すずめの戸締まり

劇場公開日:

解説

「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。

九州で暮らす17歳の岩戸鈴芽(すずめ)は、扉を探しているという旅の青年・宗像草太と出会う。彼の後を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、そこだけ崩壊から取り残されたかのようにたたずむ古びた扉を見つけ、引き寄せられるようにその扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。扉の向こう側からは災いがやって来るため、すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出ることに。数々の驚きや困難に見舞われながらも前へと進み続けるすずめだったが……。

「罪の声」「胸が鳴るのは君のせい」などに出演してきた若手俳優の原菜乃華が、オーディションを経て主人公すずめ役の声優に抜てきされた。草太役はこれが声優初挑戦の「SixTONES」の松村北斗。そのほか、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、松本白鸚らが声優を務め、新海作品常連の神木隆之介、花澤香菜も出演。音楽も、新海監督と3度目のタッグとなる「RADWIMPS」が、作曲家の陣内一真とともに担当した。2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、同映画祭で最高賞の金熊賞を受賞した「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりとなる、日本アニメーション作品のベルリン映画祭コンペ入りを果たした。

2022年製作/121分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年11月11日

スタッフ・キャスト

監督
原作
新海誠
脚本
新海誠
製作
川口典孝
企画
川村元気
プロデュース
川村元気
エグゼクティブプロデューサー
古澤佳寛
制作統括
徳永智広
プロデューサー
岡村和佳菜
伊藤絹恵
伊藤耕一郎
音楽プロデューサー
成川沙世子
絵コンテ
新海誠
キャラクターデザイン
田中将賀
作画監督
土屋堅一
作画監督補佐
西村貴世
井上鋭
大橋実
小林直樹
演出
徳野悠我
居村健治
原田奈奈
下田正美
湯川敦之
井上鋭
長原圭太
演出補佐
重原克也
CGキャラクター演出
瀬下寛之
助監督
三木陽子
ダイジン(巨大化)設定
伊藤秀次
プロップ設定
土屋堅一
高木麻穂
田村篤
長原圭太
アニータキム
田邉香奈子
鍵山莉奈
永木歩実
伊藤秀次
田中将賀
イメージボード
徳野悠我
海島千本
丹治匠
新海誠
美術監督
丹治匠
美術監督補佐
渡邉丞
友澤優帆
閉じ師古文書
室岡侑奈
尾山由記
クレヨン画
新井大展
色彩監督
新海誠
色彩設計
山本智子
特殊効果
三木陽子
はぎ原絢子
2Dワークスデザイン
市川愛理
羽毛田大智
岡本彩生
松屋明子
2Dモーション
西貝夏木
CG監督
竹内良貴
撮影監督
津田涼介
音響監督
山田陽
整音
山田陽
音響効果
伊藤瑞樹
音楽
RADWIMPS
陣内一真
主題歌
十明
音楽エディター
石坂紘行
制作プロデュース
STORY inc.
制作
コミックス・ウェーブ・フィルム
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第81回 ゴールデングローブ賞(2024年)

ノミネート

最優秀長編アニメーション映画賞  

第46回 日本アカデミー賞(2023年)

受賞

最優秀音楽賞 陣内一真

ノミネート

最優秀アニメーション作品賞  

第73回 ベルリン国際映画祭(2023年)

出品

コンペティション部門 出品作品 新海誠
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映画評論

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映画レビュー

5.0揺るぎない普遍性を持った名作の誕生

2022年11月12日
PCから投稿

本当に素晴らしかった。この可愛らしい響きを持つタイトルが、ひとたびスクリーンという扉をくぐり抜けると、途端に深い意味合いへ変わる。冒頭差し込まれる記憶。その全てが荒廃した様子から、本作がやがてどこへ行き着こうとしているのか、我々は自ずと気付くはずーー。しかしそれにしても猫を追いかけ、すずめと椅子が日本各地を転々としていく筆運びには心底唸らされた。所々で宮崎作品の記憶が不思議と蘇ったりも。そこで描かれる人情模様、巻き起こるファンタジー。二人は戸を締める時、かつてそこにいた人々の暮らしを強く思い浮かべる。そういったささやかな日常がいかに掛け替えのないものであったか。この主題はラストに向け大きな響きとなり、我々はすずめの勇気と行動を応援しつつ「決して忘れまい」という思いを新たにする。世界が揺れる今、これは日本だけの物語とは言えなくなった。揺るぎない普遍性を持った作品として深く広がっていくはずだ。

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牛津厚信

4.0「歌」が全面に出ていた前2作品とは異なり、勢いで物語を展開させるのではなく「3.11」というリアルに向き合う意欲作。

2022年11月12日
PCから投稿

「君の名は。」と「天気の子」の新海誠監督作品に共通する独特な特徴に、月刊オカルト情報誌「ムー」の登場シーンがあります。 確かに、2作品とも超常現象的なものが題材となっています。
そして、本作では、「地震」をオカルト的な捉え方で表現しています。
オカルト情報誌「ムー」のような発想をPOPなアニメーション映画として「エンターテインメント作品」に仕上げる、というのは容易いわけではなく、独自性のあるアプローチだと思います。
さらに本作では、前2作品とは違い、「歌」を全面に出すことをせず、主人公の「すずめ」と「草太」が猫を追って旅をすることをアクションシーンなどを織り交ぜながら、会話をベースに物語が進んでいくので本領が試される作品と言えます。
作画や背景のクオリティーは、良い所に落ち着いてきた印象でした。
ただ、リアルに近付こうとするほど、不自然さが同時に見えてしまう難しさも出てきます。
例えば、最初の「すずめ」が登校中に引き返して水の張った扉のところに行くシーンは、宮崎駿監督作品であれば、せめて靴下は脱いでいたと思われます。
また、「すずめ」と「草太」が出会うシーンも印象的で良いとは思うものの、急な坂を自転車で下る「すずめ」が「草太」の姿を見て、顔を赤らめ「綺麗」とつぶやきます。ただ、その直後の映像は、「草太」と「すずめ」の位置は、かなり距離があり、容姿どころか性別も判別できないような状況になっています。
物語の展開として「1匹の猫を追いかけて旅をする」というのがあり、ここは「#」が付くことでSNSで追うことができるとなっていますが、論理的にリアルに徹し切れていない面が見えてきます。
それは、世の中の人にとっては「ただの1匹の猫」であって、「話す特別な猫」ではないからです。
もし後者として物語を進めれば、「話す猫」は注目に値するので、誰もが気になります。
ところが物語は前者で進めているため、仮に誰かがSNSで写真をアップしようと、世の中は無関心で、ましてや、それを瞬時に「すずめ」がスマホで見つけることには繋がらないからです。
このような脚本や物理的な考察の部分は、気になる点が散見されます。
とは言え、雰囲気で見るようにすれば、エンターテインメント作品としては成立していると思います。
そういう視点では、「君の名は。」のようにリアルさからは遠い作品の方が、面白く感じる面があると言えそうです。

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細野真宏

3.0イケメン…はぁ

2024年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

イケメンじゃないと物語が始まらなかったんですかね?
当たり前ですか?(´・ω・`)
映像は奇麗でした。

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VF25

3.0期待外れ

2024年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

.TV 放送を見逃して、500円でアマゾンプライムで観たのですが期待外れでした☆

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hide1095