吉永小百合
1957年、小学5年生の時にラジオドラマ「赤胴鈴之助」でデビューし、59年、松竹「朝を呼ぶ口笛」で映画に初出演、60年に高校進学と同時に日活と専属契約を結び、「ガラスの中の少女」(60)で映画初主演、翌61年には16作品に出演した。62年は「キューポラのある街」(62)でブルーリボン主演女優賞を受賞し、歌手デビューも果たす。「青い山脈」(63)、「愛と死をみつめて」「潮騒」(ともに64)など、日活との専属契約が終了する68年までの約9年間で76作品に出演した。その後も、松竹「男はつらいよ」シリーズの「柴又慕情」(72)、「寅次郎恋やつれ」(74)、東宝の「青春の門」(75)などに出演。同世代の男性から圧倒的な人気を誇り、そのファンは“サユリスト”と呼ばれる。近年の出演作に「母べえ」(07)、「おとうと」(10)、「ふしぎな岬の物語」(14)、「母と暮せば」(18)など。「北の零年」(05)、「北のカナリアたち」(12)に続く「北の三部作」の最終章として主演を務めた「北の桜守」(18)で、映画出演は120作目を数えた。その後も、ハリウッド映画をリメイクした「最高の人生の見つけ方」(19)や初の医師役を演じた「いのちの停車場」(21)で主演を務めた。06年に紫綬褒章を受章、10年には文化功労者に選ばれている。