映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

吉岡里帆&中村倫也を変えた“出会い”とは? 愛すべき監督・吉野耕平への信頼も明かす

2022年5月11日 10:00

リンクをコピーしました。
初タッグとなった吉岡里帆&中村倫也
初タッグとなった吉岡里帆&中村倫也

「今、おすすめの映画ってある?」

職業柄、1年を通して、何度も投げかけられる質問だ。その度、まずは考える。質問者は、いわゆるライト層(年間に1、2本の鑑賞)なのか。はたまたミドル層(年間6~11本)、もしくはヘビー層(年間12本以上)なのか。組する“層”によっては、答えを変えなければならない。毎回悩み抜いた挙句、とっておきの1本を差し出すことになる。

だが“今”であれば、即答することができる。

ライト層、ミドル層、そしてヘビー層にもおすすめできる……いや“届けたい”作品。

それが「ハケンアニメ!」だ。

画像2(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

直木賞作家・辻村深月氏の人気小説を実写映画化した本作は、アニメ業界で“最も成功したアニメ”の称号「ハケン(覇権)」を手にするべく奮闘する人々を描いた作品。アニメ業界を舞台としているが、クリエイターは勿論のこと、「自分の思いを“届ける”」という要素が、多くの人々の心に響くはずだ。

徹底したリサーチを行った製作陣の姿勢には、原作者の辻村氏も心打たれ、自ら劇中アニメ2本分(各12話)のプロットを提供している。「とても“愛”を感じる現場」と評した辻村氏。企画立ち上げから7年の歳月を経て、「ハケンアニメ!」は遂に日の目を見ることになった。

物語の中心を担うのは、新人監督の斎藤瞳とスター監督・王子千晴。

アニメ界の頂点を目指して奮闘する2人を演じるのが、吉岡里帆中村倫也だ。

初タッグとなった両者は、互いに何を感じ取り、劇中で火花を散らしたのだろうか。時に笑いを交えた2人の対話は、忘れ難き“出会い”を経由して、物語を先導した吉野耕平監督への信頼に結びついていった。(取材・文/編集部 岡田寛司、写真/間庭裕基


