い内容だけに、劇中には本多猪四郎監督の「地球防衛軍」(1957年製作)や、「妖星ゴラス」「怪獣大戦争」といった特撮映画へのオマージュも捧げられている。アンダーソン監督は、「ライフ・アクアティック」以来13年ぶりのプロモーション来日を果たした。

画像9(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
【作品紹介】
 20世紀フランスの架空の街。国際問題からアート、ファッション、グルメに至るまで、深く切り込んだ記事で人気を集める「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部では、クセは強いが才能豊かな記者たちが活躍していた。ところがある日、編集長が仕事中に心臓まひで急死し、遺言で廃刊が決定。記者たちは最終号を作るために、編集長との思い出がつまった、とっておきの記事とエピソードを振り返っていく。常連のビル・マーレイから、初参加のティモシー・シャラメまで、豪華キャストが勢ぞろい。劇中には、雑誌編集部らしく活字を使った演出が施され、演劇やアニメ的な表現が挿入されるなど、アンダーソン監督らしいこだわりと遊び心が満載だ。
画像10(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
【ここがウェスってる!】
 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」ではニューヨーク、「ダージリン急行」ではインド、「グランド・ブダペスト・ホテル」ではハンガリーなど、映画を見ているだけで旅した気分を味わえるのも、アンダーソン作品の魅力だ。本作では長年憧れを抱いていたというフランスと、その文化に対する敬意と愛情が、全編にわたってちりばめられ、観客を“花の都”に誘っている。また3つの記事をオムニバス形式で描いた構成は、「短編のオムニバス映画を撮る」という長年の夢を実現させた結果だ。映画ファンが、アンダーソン作品に“ウェスってる”魅力を感じるのは、自分の“好き”を追求する創作性を通して、斬新かつノスタルジックな夢を見せてくれるからにほかならない。

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