「となりのトトロ」都市伝説・トリビア トトロ=死神説、続編の存在、ジブリパークなど紹介
2022年8月19日 21:05

宮崎駿が監督・原作・脚本を務めた、スタジオジブリ作品「となりのトトロ」。2022年8月19日の日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送中です。
この記事では「となりのトトロ」にまつわる都市伝説や、5つのトリビアをピックアップ。「トトロは死神」というとんでもない説の検証、イギリスの舞台版、ジブリパークの最新情報、実は続編があることなどなど、一挙にご紹介します。

入院中の母のため、考古学者の父とともに、田舎の一軒家へ引っ越してきたサツキとメイ。近所の少年にお化け屋敷と呼ばれたその家には、不思議な生き物が住んでいた。
1988年に「火垂るの墓」(監督・脚本/高畑勲)と同時上映。興行収入11.7億円(配給収入5.9億円)と思うように振るわなかった。が、キネマ旬報の「日本映画ベストテン」では第1位に選ばれるなど、高い評価を獲得した。
※ネタバレあり、未鑑賞の人は要注意!

「となりのトトロ」はご存知の通り、幅広い世代に支持される名作ファンタジーです。幼い姉妹と美しい田舎の自然、そしてトトロやネコバスなど不思議な生きものたちの交流……心温まるシーンが全編を通じて描かれます。
しかし、不穏な都市伝説が根強く囁かれている作品でもあります。ご存知の人も多いでしょう、都市伝説とは「サツキとメイは死んでいる」「実はトトロは死神で、死期が近い人だけが見える」というもの。

噂の根拠としては(1):サツキとメイの影が描かれていないシーンが多々 (2):本編の終盤、2人が大好きな母親に会わず、とうもろこしを置いて帰っていく場面 (3):母親が病室の窓の外を眺め「今、サツキとメイが笑ったような気がした」と意味深につぶやく、が主に挙げられています。
以上3つにより、メイは迷子の末に亡くなり、捜索に出たサツキも……彼女らを導く存在がトトロである、との解釈が生まれ、2000年代中頃からインターネット上で流布されるようになりました。

ところがこの説は事実ではありません。2007年にスタジオジブリ広報部が公式に「(そんな設定は)全くありません」「サツキとメイに影がないのは、作画上で不要と判断して略しているだけ」と否定しています。というわけで……読者の皆様、安心して本編をご覧いただければと思います!
“かかってくるのはなぜか「トトロは死神なんですか?」という一般の方からの問い合わせばかり。みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、「となりのトトロ」には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。「映画の最後の方でサツキとメイに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。...とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います。”

「となりのトトロ」が、イギリスで舞台になるって知っていましたか? 名門演劇カンパニー「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)」が世界で初めて同作を舞台化し、10月からロンドンのバービカン劇場で上演します。
久石譲がエグゼクティブプロデューサーを務め、演出をフェリム・マクダーモット、脚本を若手脚本家のトム・モートン=スミスが担当。トトロやネコバスなどのキャラクターは、セサミストリートなどで知られる「ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ」が制作します。
メインスタッフにはトム・パイ(美術)、中野希美江(衣装)、ジェシカ・ハン・ハンユン(照明)、山中結莉(ムーブメント)、バジル・ツイスト(パペット)ら。いったいどんな舞台になるのか、期待が高まりますね。

スタジオジブリ作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」が、愛知県の愛・地球博記念公園に間もなく開園! 施設内は5つのエリアに分かれ、11月1日に「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」が開業、その約1年後に残りの「もののけの里」「魔女の谷」がオープンします。

「となりのトトロ」をモチーフにした「どんどこ森」エリアには既存の「サツキとメイの家」に加えて、散策路が整備され、昭和の田園風景が誕生。裏山の頂上にはトトロの形をした高さ約5.2メートルの「どんどこ堂」(木製遊具)が新たに設置され、小さな子どもたちが中に入れるようになっています。
日時指定の予約制なのでしばらくはチケット争奪戦となりそうですが、いつか訪れたいスポットです。

日本国内にとどまらず、海外でも愛されているジブリ作品。映画界にもファンは多く、ディズニー&ピクサーの監督をはじめ、ウェス・アンダーソン監督、ポン・ジュノ監督らも“ジブリ愛”を公言しています。
なかでも「となりのトトロ」はオマージュ作品も多く、「トイストーリー3」にトトロが出演したことは有名。「トイ・ストーリー」シリーズの生みの親であるジョン・ラセターが、親交のある宮崎監督にオファーしたことからトトロのゲスト出演が実現しました。
ラセターが製作総指揮を担当した「ベイマックス」も、同作からインスピレーションを受けた作品。「あの夏のルカ」のエンリコ・カサローザ監督もスタジオジブリの大ファンとして知られ、“その後のお話”を描いたエンドロールは「となりのトトロ」のオマージュと明かしています。

アンダーソン監督の「犬ヶ島」も「となりのトトロ」からインスピレーションを受けており、エレーヌ・ジロー監督による仏製アニメ映画「ミニスキュル 森の小さな仲間たち」にはまっくろくろすけにオマージュをささげたキャラクターが登場。

日本の作品では、明石家さんまが企画・プロデュースを務めた「漁港の肉子ちゃん」にはジブリに縁のあるスタッフが多数参加しており、「となりのトトロ」のオマージュシーンがたくさん散りばめられています。

「となりのトトロ」はアメリカでも劇場公開され、ディズニー配給の英語版ではダコタ・ファニング&エル・ファニング(実際に姉妹)が、サツキ&メイ役に。2004年の公開当時、ダコタは10歳で、エルは6歳。キュートかつ息ピッタリの掛け合いを披露していました。
フランス語版ではメラニー・ロランがサツキ役を務めたほか、18年には中国で「となりのトトロ」がジブリ作品で初めて一般公開されて話題に。「レイジング・ファイア」やNetflixオリジナルシリーズ「理性的な人生」などで知られるチン・ランが、サツキとメイの母親の声を担当しました。

東京の「三鷹の森ジブリ美術館」にある映像展示室「土星座」では、短編アニメを毎月入れ替わりで上映。そのなかのひとつ「めいとこねこバス」は、「となりのトトロ」のメイの後日談を描いた、続編的な物語です。
約14分の同作には、トトロやネコバス、まっくろくろすけなどお馴染みのキャラクターに加えて、こねこバスやネコ列車、長老のネコバァちゃんなど、さまざまな化け猫が登場。「土星座」でしか見ることのできない貴重な番外編となっています。
直近では9月1日から9月30日まで上映されますので、まだ見たことがない人やもう一度見たい方は、ぜひ足を運んでみてください。
・9月2日「るろうに剣心 京都大火編」
・9月9日「るろうに剣心 伝説の最期編」
・9月23日「竜とそばかすの姫」※地上波初放送・本編ノーカット
・10月14日「るろうに剣心 最終章 The Final」※地上波初放送・本編ノーカット
・10月21日「るろうに剣心 最終章 The Beginning」※地上波初放送・本編ノーカット
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