続・網走番外地
劇場公開日:1965年7月10日
解説
伊藤一の原作を、「網走番外地(1965)」の石井輝男が脚色、石井輝男が監督した、網走番外地の続篇。撮影もコンビの山沢義一。
1965年製作/87分/日本
原題または英題:A Man from Abashiri Jail
配給:東映
劇場公開日:1965年7月10日
ストーリー
ある日函館で銀行強盗事件が起こり、ダイヤがごっそり盗まれた。守衛と賊の一人が死体となって発見されたが、手がかりが何ひとつなく捜査は行きづまった。ちょうどその頃、刑期を終えた橘真一は仲間の大槻と網走を出て、青函連絡船に乗っていた。が、途中船で盗難事件が起り、船員は残らず一斉検査を受けた。その時修道尼のトランクがひっくり帰りマリモがころがり出た。大槻はその一つを持ち帰った。青森へ着いた大槻と橘は川俣組から仕事を貰い、東京へ行く路銀を稼いだ。そんな大槻のもとに、持ち帰ったマリモを売ってくれと大金を積む男・張本が現れた。翌日の新聞は修道尼が持っていたマリモの中にダイヤがかくされていたことを報じた。そしてマリモを粉失したために修道尼は殺され、そこに居合わせた橘たちが犯人だという目撃者の証言が載っていた。身の潔白を証明するには真犯人を捕える以外道がないのを察した橘はマリモを受取りにくるはずの張本を待ち伏せた。だが張本は現れず、張本が東京に発ったのを知った橘と大槻は東京行の列車に乗りこんだ。が、これを知ったこの事件の張本人・吉山が拳銃をふところに列車に乗りこんできた。窮した橘は窓から弁当売りにマリモを投げ渡した。が、次の列車で通りかかったストリッパーの一団がマリモを知らずに持ち帰ってしまった。橘らはストリッパーを追って東京にやって来た。ダイヤ入りのマリモをめぐって橘、吉山、それに張本のボス・依田も加わり、血みどろの争奪戦がくりひろげられ、橘は腕ずくで依田や張本を倒し、連絡船で知りあったスリ・ユミの働きでマリモをとり返した。いまは改心し橘に想いをよせるユミはスリ稼業から足を洗うことを決心し自ら自首するのだった。