ショートバス
劇場公開日:2007年8月25日
解説
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」で衝撃のデビューを果たしたジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、“愛”と“セックス”をテーマに描いた人間ドラマ。人に言えない悩みを抱えるカップルカウンセラーのソフィア、彼女の元へ相談に訪れたハンサムなゲイのカップル、ジェイムズとジェイミー、孤独を抱えるSM女王セベリン……。愛を求めて彷徨う彼らは、ニューヨークのサロン“ショートバス”にたどり着く。
2006年製作/101分/R18+/アメリカ
原題:Shortbus
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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2014年1月31日
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始めに印象的すぎる映像があるので
変態映画ですか、と思ってしまいました…。
きちんと見てると
人間味のあるいい映画のような気がするのですが…
色々なものが印象的すぎて分からなくなってしまいました。
出てくる周りの人達が温かいので、
その雰囲気は好きでした。
2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
この作品は、全編にわたってセックスが描かれている。しかも、同性愛やSM、性的快感を求めたい者たちばかりが登場するのだから、どこかの不倫映画のように官能的でもなく、優雅な描写などひとつもない。ところが、そんな官能的な作品よりも、登場人物たちの心の温もりが観客の心に強く響いてくるのは、セックスが作品のテーマではなく、ひたすらに心と心の繋ぐ愛を求める、人間同士の触れあいに焦点を合わせているからではないかと思う。
作品のタイトル『ショートバス』とは、同じ悩みをもつ人々が集まる場所をスクールバスに例えて表現したものだが、そこに集まるセックスや愛に関して悩む人々を、前作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で同性愛に悩む人々を真摯にとらえたジョン・キャメロン・ミッチェル監督らしく、喜劇的ながらも、どこかもの悲しく、切なく描いている。それがこの作品の場合、セックスとは人と人との心を繋ぐ道具、ということをより明確に表現している点が今回の演出の巧みなところだ。確かに、愛のないセックスは信じられないかもしれない。しかし愛以上のものを得ようとするとき、セックスすらも意味のないものになってしまう、ということを、この作品で監督は、密かに訴えかけているように感じずにいられなかった。
私はこの作品を見ている最中、ずっと失恋の後のことを思い出していた。恋愛に不器用な者にとって、失恋の痛手は心に深い傷を残し、愛以上の心の絆を欲しくなる。この作品の登場人物たちは、心に負った深い傷を埋めるために、絆を求めてセックスへと向かう。この方法論は間違っているように見えても、心に傷を負った経験のある者には共感するところが多く、そして最後には胸の中に温かいものがこみあげてくる。その意味でもこの作品は、実によくできた素晴らしい「恋愛映画」だと思う。
2009年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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映画「ショートバス」(ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)から。
たしかに「愛」と「セックス」をテーマに描いた人間ドラマだが、
とにかく驚いた。アダルトビデオより凄い内容だったから。(汗)
今まで観た映画の中では、私の枠をはみ出していたとも言える。
作品中「ショートバス」は「はみ出しものが集まるサロンよ」と
説明しているが、それでもわからなかった。
さらに予告編では
「そこは、愛が優しく交わる場所」というフレーズがある。
タイトルの「ショートバス」だけど
「短い大型の乗り合い自動車」の意味はなく、たぶん
「電気回路の電位差のある端子を、
故意または過失で接触させること。短絡。」と言う意味の「ショート」
「コンピューターで、各内部装置を結ぶ信号路」という意味の「バス」
ではなかろうか。
さて、今回の一言は、人に言えない悩みを抱えるカップルカウンセラー
(恋愛カウンセラー?セックスセラピスト?)の部屋に飾ってあった
「救命」の文字(習字)の額。実はこれに反応した。
カウンセラーやセラピストって、たしかに「救命」だから。
う〜ん、でもこの映画だけは、あまりお薦めしません。
アブノーマルを自認しているなら、興味本位でどうぞ。