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東映、充実の2022年ラインナップ 配信の脅威よりも「負けない作品を作ることこそが大事」

2022年2月4日 09:00

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報道陣の取材に応じた手塚治社長(中央)
報道陣の取材に応じた手塚治社長(中央)

配給大手の東映が2月3日、都内で2022年ラインナップ発表会を開催し、配給する19作品の概要を担当プロデューサーが説明した。

同社の手塚治監督は会見冒頭に挨拶に立ち、「今年は自信があります。粒ぞろい、しかも大粒です」「今年は創業以来、最高の成績を残したい」と手応えをにじませた。会見終了後には報道陣の取材に応じ、中長期的なプランを問われると「かつて東映は任侠路線、実録路線など、路線という言い方をしていましたが、シネコンが主流となると大きな転換期を迎え、路線である必要がなくなったわけです」と前置きし、「そのためシリーズものは増やしていきたいと思いますし、東西に撮影所を持っておりますので、自前の作品を増やしたいとも考えています」と真摯に語った。

また、コロナ禍の自粛要請などの影響もあり、NetflixやAmazon Prime Videoなど配信系が一気に勢力を拡大したが、その脅威についても「共存できると思います。これまでも共存してきたわけですから」と穏やかな口調で話す。

「映画の歴史を紐解けば、テレビの普及、レンタルビデの流行などがありましたが、共存してきましたよね。東映は、東映ビデオという会社まで作ってしまったくらいですから。配信の存在も、大きな転換点にはなると思います。ただ、作り手として配信に負けない作品を作っていくことこそが大事だと思っています。NetflixやAmazonよりも面白いものを作ることが大切なんです」

意欲作を多く手がける紀伊宗之プロデューサー
意欲作を多く手がける紀伊宗之プロデューサー

ラインナップは、以下の通り。

大怪獣のあとしまつ」(2月4日公開/三木聡監督)
牛首村」(2月18日公開/清水崇監督)
ブルーサーマル」(3月4日公開/橘正紀監督)
映画おしりたんてい シリアーティ」(3月18日/門由利子監督)
ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(4月22日/児玉徹郎監督)
ハケンアニメ!」(5月公開/吉野耕平監督)
太陽とボレロ」(6月公開/水谷豊監督)
映画 妖怪シェアハウス」(6月公開/豊島圭介監督)
劇場版 仮面ライダーリバイス(仮)」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE(仮)」(夏公開)
ハウ」(夏公開/犬童一心監督)
ONE PIECE FILM RED」(8月6日公開/谷口悟朗監督)
映画デリシャスパーティ・プリキュア(仮)」(9月23日公開)
ヘルドッグス」(秋公開/原田眞人監督)
SLAM DUNK(タイトル未定)」(秋公開/井上雄彦監督)
Gメン」(秋公開/瑠東東一郎監督)
劇場版 仮面ライダー(仮)」(冬公開)
清水組新作(公開時期未定/清水崇監督)
シン・仮面ライダー」(23年3月公開/庵野秀明監督)
Knights of the Zodiac(聖闘士星矢)」(公開時期未定)

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