画像3
――本作が、お二人にとって初共演の場となりました。その後「劇団☆新感線」による舞台「狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)」でも共演されていますが、そもそも“初対面”となる以前、お互いにどのような印象を抱いていましたか?
吉岡:共演させていただく前は「つかみどころのない方」というイメージでした。実際にお会いしたら、とてもギャップのある方なんだろうなぁと思っていました。
――実際に対面を果たした際はどうでしたか?
吉岡:(ギャップは)ありました。話せば話すほど面白くて、普通に話を聞いているだけでも少し変な部分もあって……そんなところに笑ってしまうんです(笑)。でも、映画の撮影中は、お会いする時間が少なかったんです。
――実は、面と向かって芝居をするというシーンが少ないんですよね。
吉岡:そうなんです。でも、共演している時は、中村さんと王子のシンクロ率がとても高く見えました。中村さん自身も王子みたいな人なのかなと思うほどでした。
画像4
――中村さんは、いかがでしょうか?
中村:京都で演劇にのめり込み、東京にやってきて、その後大ブレイク。そんな経緯を知っていたので、根性というか、雑草魂のようなものはあるんだろうなと思っていました。
――実際にお会いしてみて、そのイメージ通りでしたか?
中村:えぇ。負けん気も強いですし、小さな体に秘めたパワーは“ゴリラ3匹分”くらい。それ程のエネルギーがある。
吉岡:ちょっと(笑)! それなら、中村さんはウサギさんっぽさがありますよ。ぴょんぴょんと跳ねているイメージ。
中村:(そんな事を)キツネさんに言われてしまうとは……。
吉岡:(笑)
画像5
――(笑)。吉岡さんは役作りの一環として、「魔女見習いを探して」でデビューした鎌谷悠監督の指導を受けています。斎藤瞳とは「女性監督」「初監督作品への挑戦」という点にも共通事項がありました。現場取材でお話をお聞きした時は、ペンタブの操作、コンテの描き方だけでなく、仕事をする際の心構え「強い意志と折れない心」というものを教わったと仰っていましたよね。具体的なエピソードをお聞きしながら、その大切さを学んでいったのでしょうか?
吉岡:斎藤瞳と同様に、鎌谷監督も“若い女性監督”です。現場のスタッフさん、例えば作画、効果、美術の方々に「自分の意見を通すためには、どう話せばいいのか」ということを常に考えていると仰っていました。悩みどころは、そこになるんだなと思ったんです。
――その“悩み”というものは、本編でもしっかり描かれていますよね。中村さんは王子千晴を演じることについて、オフィシャルインタビューでは「光栄でした。こういう作り手側の感情の発露ができるキャラクターってそう居ないので、ちょっと魂乗っちゃいましたねえ」と仰っています。劇中において、特に“魂が乗った”というシーンはございますか?
中村:王子のセリフに関していえば「(作品を)放送した時点で俺のものじゃない。観たその人だけのものでいいよ」という部分。この言葉には、とても近い感覚を抱きましたね。それに原作、脚本を読んでいる段階で、瞳、王子、行城(柄本佑)、有科(尾野真千子)の言っていることが「わかる」と感じていたんです。演じているのは王子ですが、作品全体を見てみると、色々な種類の“熱”がある。そのどれもが知っている感情でしたし、シンパシーを感じていました。
画像6(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
――斎藤瞳は、王子千晴の代表作となった「光のヨスガ」に出合ったことで、地方公務員を辞め、アニメ業界へと足を踏み入れます。つまり「フィクションには、リアルを変える力がある」という点も示されていました。これまでに「自分を変えることになった作品、作り手との出会い」というものはありましたか?
吉岡:「見えない目撃者」に参加させていただいた時、照明部に藤井勇さんという方がいらっしゃいました。藤井さんとの仕事は、私にとって、かなりの“衝撃”だったんです。
――藤井勇さんは、沖田修一監督作(「横道世之介」「モリのいる場所」「おらおらでひとりいぐも」)、呉美保監督作(「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」)、是枝裕和監督作「万引き家族」、近作では「ちょっと思い出しただけ」(松居大悟監督)、「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)に参加されていますね。
吉岡:「そこまで粘るのか……!」と思ってしまうほど、ご自身の仕事にこだわりを持っている方なんです。お客さんをドキドキさせる瞬間を、照明で作ることができる――藤井さんの熱量と細やかさ、完成作を見た時「照明の力で本当に空気感が変わっている」と感じたことを、今でも憶えています。

私の仕事は、ひとりでは何もできない仕事だと思っています。藤井さんには「丹精を込めて生み出したものを、作品の一部として提供した時、必ず光が見える」ということを教えてもらいました。周囲に「もういいよ」と言われても、納得がいくまで表現を追求する。その姿が格好良かったんです。第一線で活躍され、既に認められている方々が「ここまで徹底的にやるのか」という瞬間を、色々な現場で見ることがあります。その度に「こんな風になりたい」と思っています。

