巫女っちゃけん。
劇場公開日:2018年2月3日
解説
広瀬アリスが、未来に夢も希望も抱けずに巫女のバイトを続けている主人公を演じた主演作。幼い頃に母親が家を出て行ったことが原因で何かと父に反発し、悪態ばかりついているしわすは、父が宮司をしている神社で巫女のバイトをしながら就職活動をしていた。就職が決まれば巫女は辞めえるつもりだが、かといって他にやりたいことや夢があるわけでもない。そんなある日、夜中の境内を見回りしていたしわすは、社殿に隠れていた5歳の少年・健太を見つける。健太は一切口をきかず、しわすが世話を見ることになるが、数日後に母親が迎えにくる。安心したのもつかの間、殴られてあざをつくった健太が再び神社に戻ってきて……。監督は「偶然にも最悪な少年」「ハードロマンチッカー」のグ・スーヨン。福岡県福津市の宮地獄神社で撮影された。
2017年製作/98分/G/日本
配給:スリーパーエージェント
スタッフ・キャスト
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2020年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
劇場公開の時点から気になっていたのだが、タイミングがなく観れなかった。そんな期待もしながら、いよいよ観れた作品。期待通りの面白さ。観て良かった。
主人公は、広瀬アリス演じるしわす。ぶっきらぼうで頭も愛想もオッパイもない。宮司の娘だからと無理して巫女をやっている。そんなズボラな巫女が、いたずらっ子の健太を拾う。かつて母に捨てられた自分と重なったことで、面倒を見ることに。これがまた大変。周りからの冷たい視線は、警察からも向けられる。大人になれない大人のしわすと、子どもながらに大人っぽくあしらう健太の逃避行。アンバランスなのに、どこかいとおしい。広瀬アリスのずぼらで男勝りな雰囲気がハマっている。また、『エール』でも脚光を浴びた山口太幹君が、いたずらっ子の心の中を体現しており、そのバランスが絶妙で、かなり見ごたえがあった。
神聖な場所で起こる、罰当たりな事件たち。そこで描かれる、女としての幸せと1人としての幸せ。未来を少し明るくする、そんな話だった。
2020年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
広瀬アリスのキャラクターは最高だったがストーリー自体は平凡だった。ロケした神社や周辺の景色は綺麗。
全編にわたって巫女の衣装のままでスクリーンを縦横に動き回る広瀬アリスは実にのびのびと演技していて素敵だった。個性を見抜く方法は制服を着せるに限る。礼儀礼節に含まれている意味も、そんなところにあると思わせる・・・・この監督は中々ものだと感じ入ってしまった。根拠のない自信や正義感はこの年頃にはよく見かける。がしかし、世間とのギャップの存在を知るには多少なりとも時間がかかる。言い知れない深い溝を埋めるためには苦痛が伴う。その痛みを体感するかしないかによって、そこからの生き方に差異が生まれたりする。言葉にできぬ矛盾に対して行動したものだけが得る豊かさは傷を負ったものしか手にできないからだ。
半端な理解力で急場を凌ぎ、周囲に目を配りながら歩調を合わせてばかりいては何も得るものはない。
「しわす」が最も嫌っているバイト仲間を救出に行くシーンが全てを物語っていた。
監督、グ・スーヨン。ただものではないな。
2020年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
以前テレビでリリコさんが紹介していたので、コメディーだと思って借りて観ました。
コメディーチックに表現されながら今どきの問題を取り上げて、でもハートフルに収めた作品。
女性として母として、私には理解できないけど、現実に起こっている実状を厳しく指摘せずにまとめていて、観終わった後物足りなさも感じたけど、多くの人が観やすそうな気がする。
広瀬アリスは色々な表情があって、見ていて楽しい女優さんです。