ハウ

劇場公開日:

ハウ

解説

「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督がメガホンをとり、人と保護犬の絆を描いたドラマ。犬との絆を育む主人公を、田中圭が演じた。原作・脚本は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「余命1ヶ月の花嫁」などで知られる脚本家の斉藤ひろし。

市役所職員の赤西民夫は、上司からの勧めにより飼い主に捨てられて保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことになる。民夫は人懐っこいこの犬をハウと名付け、民夫とハウは次第に絆を深めていく。そんなある日、突然ハウが姿を消す。必死にハウを捜す民夫だったが、ハウは遠く離れた青森の地にいた。偶然のアクシデントが重なり、青森まで運ばれてしまったハウは、大好きな民夫の声を追い求め、そこから民夫の待つ横浜まで798キロの道のりを目指す。

田中が主人公・民夫役を演じるほか、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、石橋蓮司、宮本信子らが脇を固め、石田ゆり子がナレーションを担当する。

2022年製作/118分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2022年8月19日

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映画レビュー

3.5☆☆☆★★ 原作読了済み。 〝 とうちゃんを訪ねて三千里 〟 副題...

2024年3月15日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

原作読了済み。

〝 とうちゃんを訪ねて三千里 〟

副題〜田中圭は田中圭であり、一生、田中圭であり続ける〜

前半の40分過ぎ辺りまで、田中圭演じる民夫が彼女に振られ。ハウを飼い始める展開は原作通り(野間口/渡辺真起子のコンビはイメージ通り過ぎてちょっと笑ってしまった)だったのですが。ハウが行方不明になってしまう理由であり、ハウはその後、自力で(原作では青森から)何とか民夫に会いたい一心で帰ろうとする。
その際の幾つかのエピソード等は、大幅にカットされていたり。細かく変更されていたりと、「あれ?(映画は原作とは)全然違う話で展開されて行くのかな?」…と思いながら観ていた。

実際問題、原作では。ハウは事故で亡くなった…と証言する浮浪者が居て。映画では《足立さん》が浮浪者にサポートする場面が有っただけに。「成る程!ここで浮浪者が登場する訳か。」…と思わされた。
そんな《足立さん》だが、飼っている猫の話をする場面等、ほんの少ししか登場しない。
それだけに、最後の最後で《足立さんはそうゆう存在》なんですよ…と知らされる。
映画版での足立さんは、《そうゆう存在》で有るのを隠す必要がない為か?最初の登場場面からして《そうゆう存在なんです》…と、しっかりと観客に分かる描き方をする。
演じるのが池田エライザだけあって、軽いお色気場面が有ったのは実に眼福でした❤️
おじさん、あの太腿にスリスリしたいっス、、、ゴホッ(自粛)、、、あ💧脱線しました。

尤も、その影響なのか?民夫が片思いをする美人カウンセラー和泉の存在は完全にカットされていた。
原作だと、民夫と和泉との絡みだけで全体の1/4位は有っただろうか。
加えて、父親を亡くした新米漁師甲介のエピソードも完全にカットされていた。
この甲介のエピソードは。映画版最後のエピソードが、元々仲良しだった双子の兄弟の話で有ったのを。亡き父親との悲しさからハウの存在で癒される男の子の話へと変更されていた。
つまりは、甲介の話が最後のエピソードへと引き継がれている。

…いや、引き継がれていなければならないのだけれども、、、

元々、ハウが行方不明になる場面。それには原作だと仲良し兄弟が関係していた。
映画の最後、母親役の田畑智子は「実家の近くに越してきた」とのセリフが有った。
甲介のエピソードをカットした訳だし。最後のエピソードに双子の兄弟の話をカットしたのだから、本来ならば(カットした)甲介のエピソードへと繋げていれば実に上手い脚本…と思うのだが。
スクリーンを見つめながら、どうにもこうにも映画本編にはそんな意図は感じられなかった。
大体、そのような意図があったならば。ハウが行方不明になる直接的なエピソードは。
(一時母親の実家に遊びに帰って来た設定で)兄弟のキャッチボール(原作はフリスビー)でなくてはならないのだと思う。

脚本に於ける謎なエピソードに関して言えば幾つか有った。
(ハウの里帰りのエピソードとして)映画版での最初のエピソードにあたる、原作にはない約1分程の田中要次が登場する場面。
何故この場面が必要だったのか?がそもそも分からない。
もしも、尺を埋める為としては短かすぎるし。観客を笑わせようとするギャグ的な場面だったにしても今ひとつだった。

更に言うと。原作でのハウが南下する都度に震災の土地を通る描写が描かれている為、映画本編にもその辺りの描写がふんだんに描かれるだろう…のは想像出来た。
そんな中で、イジメに苦しみ登校拒否をする少女麻衣の心をハウが癒す話は、原作にも有るのですが。そこに震災で心が疲れてしまっている要素を織り込んでいたのは「あ!なるほど!」と思いながら映画を観ていた。

…しかしこの話にも何故?…と思わされてしまった箇所が。

映画&原作共に、駅のホームに佇むこの麻衣の前に電車は2度止まる。

車内には《もう1人の少女》

原作だと、この少女こそは麻衣をイジメる少女。
車内に乗り込めない麻衣を嘲笑っている。

しかし映画本編では、この少女の腕には謎な傷痕が。
それだけを見ると、震災による心の傷痕が癒せない麻衣と。以前は麻衣同様に、震災の辛さからリストカットを続けた過去を持つ少女の図式に見える。
しかも(車内に乗り込んでいることから)なんとか乗り越えたのだろう?…と。
どう観てもそう見える演出・画面構成。

「嗚呼そうか。原作だと単なるイジメに対して逃げている女の子の話を、震災の辛さを乗り越える話に変換しているのか」

…………_| ̄|○ 違うんかい!

