【マーベル初心者向け】7つのテーマ別、マーベル作品攻略ガイド
2023年4月28日 10:00
マーベルスタジオが手がけるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。2023年は日本でもヒットを記録した「アントマン&ワスプ クアントマニア」を皮切りに、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」(5月3日公開)、「マーベルズ」(11月10日、日米同時公開)など、話題作が次々公開。「ロキ」シーズン2をはじめドラマシリーズも、複数タイトルがディズニープラスで配信される予定です。
いまや映画ファンにとって、一大イベントとなっているMCUの新作ですが、歴代の映画だけでも20数本を数えるだけに「完全に乗り遅れた」「今更、何から見ればいいのやら……」という人もいるのでは? 実際、時系列に沿って鑑賞するのは、なかなかハードルが高いはず。というわけで、本記事では7つのテーマを切り口に、「いますぐ見たくなる作品」をスパッとご紹介します。
数多くのヒーローが活躍するMCUで、やはり知っておきたいのは“初期メン”誕生の瞬間だ。MCUの記念すべき第1作「アイアンマン」では、巨大軍事企業の社長トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が、技術の粋を集めて開発したパワードスーツを装着し、“アイアンマン”となって悪と戦う。アイアンマンは、後に結成されるヒーロー集団“アベンジャーズ”においても、リーダーシップを発揮する。
アベンジャーズのもうひとりのリーダーといえる存在が、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)。「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」では、病弱のため兵士として不適格とされた青年スティーブが、いかに最強ヒーローに変身したかが描かれる。
“神の子”ソー(クリス・ヘムズワース)の誕生を描く「マイティ・ソー」、故チャドウィック・ボーズマンさんが、謎多きワカンダ王国の王ティ・チャラを演じた「ブラックパンサー」も基礎知識として、見ておきたい作品だ。
それぞれが特殊なパワーや能力、個性を兼ね備えているヒーローたち。そんな彼らがチームを組めば、どんな困難でも乗り越えられると証明したのが、MCUの代名詞ともいえる「アベンジャーズ」だ。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーに加えて、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)、クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー)らが集結し、地球のピンチを救った。
銀河の“はみ出し者”が大暴れする「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」では、主人公ピーター・ジェイソン・クイル/スター・ロード(クリス・プラット)が究極の選択を迫られ、チームワークが試されることに。はるか昔から地球に存在し、7000年もの間、人類を見守ってきた10人の守護神が、未曽有の危機に立ち向かう「エターナルズ」にも、戦いを愛する危険な闘士・セナ(アンジェリーナ・ジョリー)ら多彩なヒーローが勢ぞろい。やはり、チームワークこそが最大の武器だ。
MCUの軌跡で忘れてはいけないのが、女性ヒーローたちの活躍だ。アベンジャーズ結成以前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失ったキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)の戦いを描いた「キャプテン・マーベル」は、アベンジャーズ誕生のきっかけにも触れており、マストな1作。謎多き暗殺者ブラック・ウィドウの過去を紐解いた「ブラック・ウィドウ」も必見だ。
国王を失ったワカンダ王国の危機を描いた「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」には、国王の妹シュリ(レティーシャ・ライト)、ナキア(ルピタ・ニョンゴ)らに加えて、今後の活躍も期待されるリリ・ウィリアムズ/アイアンハート(ドミニク・ソーン)といったパワフルな女性キャラクターが数多く登場。国王の母ラモンダ役で、第95回アカデミー賞で助演女優賞候補になったアンジェラ・バセットの存在感も圧倒的だ。
堅い絆で結ばれた名コンビの活躍も、MCUの大きな見どころ。なかでも「アントマン&ワスプ」は、MCU作品として初めて、スコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)、ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(エバンジェリン・リリー)というふたりの男女ヒーローの名前がタイトルに冠された、まさにコンビの力が発揮された作品だ。
2代目“キャプテン・アメリカ”を引き継いだサム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)とバッキ―・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)が、人類存亡をかけた新たな戦いに巻き込まれるドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」。そして戦う目的を失い、自分を見つめ直すソーと、選ばれた者しか振るうことができない武器ムジョルニアを手に取り、突然現れる元恋人のジェーン(ナタリー・ポートマン)という“ふたりのソー”が大暴れする「ソー ラブ&サンダー」も、名コンビの共闘が楽しめる作品だ。
アベンジャーズの前には、さまざまなヴィラン(悪役)が登場したが、そのなかでも特に厄介だったのが、歪んだ信念に基づき、宇宙のバランスを取り戻すという野望を抱いた最凶最悪のサノス(ジョシュ・ブローリン)。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にノンクレジット出演し、不気味な存在感を匂わせ、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」では、無限大のパワーを秘めたインフィニティ・ストーンを6個全て手に入れ、地球上を前代未聞の混乱に巻き込んだ。
その後を描いた「アベンジャーズ エンドゲーム」では、再びアベンジャーズとの死闘を繰り広げた。無敵に思えるサノスを、想像を超える作戦で攻略する同作は、最終決戦でのヒーロー結集、トニー・スタークの決断など、数多くの見せ場がドラマチックに描かれ、インフィニティ・ストーンをめぐる物語にも決着をつけ、MCU最大級のクライマックスとして位置づけられている。
マルチバースには、多元宇宙、並行世界といった意味合いがあり、つまり「自分が生きる世界とは別の世界がいくつも存在する」という概念。「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」では、まさにマルチバースの扉が開き、3人のピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド、アンドリュー・ガーフィールド、トビー・マグワイア)がともに戦う、予想の斜め上をいく展開が大きな話題に。
こうして現在のMCUはマルチバースが重要な要素となり、ドラマシリーズ「ロキ」では、“裏切り王子”ことロキ(トム・ヒドルストン)がマルチバースを往来し、「自分が改変した現実を元に直す」任務に奮闘する。「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」では、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、禁断の呪文で時空を歪ませ、マルチバースの扉を開いたせいで、かつてない危機に直面する姿を描いている。
MCUの第1作「アイアンマン」の公開から15年。現在進行形で、壮大な戦いと進化の歴史を刻むMCUには、次世代を担う新たなヒーローも続々登場している。「シャン・チー テン・リングスの伝説」で映画デビューを飾ったのが、幼い頃から最強の暗殺者になるべく、過酷な修行を強いられてきたシャン・チー(シム・リウ)。今後、いかにしてアベンジャーズと合流し、どんな活躍を見せてくれるか注目が集まる大型ルーキーだ。
ドラマシリーズ「ホークアイ」では、ホークアイの弟子ともいえるケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)が天才的な弓矢さばきで、町を救う姿が描かれる。また、ドラマシリーズ「ミズ・マーベル」の主人公であるカマラ・カーン(イマン・ベラーニ)は、キャプテン・マーベルに憧れを抱くオタク女子高生というユニークな設定。“マーベル”たちが集結する「マーベルズ」での活躍にも期待が寄せられている。
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