ゲキ×シネ「髑髏城の七人」

小栗旬の捨之介、森山未來の天魔王、早乙女太一の蘭兵衛、最強のキャストじゃ。夢の舞台や。2017〜8年の花鳥風月修羅天魔を全部観た上で、2011年の方が上回ったな。森山未來と早乙女太一が対する場面なんて、まるで剣舞。ダンスバトルのような、美しさと優雅さに感無量。特に、早い手数の立ち回りをこなした上で、ひらひらふわふわした衣装の揺れまで計算した動き！　ほんといいもの見せていただきました。小栗旬は背丈があるので、着流し姿がシュッとしている。運動量が多いので、眉やカツラの毛先から汗がしたたる。いい男だけに。しかし、小栗旬を見ていると、「鎌倉殿の13人」のテーマ曲が脳内で流れてしまう。

仲里依紗は声が枯れてはいたが、声量はあった。体の使い方に慣れれば、解決できる問題だと思うし、収録日に当たったのは間が悪いけど、上演期間中ずっとではなかったのでは。沙霧かわいくて良かったよ。勝地涼が舞台をやるのは意外だったが、暴れまくり、贋鉄斎の代理をやり、釜も振り回し、ものすごい大活躍だった。見直したよ、前髪クネ男！　小池栄子も舞台に出るイメージはなかったが、見た目も映えるし、声も通るし、いいんじゃないだろうか。胸に仕込みがある場面はナイスだった。

劇団員もやはり若い。河野まさとの三五は、やはりこの人が一番しっくりくる。粟根まことがやってた時もあったが、この軽さは他に代えがたい。高田聖子が贋鉄斎とは意外なキャスティング。下がり眉がかわいい。山本カナコの小池栄子へのセリフ、なんか生々しかった(笑)。黒の衣装がステキ。

そういえば、7年周期で髑髏城は上演していたけど、2025年の上演予定はあるかな。やってほしいなー。できたら、20〜30代前半くらいの、フレッシュなキャストを招いてお願いしたい。僭越だけど、自分が観てみたい配役を書いてみる。望みかなえたまえ〜。

捨之介：第1希望　中川大志　第2希望　山田裕貴
天魔王：第1希望　早乙女友貴　第2希望　坂東巳之助
蘭兵衛：第1希望　市川染五郎　第2希望　宮沢氷魚
沙霧：第1希望　山本千尋　第2希望　山本舞香
兵庫：第1希望　前田旺志郎　第2希望　戸塚純貴
極楽太夫：第1希望　松本若菜　第2希望　木村文乃

早乙女さんが際立つ。
あ、いや、それに呼応してた森山さんも大したもんだと思えた。

相変わらずのハイテンションぶり。
節のある台詞回し。
リズム感のあるボディアクション。
もはや確立された感のある新感線ワールド。
その世界の中に
舞踏の如き殺陣が加算される。
楽しかった。

でも、やっぱり…染五郎さんのが群を抜いてた。周りが大袈裟で華やかな分、それを背負い込む主役の底力というものだろうか…。
今作も面白かったが、鳥肌までは立たなかった。

ひとこと。

大好きな作品！！！！！

これぞ、新感線！！！！！
これが、新感線！！！！！

それぞれのキャラクターも好き過ぎるし、
立ち回りの迫力もすごいし、
とにもかくにも、大好き。

そして、

早乙女太一さんに惚れた！！！笑

2011年、主役に小栗旬を招いたバージョンで、通称ワカドクロ。
その他のゲストは森山未來、早乙女太一、小池栄子、仲里依紗ほか。
劇団☆新感線独特の立ち回りと、次々と繰り出されるセリフの嵐はとても楽しい。
古田新太が出ていないのはちょっと寂しい。