大日本人
劇場公開日:2007年6月2日

解説
ダウンタウンの松本人志が映画監督デビューを果たした注目作。松本自身が主演と脚本も務め、構想に5年の歳月を費やしたオリジナリティ溢れるストーリーが展開していく。共同脚本は、松本の幼なじみでもある放送作家の高須光聖。共演には竹内力、神木隆之介、ミュージシャンのUA、お笑い芸人の板尾創路ら個性的なメンバーが顔を揃える。07年のカンヌ国際映画祭では監督週間部門に正式招待された。
2007年製作/100分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2007年6月2日
ダウンタウンの松本人志が映画監督デビューを果たした注目作。松本自身が主演と脚本も務め、構想に5年の歳月を費やしたオリジナリティ溢れるストーリーが展開していく。共同脚本は、松本の幼なじみでもある放送作家の高須光聖。共演には竹内力、神木隆之介、ミュージシャンのUA、お笑い芸人の板尾創路ら個性的なメンバーが顔を揃える。07年のカンヌ国際映画祭では監督週間部門に正式招待された。
2007年製作/100分/日本
配給:松竹
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2013年5月13日北野武という例もあるんだし、もしかしたら…と一縷の望みに賭けて鑑賞。結果は清々しいくらいの大スカだった。
モキュメンタリーという手法も社会との折り合いに葛藤するヒーローという題材も、調理次第でいかようにもうまく仕上げられそうなものだが、本作には特段の目新しさはない。「次第に傲慢になるドキュメンタリー作家」とか「ヒーローを冷笑する大衆」とかいったよくあるステレオタイプを水平方向に押し広げるためだけにそれらの手法や題材を借りてきただけなんじゃないかと思う。
松本人志の醍醐味ともいえる気まずい間と、そこからくるシュールなコメディは、確かに瞬間的には笑える部分もあるのだけれど、その場限りのコントとして一瞬で蒸発してしまうものがほとんどだ。しかも後半になるとそうしたシュールさを場面転換の契機に用いようという意図があまりにも明け透けに前景化してくる。2時間のコントというよりは、それぞれが連関しない無数のコントが2時間ぶん、といった趣。コント一つ一つの面白い面白くない論争は差し控えるとして、映画としてはまったく面白くない。いっそ開き直って何編かの断章からなるオムニバス映画にでもしてくれればまだマシだったと思う。
あとはイメージの運用が絶望的に下手だった。たとえば冒頭、大佐藤の自宅でのインタビューシーン。大佐藤がふえちゃうワカメを食べながら「これいいんですよね、好きなときだけ大きくなって」的なことを言うのだが、「大日本人」という責務を背負う大佐藤の悲哀を表す暗喩としてはあまりにも軽率だし、感傷的すぎる。都庁前で二匹の獣が公然猥褻に及ぶ際に、ティッシュの画像が映し出され工場のピストン音が鳴り響くというのもかなり酷い。だったら二匹の公然猥褻を大佐藤が横から見ながら「アカンな〜」みたいな渋い顔を浮かべているさまをロングショットで捉えたほうがまだ面白い。
最後くらい突拍子もないオチをつけてくれるかと思いきや、これまた安易な『旧劇エヴァ』的メタ演出。アメリカからやってきたとみられるウルトラマンらしきニューヒーローが『ウルトラ6兄弟vs怪獣軍団』のごとき多勢に無勢の集団リンチで獣を圧倒する。大日本人では手も足も出なかった強敵が、彼らにかかってはまるで犬畜生のごとくいたぶられている。
もはや「大日本人」なる旧弊な自衛システムでは国家を守りきれない(&自衛隊も役に立たない)となれば、その空隙にアメリカが鉤括弧付きの「正義」を掲げて侵入してくることは当然の成り行きなのかもしれない…などと無理やり国政にこじつけてみたところで、そんなのは半世紀前に江藤淳が『成熟と喪失』で散々書き散らした戦後日本論の焼き増しに過ぎない、と言われてしまえば返す言葉もない。ただ下手に政治に走りすぎず、最後までシュールコメディ的な調子を貫徹したことは偉い。
エンドロールの茶番劇は松本人志という芸能人の性質を如実に表しているといっていい。円卓を囲むアメリカ・ウルトラマンの家族。まるで本編の中じゃ俺は映画的制約に抑制されてたんだと言わんばかりのキレと活発さで会話劇が展開される。そしてそこでは誰もが関西弁を喋っている。映画を作ってみようと思い立ち、あの手この手で変なことをやろうとしてみても、結局最後にはお笑い=吉本興行=関西弁に回帰してしまう、という松本の根本的な「関西お笑い芸人」性がここには色濃く滲出している。
彼が映画監督を廃業してしまったのは、もちろん興行的な理由もあるのだろうけど、それ以上に彼自身の根本的な性質が絶望的に映画監督に向いていなかったからなんじゃないかと邪推する。
松本人志の作品は全て観ました。
これでわかったんです、世の中はあらゆる運によって成功するか否かが変わるんだと。
松本人志はお笑いで成功しました。
私はそのことを「松本人志ただ一人の才能のおかげだ」と思ってた時期もありました。
本人もそう思ってたんじゃないかしら?
