「るろうに剣心 最終章 The Beginning」キャスト・キャラ・登場人物 雪代巴、桂小五郎、沖田総司、高杉晋作役は誰?
2022年10月21日 20:00
佐藤健が主演し、大友啓史監督がメガホンをとった大ヒット映画シリーズの完結編第2部「るろうに剣心 最終章 The Beginning」が、10月21日午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送されます。
鑑賞していて気になるのは、原作でも人気が高い雪代巴や、実在の人物である桂小五郎、沖田総司、高杉晋作らを誰が演じているのか、ということ。
本記事では、今作を数多く取材してきた映画.com編集部が、キャラクター・登場人物・キャストの経歴をまとめました。取材を通じて得たコメントなどを交え、出演した佐藤、有村架純、江口洋介、高橋一生、村上虹郎、安藤政信の“想い”もご紹介していきます。
和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化し大ヒットを記録した時代劇アクション「るろうに剣心」のシリーズ完結編となる2部作の第2弾。
原作では緋村剣心が過去を語る形式で物語が進む「追憶編」をベースに、剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。
剣心(佐藤健)に復讐するべく東京を総攻撃した上海マフィアの頭目・縁(新田真剣佑)との壮絶な戦い。その理由は、剣心が「人斬り抜刀斎」と恐れられていた幕末へとさかのぼり、剣心が自らの手で斬殺してしまった妻・雪代巴(有村架純)の存在、そして十字傷の謎へと繋がっていく。
>>今すぐ「るろうに剣心 最終章 The Beginning」をAmazon Prime Videoで観る主人公・剣心役で主演したのは佐藤健。「ROOKIES」(2008)、NHK大河ドラマ「龍馬伝」や「Q10」(ともに10)といったTVドラマで人気若手俳優となり、実写映画版「るろうに剣心」3部作(12、14)で人気・評価を不動のものに。ほか、映画「護られなかった者たちへ」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」など。
シリーズ一作目の撮影時、佐藤は22歳だったが、今作「The Beginning」では30歳に。これまでの“優しく強い剣心”ではなく、“人斬り・緋村抜刀斎”の危険で美しい姿を体現した。
・撮影前の意気込み
「毎回どの作品も全力で演じていますが、『るろうに剣心』に関しては、やはり特別な思いがあります。また、この二部作は、剣心の十字傷の秘密(剣心の過去)を描いていることもあり、剣心にとって間違いなく一番重要なエピソードです」
「僕自身が絶対に作りたいと思っていたエピソードを撮影できる毎日を通して、これが自分にとってとても大切な作品になると実感しています」
「日本が新時代に入ります。そして30歳になり、僕自身も新しい時代に突入します。新しい時代を作るために、自分も生きていくということを、いま感じています」(製作発表より https://eiga.com/news/20190412/2/)
・何を大事に演じたか?
「今回は、剣心がずっと内に秘めていたものをむき出しにして演じるという意識でした。だから、新しいものを持ってくる・何かが変わるということではなく、これまでの剣心から削ぎ落していった結果、人斬り抜刀斎時代が立ち現れるという感覚ですね」(インタビューより抜粋 https://eiga.com/news/20210613/4/)
原作でも屈指の人気キャラ・雪代巴役には有村架純。2013年にNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子の青春時代を演じて一躍脚光を浴び、大ヒット作「映画 ビリギャル」(15)では第39回日本アカデミー優秀主演女優賞などを受賞。ほか、「アイアムアヒーロー」「ナラタージュ」「花束みたいな恋をした」など。
演じた巴は、プロデューサーの小岩井宏悦氏いわく「クールな表情の下に沸き立つような愛憎を秘めた完全無欠のヒロイン」(出演発表時のコメントから抜粋 https://eiga.com/news/20200319/1/)。
人斬り抜刀斎時代の剣心が、唯一心を許した相手だったのにもかかわらず、その手で斬殺してしまった妻。剣心の孤独に光を灯した人物であり、一方で心の奥底には複雑な感情が渦巻いているという難役でもある。
・撮影で感じていたこと、心がけたこと
「巴という役は剣心さんにとっても、(ファンの)皆さんにとってもすごくすごく大切な役なので、プレッシャーもあった」(2021年3月24日のオンラインイベントから抜粋 https://eiga.com/news/20210324/21/)
「佐藤健さんと撮影現場でお話した際に、『本当に大切に思っている作品で、7年前の“るろうに剣心”の始まりの役づくりは巴からスタートしている』とお話されていて、7年間ずっと巴がベースにあって、今の剣心が出来ているという、その言葉の重みを深く受け止めました」(出演発表時のコメントから抜粋 https://eiga.com/news/20200319/1/)
江口洋介は、1987年の映画「湘南爆走族」でスクリーンデビュー。「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」(ともに91)、「ひとつ屋根の下」(93)などのトレンディドラマで人気を築き、その後は医療ドラマ「救命病棟24時」シリーズ(99~09)や「白い巨塔」(03~04)などで活躍した。
演じた斎藤一は、新選組三番隊組長として、幕末の動乱を生き抜いた実在の人物。明治という新しい時代を迎え警官となり、最大の宿敵である剣心と時に争い、時に共闘した人気キャラだ。ファンにとっては今作ラストシーンの剣心&斎藤一の邂逅が、たまらない余韻を残す。
