ロキ、サノス、ウィンター・ソルジャー! マーベル作品で重要な役割を果たす歴代ヴィランを振り返る
2023年11月11日 15:00
現在、最新作「マーベルズ」が公開中のマーベル・スタジオ。原点ともいえる「アイアンマン」や、世界中に衝撃と感動を巻き起こした「アベンジャーズ エンドゲーム」など、同一の世界観を共有するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と呼ばれる同社の作品群は、いまや映画とテレビシリーズで40作品を超えている(ディズニープラスで配信中)。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーら数々のヒーローが活躍するMCUだが、彼らと引けを取らない存在感を放つのが、ヒーローたちの前に立ちはだかるヴィランたち。マーベル・スタジオの社長で、MCU全作品のプロデュースを手がけるケビン・ファイギも「ヴィランという存在は、常に物語で重要な役割を果たす」と熱弁する、歴代ヴィランの魅力を振り返る。
MCUヴィランのなかで圧倒的な人気を誇るのが、“裏切り王子”ロキ。変幻自在に他人に化け、巧みな話術で人の心を操る能力を駆使し、悪行を重ねる一方で、血のつながらない兄弟関係にあるソー(クリス・ヘムズワース)と共闘し、絆を深める場面も。嘘といたずらを愛する“こじらせ系”ヴィランである。
2018年にエンパイア誌が発表した「最も偉大な悪役ランキング」では、ダース・ベイダー、ジョーカーに続く第3位に挙がる快挙を達成し、ついにはMCUヴィラン初となる単独主演作の座も獲得。それが、現在配信中のドラマシリーズ「ロキ」だ。世界の破滅を防ぐ羽目になったロキが、時空を飛び回る謎解きタイムトラベルスリラーで、先日シーズン2の最終話が配信されたばかりだ。
宇宙でうごめく悪の背後に存在し続けた“最凶最悪のラスボス”で、「アベンジャーズ」シリーズ第3弾「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」から本格的な登場を果たした。衛星ひとつを簡単に破壊できるほどの圧倒的なパワーの持ち主。自分が信じる“正しい理由”に基づき、破壊と殺りくの限りを尽くすことで、全宇宙のバランスを取り戻すという野望を抱いている。無限大のパワーを秘めたインフィニティ・ストーンを6個全て手に入れると、“指パッチン”で全宇宙の生命の半分を消し去った。
実はサノス自身、資源が枯渇した故郷の惑星が争いで滅びた過去を持ち、同じ悲劇を繰り返さないために、彼なりの正義を貫いていた、善悪で割り切れない奥深さもあるヴィラン。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」のスコアや、検索数などに基づく「映画史上人気のあるヴィランランキング」で堂々1位に輝き、その悪名を映画史に刻んでいる。
ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の主人公のひとりであるウィンター・ソルジャー。「アベンジャーズ エンドゲーム」での活躍をはじめ、いまやヒーローとして名高い存在だが、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」では、キャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)の命を狙う謎の暗殺者として登場。義手の金属製メタルアームを武器に、我らがキャップと互角以上の戦いを見せた。
その正体は秘密結社「ヒドラ」によって洗脳されたキャップの親友バッキー・バーンズ。自我と記憶を取り戻してからは、キャップを支える頼れる相棒になった。ヴィラン界随一のビジュアルも人気に拍車をかけ、主演作も獲得。SNSでも「バッキーはマーベルで1番好き」「バッキーの人気に納得。あんなに悲しいいいやつ、ほっとけない」と支持を集めている。
「ブラックパンサー」に登場した誇り高きヴィラン。ワカンダ王国に攻め入り軍事力を奪うことで世界の征服を目論み、ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマンさん)と対峙した。過激ながら納得感もある彼の思想に心打たれる者も多く、「MCU史上最高のヴィラン」のひとりと評された。第91回アカデミー賞でも、アメコミ原作のヒーロー映画初となる作品賞を含めた7部門ノミネートという高い評価を受けたが、「キルモンガーの存在も大きく貢献した」と、ファンの熱い支持を得ている。
あっと驚く名優や人気スターが続々名乗りをあげ、ヴィランを演じているのもMCUの大きな魅力。「ドクター・ストレンジ」のカエシリウス(マッツ・ミケルセン)、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴ(カート・ラッセル)、「マイティ・ソー バトルロイヤル」のヘラ(ケイト・ブランシェット)、「キャプテン・マーベル」のヨン・ロッグ(ジュード・ロウ)、「シャン・チー テン・リングスの伝説」のウェンウー(トニー・レオン)、「ムーンナイト」のアーサー・ハロウ(イーサン・ホーク)、「ソー ラブ&サンダー」のゴア(クリスチャン・ベール)ら、そうそうたる俳優が名を連ねている。
MCUのヴィランとして、いま最も注目を集めているのが、「ロキ」シーズン1に“在り続ける者”として登場したカーン。「アントマン&ワスプ クアントマニア」では、過去・現在・未来の全ての時間を自由自在にコントロールし、宇宙を存在ごと消し去る特殊能力を武器に、猛威を振るった。今後公開を控える「アベンジャーズ ザ・カーン・ダイナスティ(原題)」では、題名が示す通り、これまで以上のヴィランぶりを発揮することが予想される。
さらにドラマシリーズでは24年1月10日から全話一挙配信される「エコー」をはじめ、「アイアンハート(原題)」「アガサ ダークホールド・ダイアリーズ(原題)」「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」などが控えており、ヒーローたちをこれまで以上に苦しめるであろう新たなヴィランの登場に期待がかかる。
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