座頭市あばれ凧

劇場公開日:

解説

子母沢寛の原作を「座頭市兇状旅」の犬塚稔が脚色「座頭市千両首」の池広一夫が監督した座頭市シリーズの七作目。撮影は「日本名勝負物語 講道館の鷲」の竹村康和。

1964年製作/82分/日本
原題または英題:The Sword of Zatoichi
配給:大映
劇場公開日:1964年7月11日

ストーリー

甲州の宿場外れで功名心に燃えた旅のやくざ清六から、鉄砲で射たれた座頭市は、彼を救い治療費までおいて行った名も知らぬ恩人を追って鰍沢へと旅発った。鰍沢は富士川を挟んで、津向の文吉と竹屋の安五郎が対立していた。文吉は、今年も河原で花火をあげて近在の人々を喜ばせようと、江戸の花火師久兵衛を招き、姉娘お国を迎えにやったのだが、市を救ったのはこのお国であった。鰍沢についてこれを知った市は、お国に厚く礼を言い、自分はしがない按摩として文吉の家に厄介になった。吃安と仇名さる安五郎は、妹お仙が代官の妻、という立場を利用して、文吉の縄張りを狙い、ことある毎に文吉に因縁をつけていた。だが、柔和な文吉は取り合わず、血気にはやる乾分をなだめていた。そんなところに清六が文吉の家に帰って来た。清六は文吉の息子で、親姉妹にさんざんの迷惑をかけて出奔していたのだった、清六は市をみてびっくりした。彼は渡世人の中で名高い座頭市を討って、男をあげようとしたのだ。だが、盲目の市は清六と会っても己を射った人間だとは、知る由もなかった。この清六が、吃安の罠にかかって捕えられた。縄張りをよこすか、清六の命かというかけあいに、市は密かに吃安宅に侵入し無事清六を救出した。吃安は、風のごとく清六を擢っていった按摩が、兇状持で有名な座頭市と知って、代官所に座頭市召捕りの願いを出した。それを知った文吉は、市の身辺を慮って、事情を明かさず早立ちさせた。邪魔者の市が去ったとみるや、吃安一家は、用心棒の天玄を先頭に、文吉宅に殴り込みをかけた。不意討ちをうけた清六、文吉はてもなく倒された。だが、戦勝に酔う吃安宅に疾風のごとく現われたのは、怒りに身をふるわせた座頭市の姿であった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5冒頭のハエきりはまずまず、水中決戦は今一つ。なかなか工夫してる。 ...

2024年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

冒頭のハエきりはまずまず、水中決戦は今一つ。なかなか工夫してる。
ヒロインは良かったが好敵手がいないのが残念。切ない仕打ちを受ける座頭市に心が痛む。
ラスト、敵に殴り込み、花火の中の決戦はカッコよかった。終わり方もよし。
BS12

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はむひろみ

3.0正統編

2024年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

市は命の恩人を訪ね、礼を言って泊まり込むことに。
この一家に敵対する組は利権を奪おうと汚い手段に出る。
今回の市にはハンディキャップがないので瞬殺だ。

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いやよセブン

3.5タイトルなし

2023年9月25日
Androidアプリから投稿

勝新の座頭市は本作が初めて。

間合いを保って囲まれたまま、手元が見えない位の水深まで川に入っていく殺陣のシーン、敵のアジトに潜入し殺していく時のホラーな演出など今見ても改めて面白いなあと思いました。
赤い花火が上がる中、額から赤い血が滴る勝新の顔のアップのラストはカッコ良かった✨

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抹茶

3.0花火職人

2021年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

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