座頭市あばれ火祭り

劇場公開日

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解説

座頭市シリーズ二十一本目。脚本は「忍びの衆」の山田隆之と脚本初執筆の勝新太郎が共同であたり、監督は「兇状流れドス」の三隅研次。撮影は「座頭市と用心棒」の宮川一夫が担当。

1970年製作/96分/日本
配給:ダイニチ映配

ストーリー

喧嘩と聞いて助っとに加わったものの相手がただの百姓で、闇の年貢の強制的な取り立てと知った座頭市は、思わず仕込杖で子分たちを斬り捨ててしまった。ところが、その子分衆が、盲ながら関八州に睨みを利かす暗黒街の将軍、闇公方の組織につながるものであったから、座頭市を必ず消すようにという厳命は一夜のうち全国に伝わった。市はその夜、妾市で、もと旗本の若妻だったという女を助けた。銭金に物言わす卑しい商人の手に落ちたのが、市には我慢ならなかったのだ。だが、このあと土蔵の二階で共に一夜を過したことから市は夫の浪人からも、生命をつけ狙われる羽目となった。暗殺指令が出ているなどとは夢にも思わぬ市は、黒子の貸元の家に襲名祝いにいくのだが、黒子の子分に案内された湯屋で市はいきなり十数人の刺客に襲われた。湯舟に潜って辛じて第一撃をかわし、斬り伏せてしまうが長居は無用の殺生を重ねるだけと、市はふたたび旅に出る。町はずれには意外にも、襲名披露の祝い盆で隣りに坐り合わせて以来、探し求めていたお喜代が旅姿で市を待っていた。盲は愛に飢えている、腕の立つ男よりも女がいいと闇公方が放った刺客として市を殺す使命を帯びているが、市の献身的な愛情にほだされどうしても刺すことができなかった。お喜代の変心を知った闇公方は、親兄弟も同罪と、一度は後継者に指命した右の貸元を捕えて、お喜代の呼び戻しを図る一方、闇公方は市を策略に陥れるべく飛脚を送った。そうとも知らず、花火大会の招待を受けた市は、余興にと進められ、池の真ン中、浮き御堂のような盆ござにと進んでいくが、これが罠と気付いたときには、渡しの板は外され、迫った火槍を切り捨てたはずみに、池の表は文字どおり火の海となった。水に潜って対岸に這い上った市は、ものも言わず阿修羅のごとく暴れ廻った。狼狽した闇公方が右の貸元たちを人質にしたためさすがの市も仕込杖を手放さざるを得なかったが、次の瞬間、市の隠し持っていた火箸が見事に闇公方の首を貫いていた。翌日、市は河原で浪人と対決したが、浪人の気魄はすさまじく、勝負は相打ちのように見えたが、倒れたのは浪人の方だった。

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映画レビュー

3.0脚本:勝新太郎

kossyさん
2021年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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共感した! (共感した人 1 件)
kossy

3.0善盲対闇盲

近大さん
2021年7月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

興奮

シリーズ21作目。1970年の作品。

とある村で、百姓から悪どい取り立てをするやくざ子分を斬った市。その子分が、各やくざ親分の大親分、盲の闇公方であった事から、一夜の内に市暗殺指令が各やくざ組織に命じられる…。

自分が盲なのはご先祖様の罰を背負っている。格言を言ってるようだが…、今回の親玉はシリーズでも相当のワル。
常々市は言う。俺たちやくざはお天道様の下を歩けない。
しかし、この大悪玉はのうのうとお天道様の下を歩き、子分どころか堅気の人まで頭を垂れさせる。
いそうでいなかった盲の敵。同じ盲でも、こうも違う。
森雅之が怪演とも言うべき存在感。

闇公方は右腕であるやくざ親分の娘を使って、色仕掛けで市を罠にハメる。
その娘・お喜代が市に恋心を抱き…。
色っぽさと何処か悲劇的な役回りは大原麗子の十八番。

序盤、妾市で一人の若妻を助けるも、付け狙う輩に斬られてしまう。(ちなみにこの若妻を演じた若き吉行和子がこれまた色っぽい!)
夫である浪人が輩を瞬く間に斬り捨て、市も執拗に追う。
今回のライバル、仲代達矢が痩せこけた風貌、ギョロッとした目付き、黒澤作品で鍛えられた殺陣で市と渡り合い、さすがの存在感を示すが…、
果たしてこの役、本当に必要だったのか疑問。いなくても市対闇公方だけで成り立つちゃあ成り立つ話である。

勝新太郎が初めて脚本に参加。(これまでにも参加していただろうが、初クレジット)
冒頭ナレーション、妾市、盲の敵、クライマックスの罠を仕掛けた火あぶり…いや、タイトル通りの“あばれ火祭り”!
色々アイデア駆使し、何処がどうと言う訳ではないが、いつもと変わった雰囲気を感じたのだが…、
でも結局は、いつもと同じ“座頭市シリーズ”であった。

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近大
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