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「サッド ヴァケイション」「天然コケッコー」がトロント映画祭へ!

2007年8月7日 12:00

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第32回トロント国際映画祭に出品が決まった 「サッド ヴァケイション」
第32回トロント国際映画祭に出品が決まった 「サッド ヴァケイション」
(C)間宮運送組合 2007

[映画.com ニュース] 9月6日~16日に開催される第32回トロント国際映画祭に、青山真治監督の「サッド ヴァケイション」(9月8日公開)や山下敦弘監督の「天然コケッコー」(公開中)が正式出品されることになった。

同映画祭は、審査員が大賞を選ぶコンペ部門がなく、観客の投票によって“観客大賞”が選ばれることに特色がある。また、ベネチア国際映画祭(8月29日開幕)の直後に開催されることから、ほとんどの映画はサーキットのようにイタリアからカナダ東部へ巡回するのが常で、世界のバイヤーたちが集結する映画の見本市になっている。近年では「座頭市」「フラガール」「蟲師」「花よりもなほ」といった日本映画の出品も増えており、03年には北野武監督の「座頭市」が観客大賞を受賞した。

サッド ヴァケイション」は、ベネチア映画祭“オリゾンティ部門”に続き、トロントでは文化的・技術的に先駆的なフィルムメーカーにスポットを当てる“バンガード部門”へ。昨年、クリスチャン・ボルクマン監督の「ルネッサンス」(公開中)やジョン・キャメロン・ミッチェル監督の「ショートバス」(8月25日公開)が出品されたかなりエッジの効いた部門。

天然コケッコー」は、どの部門かまだ明らかでないが、“コンテンポラリー・ワールドシネマ部門”への出品が有力。「リアリズムの宿」「リンダリンダリンダ」に次いで3度目のトロント入りとなる山下監督は、観客大賞も夢ではない。

松本人志監督の「大日本人」はカンヌ映画祭“監督週間部門”に続き、超大作が深夜に上映される“ミッドナイト・マッドネス部門”へ。スイスのロカルノ映画祭に特別招待されてオープニングを飾った曽利文彦監督のアニメ「ベクシル 2077日本鎖国」(8月18日公開)も同部門へ決定。

このほか、三池崇史監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(9月15日公開)、カンヌ映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」も出品される模様。

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