映画は原作そのままの、単純なイジメに対する話になっていた、、、いや何だか勿体ねえなあ〜全くもう。
そんなこんなと、震災絡みの話はここで中途半端な状態で終わってしまうのは残念でした。

そんな麻衣のエピソードによるイジメが発覚する辺りから、映画は急に原作通りに展開し始めるのだが、この後に続く《次郎さん》の話は実に良かった。
地方都市に於いてしばしば問題となる【シャッター商店街】
その地に足を踏み入れたハウ。
短いエピソードながら、ファンタジー要素を取り入れ忘れ難い場面となっていた。
この時に、数シーンしか登場しない《次郎さん》役の石橋蓮司だが。一瞬で画面を一気に占領してしまう存在感は流石だった。

この後、修道院にハウは迷い込み。ハウの過去が明らかになるモトーラ世理奈の話へ。
実は、原作を読みながら。てっきり彼女は麻衣の役柄をイメージしていた。
同時に、この修道院へ逃げ込んでいる女の役には市川実和子だろう…とも。
まあ、確かに映画の配役通りで間違いないですね。年齢の設定自体がその方が相応しい💧

このエピソードで、ちょっとだけ面白さを感じた箇所がありました。
モトーラ世理奈演じる《めぐみ》
彼女を探し続けていた《トシ》
2人が対峙し、騒ぎが起こった時に。市川実和子演じるシスターが眼の下から流す【涙】
その涙こそは【聖痕】の象徴として演出しているのだと思います。
だからこそ《めぐみ》を助けるのがフランチェスカなのだろう。
ワンコのビスケット美味そうだった(笑)

田中圭と同僚役の池田エライザ。
2人は役所に勤めていることから。婚姻届で有ったり、住民票等を市民の人が取りに来る際に対応する。
(原作にもチラッと描かれている)品川徹演じる老人が、住民票を取りに来た時に。初めて知る過去に離婚した奥さんが既に亡くなっていた事実等を通して人間の生死に関わっている事実。
他にも、動物ボランティアの人達であり、点字ブロックに引っかかる自転車を処理したり…と。
2人の距離感を縮める為に仕掛ける細かいエピソード等、なかなか良い場面も多く。残念に感じる箇所も有るには有るのですが。相対的には手堅くまとまっている作品だと思いました。

そんな作品のコンセプトの奥底にあるのは。ひょっとして、市川崑監督の『私は二歳』を意識しているのではないか?…と、思いつつ。

2022年 8月21日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン10

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松井の天井直撃ホームラン

3.0悪くはないと思う。こういう結末も。

2024年1月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ある意味、薄幸だったハウの人生(犬生?)としては、こういう結末も、悪くはないと思います。評論子は。
必ずしも元の鞘に納まることだけが、ハッピーエンドって訳でもないと思うので。

あんなに帰りを待ち焦がれていたハウを、最近に父親(夫)を亡くし、その心の傷がまだ癒(いえ)えていないであろう母子に、何の蟠(わだかま)りもなく譲ることができるところに、ハウの帰宅を待っていた間の民夫の成長ぶり=過去との訣別を見て取ることはできないでしょうか。

その意味では、充分な佳作と思います。
評論子は。

(追記)
それにしても、めげないワンコですねぇ、このハウは。
思わぬ旅をすることになって、彼(彼女?)の赤裸々な人生(犬生?)も明らかになるのですけれども。
あたかも、彼(彼女?)は、民夫との再会を確信していたかのようなポジティブさでした。どんな局面にあっても。
(帰巣本能と言ってしまえば、身も蓋もないのですけれども。)

評論子がYouTubeを通じてよくお話をお聞きする精神科のドクターは、日ごろ「人との関係を良好に=ポジティブにしたければ、自分からまず先にポジティブを出せ」とおっしゃっていますが、正に、帰路の道中、ポジティブを出し続けるハウが、あたかも、自らポジティブを引き寄せている様(よう)にも、評論子には思われました。

いつ、いかなる時も、いわば「ポジティブ出しまくり」ともいうべきハウから学ぶことは、決して少なくないようにも思われます。

<映画のことば>
きっとハウは、みんなを幸せにして来たと思う。ハウは、そういうワンコだと思う。

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talkie

3.0ドラマより安っぽい作り

2024年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんとも素人感が満載の脚本と映像だが、
犬の可愛さはそれをも凌駕する。
ストーリーは名犬ラッシーの
ハートウォーミングロードムービーだが、
展開は強引だし、ことごとく安っぽい。
ただ、何度も言うが犬が尊いのでOK。

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マルボロマン

3.0犬飼っているとちょっとw

2023年11月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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テスッテス
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