・役作りで大切にしたこと
「これまで(のシリーズ)は警察の『藤田五郎』として演じていましたが、羽織姿になったときのギャップは大きかったですね。ただ、日本映画や書物も含めて描かれてきた『新選組』とは、ちょっと違っている。これまでは『儚い青年剣士の美学』として描かれることも多かったかと思いますが、関東あたりの剣術に自信のある10代くらいのやつらが集まって京都に向かい『国のために刀を持って、明日から戦うぞ』となったら、相当危なかったと思うんですよ(笑)」
「大友啓史監督も同じイメージを持ってくれていて、見た目から『新選組』というより『その時代に生きていた、エネルギーが有り余ったやつら』として作っていきました。全員、人斬りですからね。その時代のにおいが、その時代に呼応した正義を作っていくと思うので、それを念頭に置きつつ『最初の斎藤一』を演じました」(インタビューより抜粋 https://eiga.com/news/20210613/4/)
高橋一生は、子役俳優としてキャリアをスタートさせ、スタジオジブリの「耳をすませば」(95)では天沢聖治の声を担当。大ヒット映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」(04)などに出演したのち、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(14)などで知名度を高め、「シン・ゴジラ」(16)などで一気にブレイク。話題作やCMに引っ張りだこの存在となった。
演じた長州藩士・桂小五郎は、明治維新に際し特に活躍した実在の人物。木戸孝允の名でもよく知られている。今作では剣心に要人らの暗殺を命じ、“人斬り抜刀斎”へと変ぼうしたきっかけとなる。
「大友監督とは3作目なのですが、また大友組の中でお芝居ができることに、ありたがみと面白みを感じていました。桂を演じるうえで、剣心の心の動きを観察するよう心がけていましたが、佐藤さんは、常に“剣心”としてそこにいらっしゃるので、安心してお芝居ができました」(出演決定ニュースから抜粋 https://eiga.com/news/20210302/4/)
(高橋について)「幕末という刹那の時代は、殺気を帯びた艶っぽさが似合う時代。一生君は、それ以外ないという唯一無二の表現をしっかり探り当ててくれる。しかもその深度が半端ない。彼が演じる桂の一つ一つの立ち居振る舞いからは、剣心に対する細やかな思いが感じられ、と同時に間違いなく作品の強いアクセントになると思いました」(同上 https://eiga.com/news/20210302/4/)
村上虹郎は、河瀬直美監督作「2つ目の窓」(14)の主演で俳優デビュー。実写ドラマ版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(15)では主人公に扮し、2021年にはNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演したことも記憶に新しい。父は俳優の村上淳、母は歌手のUA。
演じた沖田総司は、新選組の一番隊組長にして、若くして天才剣士と称えられた実在の人物。今作では修羅の道を進む剣心と相対し、命をかけて剣を交えていく。
「沖田総司という人物を演じられることは、この上なく幸せだなと思います。オリジナリティーを大事にするよう意識しつつ、とにかくアクションは頑張りました。今回の『剣心』は今までと違って『人斬り抜刀斎』なので、剣心としてまとう空気や、健くんが目の中に宿して見つめるものが違い、印象的でした。(出演決定ニュースから抜粋 https://eiga.com/news/20210302/4/)
(村上について)「山椒は小粒でもピリリとからい、虹郎君の鋭いイメージと沖田のイメージが自然と重なりました。剣心との夢の対決を含め、この魅惑的な人物を独特のムードをまとい、見事に演じてくれたと思います」(同上 https://eiga.com/news/20210302/4/)
安藤政信は、北野武監督・脚本作「キッズ・リターン」(96)の主人公シンジ役に抜てきされて俳優デビュー。同作ではその年の映画賞の新人賞を総なめにするなど、極めて高く評価された。近年はドラマ「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」などでも印象的な存在感を発揮した。日本のみならずアジアでも高い人気を誇る。
演じた長州藩士・高杉晋作は、長州藩を倒幕に方向づけた実在の人物。奇兵隊の創設や、「おもしろきこともなき世をおもしろく」との辞世の句などで知られる。今作では桂小五郎と同じく、剣心が“人斬り抜刀斎”へと変ぼうしたきっかけとなる。
「大友監督には、個性的で勢いのあるエネルギッシュなイメージを持っていました。そんな方と一度sessionしてみたかったので、オファーがきて素直に嬉しかったです」(出演決定ニュースから抜粋 https://eiga.com/news/20210302/4/)
(安藤にはついて)「一瞬にして人の心を虜にする唯一無二、独特のカリスマ性は、安藤政信ならではと痛感しましたね。奇兵隊のエキストラたちが、その姿を前に一気に高揚し、魅力に取り込まれていく。高杉が持つ豪胆さと繊細さ、一括りにはできないその存在感を、十二分に体現してくれたと思います」(同上 https://eiga.com/news/20210302/4/)
・11月4日 「僕のワンダフル・ジャーニー」(地上波初放送)
・11月11日 「そして、バトンは渡された」(地上波初放送)
・11月18日 「あなたの番です 劇場版」(地上波初放送、本編ノーカット)
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