2022年映画興収トップ10、邦画「ONE PIECE FILM RED」、洋画「トップガン マーヴェリック」が首位

2022年12月30日 12:00


(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

2022年の日本国内における邦画と洋画の興行収入トップ10がそれぞれまとまった(12月25日時点)。邦画は、8月6日より公開された「ONE PIECE FILM RED」が興収187億8000万円を記録してトップ。2位はコロナ禍が続く中、2021年12月24日より公開され、興収138億円を記録した「劇場版 呪術廻戦 0」。3位は12月11日時点では4月15日より公開された「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(興収97億8000万円)だったが、11月11日公開の「すずめの戸締まり」が12月25日時点で興収100億円を突破し順位が入れ替わった。2021年に続きアニメ作品が上位を独占した。

トップ10中7本を東宝配給作品(ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとの共同配給含む)が占め、東映配給が首位「ONE PIECE FILM RED」で1本、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給(東宝と共同)の「キングダム2 遥かなる大地へ」が5位、松竹配給の「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」が7位、ワーナー・ブラザース配給の「余命10年」が8位という結果になっている。トップ10中の実写作品6本合計で興収214億7000万円(前年比87.9%)、アニメ作品4本合計で興収523億6000万円(前年比188.1%)、10本合計で興収738億3000万円(続映中あり)を記録。実写作品の合計興収は前年を下回ったが、アニメ作品が前年の2倍近くに激増し、「シン・ヱヴァンゲリオン劇場版」が大ヒットした2021年の合計興収522億5000万円(2021年12月12日時点)を大きく上回った。

一方、洋画は、5月27日公開の「トップガン マーヴェリック」が興収135億円をあげてトップ。2位は7月29日に公開され、興収63億2000万円を記録した「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」、3位には4月8日公開の「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」が興収46億円で続いた。

トップガン マーヴェリック」は前作から36年ぶり、9位の「マトリックス レザレクションズ」は3部作完結編から18年ぶりだが、上位11本(同興収予想作品含む)はいずれも大ヒットシリーズの最新作となっている。4位「ミニオンズ フィーバー」と6位「SING シング ネクストステージ」は人気アニメシリーズ。5位「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」と7位「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」、10位「ソー ラブ&サンダー」、同「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開する作品。マーベルコミックのダークヒーローを描いた「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」も8位にランクインした。洋画はトップ10中9本(同興収予想作品含む)が実写作品で、合計興収は368億4000万円(続映中あり)。アニメ2作品を含めた合計では興収445億9000万円(11本計)で、「ワイルド・スピード ジェットブレイク」が首位だった2021年の合計興収150億3000万円の3倍近くの興収を記録した。

なお、邦画と洋画を合わせた総合興収トップ10では、邦画が6本、洋画が4本で、実写とアニメが5本ずつとなっている。総合興収トップ5中も、邦画のアニメ作品が4本を占めた。コロナ禍の影響がようやく弱まり、興収100億円を超える作品が4本も出たが、一方で、大ヒット作品とそうでない作品の差がより顕著になった1年とも言える。ただ、「映画の日」執行委員会の11月末までの統計では、興収トップ10ではなく、映画興行全体では前年対比で約140%程度、コロナ禍前の5年間平均対比では約90%まで回復していることから、「THE FIRST SLAM DUNK」「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」などの正月作品でさらなる回復が期待される。

【邦画】2022年 興収トップ10
1位「ONE PIECE FILM RED」187.8億円(12/25時点)
2位「劇場版 呪術廻戦 0」138億円
3位「すずめの戸締まり」100億円(12/25時点)
4位「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」97.8億円
5位「キングダム2 遥かなる大地へ」51.6億円
6位「シン・ウルトラマン」44.4億円
7位「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」30.1億円
8位「余命10年」30億円
9位「沈黙のパレード」29.7億円(12/11時点)
10位「コンフィデンスマンJP 英雄編」28.9億円

【洋画】2022年 興収トップ10
1位「トップガン マーヴェリック」135億円
2位「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」63.2億円
3位「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」46億円
4位「ミニオンズ フィーバー」44.4億円
5位「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」42.5億円
6位「SING シング ネクストステージ」33.1億円
7位「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」21.6億円
8位「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」19.1億円
9位「マトリックス レザレクションズ」14億円
10位「ソー ラブ&サンダー」13.5億円
10位「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」13~14億円
※邦画と洋画の興収トップ10は「文化通信社」の許諾を得て参照・掲載。数字は一部加算・推定。

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