でも違うんだなって年を重ねるごとに気づいたんです。
あらゆる運が重なって松本人志が大きなビジネスに繋がるように周りの協力もあったんだなって思います。
それはお笑いに関してはです。
松本人志のワードセンスは素晴らしいです。
でもそれはお笑いに関してはです。
それを面白がって出会った相方、放送作家、TV製作者などによって大きくなったんです。
金メダルを取ることができる競技者もしかりです。
本人が凄いのではなく、周りの環境のおかげが大きく占めてるんですよ。
本人もそらある程度は凄いんでしょうけど、もっと凄くてポテンシャルの高い人は世の中にゴロゴロいると思います。
ただ、それが世間に出てないだけ、ビジネスになってないだけだと思います。
閑話休題、つまり何が言いたいかって言うと、松本人志はたまたま運良くお笑いで成功した。
でもたまたま運悪く映画のセンスはなかったって話ですよ。
既に言い尽くされているとは思うがマニア向けの作品として作って宣伝しておけば正当に評価されたと思う。
よくあるテンプレ映画より一般の評価が低い、それは難しいからだ。
ヒーロー、ヒロイン、爽快アクション、おいしいご飯、キレイなセックス全部なしwそれらを小ばかにした作品でそこをお笑いで埋めて見せているのは新しいし凄い挑戦だと思う。
しかしそれが分からず映画じゃないと文句を言うエセマニアだらけ。
マニアならもっとマニアックな笑いを入れろ足りない、と言うべき映画。
お笑いが分かっているマニアが沢山いると思ってしまった時代なんだろうな。
結局のところテンプレ映画をお笑いマニアも望んでいた・・・
映画の主題と真逆の結果が出て開いた口が塞がらないとはこのことだというべきなのか、主題がストレートに届いてしまったというべきなのか分からないが
場外ホームラン級のオチが付いてるなと思った。
(エセマニアが一般人の評価にひよって最後のまっちゃんそっくりになっているところが面白い。)
(個人的にお笑いマニアでもないので表紙の顔のドアップはやめてほしい。(マニア向けの映画なんだな・・・それを酷評するってどんだけ残酷ショーなんだwラストシーンそっくり。(星は映画だけではなくてその後の展開も込みの評価)))
(あとな検索したら北とかアメリカとか言ってる奴いるけど、赤鬼は左翼とエセ左翼全部でスーパージャスティスは資本主義やで、着ぐるみの中身はどこの国の人間かわからんって意味や!)
(竜とそばかすの姫のアズ(アバター)も同じでどこの国の誰か分からないという意味、ジャスティス特定したとか言ってる奴いるが特定の人物ではないと思うよ。ただモデルはいる。スーパージャスティスとは違う人。)
シュールとリアリズムを合わせたような映画で個人的には割と好きでした。
が、DVDのせいか映画本来のものかは分かりませんがインタビュー部分の音量が小さくて聞き取り辛かったです。
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