仏サイトが選ぶ、黒人に対する警察官による暴力を描いた映画

2020年6月2日 21:00

「フルートベール駅で」の一場面
「フルートベール駅で」の一場面

[映画.com ニュース]米国で黒人男性が白人警官に首を圧迫されて死亡した事件をきっかけに、人種差別や警察の暴力への抗議デモが全米に広がっている。アフリカ系アメリカ人に対する警察の暴力を正面から扱った作品を、フランスの映画情報サイトallocineが推薦。映画.comの作品情報と併せて紹介する。ここで挙げた劇映画のほか、黒人公民権運動の活動家で、いずれも暗殺されたメドガー・エバースマルコムX、マーティン・ルーサー・キングの3人の軌跡を通して、アフリカ系アメリカ人の激動の現代史を描き出したドキュメンタリー「私はあなたのニグロではない」(2016)も見逃せない。

Netflixオリジナル映画「アメリカの息子」
Netflixオリジナル映画「アメリカの息子」

■「アメリカの息子」(2019/Netflixオリジナル映画)

「若き白人警察官との交流から、彼らの日常に深く根付いた偏見に光を当てる」

クリストファー・ディーモス=ブラウン脚本による2018年の舞台劇「AMERICAN SON (原題)」を原作としたNetflixオリジナル映画。黒人の母と白人の父がフロリダの警察署で久しぶりに再会し、行方不明になったティーンエイジャーの息子を探す物語。トニー賞受賞歴のあるケニー・レオンが、プロデューサーを務めるジェフリー・リチャーズとレベッカ・ゴールドとタッグを組み、監督とプロデューサーを兼任。ケリー・ワシントンスティーブン・パスクールジェレミー・ジョーダン、そしてユージン・リーが舞台版と同じ役柄を演じる。

「ブラック・クランズマン」
「ブラック・クランズマン」

■「ブラック・クランズマン」(2018)

「リラックスした社会派の映画。アメリカの歴史の一片や時代を糾弾しながらも、スリラー/バディ映画に期待されるエンターテインメントとアクションを提供している」

黒人刑事が白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に潜入捜査した実話をつづったノンフィクション小説を、「マルコムX」のスパイク・リー監督が映画化。主人公ロンを名優デンゼル・ワシントンの実子ジョン・デビッド・ワシントン、相棒フリップを「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバーが演じる。第71回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。第91回アカデミー賞では作品、監督など6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。

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「ブラインドスポッティング」
「ブラインドスポッティング」

■「ブラインドスポッティング」(2018)

「カルロス・ロペス・エストラーダ監督は、初の長編作品として、非常に話題性の高い題材を選び、常に警察の管理下にあり、警察の失態の次の犠牲者となることを恐れて生きる人々を描く」

保護観察期間の残り3日間を無事に乗り切らなければならない黒人青年コリンと、幼なじみで問題児の白人青年マイルズ。ある日、コリンは黒人男性が白人警官に追われ、背後から撃たれる場面を目撃する。この事件をきっかけに、コリンとマイルズは互いのアイデンティティや急激に高級化していく地元オークランドの変化といった現実を突きつけられる。スポークン・ワード・アーティスト、教育者、舞台脚本家と幅広く活躍するラファエル・カザルと、ラッパーとしても活躍する俳優ダビード・ディグスが脚本・主演を務めた。

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「デトロイト」
「デトロイト」

■「デトロイト」(2017)

「永遠に続きそうな取り調べ、緊張感が伝わってくるモーテルのほぼ閉ざされたドア、真実を語る客、証拠もなく尋問する警察官の姿を映す。歴史的な不正が映像化された作品」

ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー監督が、黒人たちの不満が爆発して起こった1967年のデトロイト暴動と、その暴動の最中に殺人にまで発展した白人警官による黒人たちへの不当な尋問の様子をリアリティを追求して描いた社会派実録ドラマ。出演はジョン・ボイエガウィル・ポールタージャック・レイナーアンソニー・マッキーら。

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「フルートベール駅で」
「フルートベール駅で」

■「フルートベール駅で」(2013)

「繊細な作品。観客は分刻みで具体的になっていくドラマの無力な目撃者となる。何としても見ておきたい緊張感のある映画」

一般市民の青年が警官に銃殺された実在の事件を、当時27歳の新人監督ライアン・クーグラーが映画化し、サンダンス映画祭で作品賞・観客賞をダブル受賞。「クロニクル」のマイケル・B・ジョーダンが主演。2009年の元日、米サンフランシスコのフルートベール駅のホームで、3歳の娘を持つ22歳の黒人青年が警官に銃殺された事件が起こる。ごく普通の市民にすぎなかった青年が、なぜそのような悲惨な死を遂げたのか、青年の人生最後の1日を描く。

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「マイ・サンシャイン」
「マイ・サンシャイン」

■「マイ・サンシャイン」(2017)

「ドラマチックなシチュエーションにあえてユーモアを織り交ぜているので万人受けはしないだろうが、ダニエル・クレイグが“白人のピエロ”としてコミカルな役割を発揮している」

ハル・ベリーダニエル・クレイグの共演で、1992年のロサンゼルス暴動に巻き込まれた家族を描いたドラマ。監督はトルコ系フランス人でデビュー作「裸足の季節」がアカデミー外国語映画賞にノミネートされたデニズ・ガムゼ・エルギュベン。ミリーは家族と一緒に暮らすことができない子どもたちを、貧しいながらも愛情を注いで育てていた。隣に暮らすオビーは陰で彼らをあたたかく見守っていた。そんな中、ロス暴動がぼっ発しミリーたちの生活にも変化が訪れる。

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「ヘイト・ユー・ギブ」
「ヘイト・ユー・ギブ」

■「ヘイト・ユー・ギブ」(2018)

「多くの圧力に直面し、自分の声を見つけ、正しいことのために戦う主人公。日常を生き延びるための不安を常に感じている若者を物語の中心に据えている。多くの、そして若い観客に社会問題を提示する最高の映画の一つ」

アメリカで大きな反響を呼んだヤングアダルト小説が原作の青春ドラマ。白人社会と共存していく方法を幼い頃から教え込まれてきた黒人の女子高生スター。白人ばかりの学校に通い白人のボーイフレンドと付き合う彼女は、自分が黒人であることを忘れたかのような毎日を送っていた。そんなある日、幼なじみが彼女の目の前で白人警官に射殺されてしまう。しかも警察はその警官の行為を正当化し、事件は事実と異なった報道をされていく。衝撃を受けたスターは、亡き親友のため社会の矛盾に立ち向かうことを決意する。「ハンガー・ゲーム」のアマンドラ・ステンバーグが主演を務め、「最終絶叫計画」のレジーナ・ホール、「スーサイド・スクワッド」のコモン、「アベンジャーズ」シリーズのアンソニー・マッキーが脇を固める。監督は「ザ・ダイバー」のジョージ・ティルマン・Jr。

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