画像7(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
画像8(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
――まさに「ハケンアニメ!」でも、同様のことが描かれています。各部署が力を発揮し、作品のために一丸となる。普段、表舞台には出てこない方々に対して、改めて敬意を表したくなりました。中村さんはいかがでしょうか?
中村:自分自身を変えたという作品は……。それこそ自分自身というのは、常に変化をし続けているわけじゃないですか。作品を見てみたら、その時に演じた役と結びつきが強かったなという作品はありましたね。
――どのような作品でしょう?
中村:「レンアイ漫画家」です。
吉岡:いや、それ、私の作品……中村さんは出ていません(笑)。
――では「ご自身が出演された作品」に限定しましょう(笑)。
中村:あ、自分が関わった作品ですか……。それはいっぱいありますよ! まず蜷川幸雄さんとの出会いです。
吉岡:本当にうらやましい……。
中村:それが20歳の時でした。そして「真心一座 身も心も 流れ姉妹」で小劇場に入れさせていただき、そこで色々な出会いがありました。「ロッキー・ホラー・ショー」では「理屈じゃないんだ」ということを知り、役者を辞めようかなと思っていた頃に取り組んだ「ヒストリーボーイズ」で「まだ全く違う“扉”がある」ということに気づかせてもらった。その間にも紆余曲折、七転八倒があり、出会いや別れ、本当に色々なことがあったんです。この作品名をあげたら、こっちもあげないと……となってしまいます。本当に数えきれないほど。結局、演劇ばかりになってしまいますね。
画像9(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
――影響を受けた核となっているのは「演劇」。これは、何故なんでしょうか?
中村:今や何かを作るために「稽古をする」のは、演劇だけなんですよね。ひとつのものを作り上げていく作業。それを共有していく時間。そんな事を考えると、どうしても演劇への思い入れが強く出てしまう。思い出の数も増えますよね。それに表現の種類が多い。めちゃくちゃな事もできますしね。
――吉岡さんも、この感覚はおわかりになりますか?
吉岡:えぇ、そうですね。
中村:(映画.comのロゴマークをじっと眺めた後)あ……ダメだ。
吉岡:え?
中村:映画.comの取材で、演劇の事ばっかり話していちゃダメですよね……。
――全く問題ないですよ(笑)。
吉岡:ここはあえて話しましょうよ(笑)。実は私も演劇でご一緒した時にわかった事の方が、めちゃくちゃ多いんです。
中村:(小声で)映画の事を話して……!
吉岡:(一休さんがとんちをひねり出すポーズを経て)えっと、映画の時はですね。
中村:出た! 一休さんがとんちをひねりだした! 流石!
一同:爆笑
吉岡:映画に参加している時は、皆さんと交流できる時間が限られているので、瞬発力を求められます。最初にお会いした時のイメージ、実際に(撮影現場で)対面した時の感覚だけでやっていく。第六感みたいなものを信じて、芝居をしていきます。こういうタイプの人ではないのかもしれないけれど、そういう人だと思い込む。もちろん、相手もそういう形で接してくれる。これが不思議ですよね。(中村=王子には)“色っぽさ”というものを感じていました。瞳にとっての生涯における“憧れの人”として見なければいけませんから。一瞬一瞬で生まれる“生っぽさ”というものを、私は信じています。これが、映画に参加している時に好きな部分です。
中村:(拍手)素晴らしい……助かりました。
画像10(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
――(笑)。では、話題を「ハケンアニメ!」に戻しましょう。最後に、吉野耕平監督について、しっかりとお話をうかがっておきたいと思っています。中村さんは、吉野監督の面白さについて「発想力」と仰られています。それは、どのような部分に感じますか?
中村:まずは画のイメージにオリジナリティがあるという点です。そして「CGクリエイター」という経験値からくる、アニメーションと実写の融合。具体的なリズム、テンポ、角度、高度……ここまで頭の中で、きちんとイメージができている人は、なかなかいないと思うんです。加えて言うならば、色彩感覚。「北野ブルー」(北野武監督作品の特徴でもある青みがかった色彩)という言葉がありますよね。いつかは「吉野○○」という言葉もできるんじゃないかな。それほど面白いものを作る監督です。

水曜日が消えた」でご一緒した時は、初の長編映画でしたし、脳内のイメージを他人に伝えたり、それを成立させるためにどう動いてほしいのかというディレクションの部分で悩んでいることが多かったようです。「ハケンアニメ!」は、吉野監督の意図をきちんと汲んでくれる方も多かったですし、「伝える」という面も上手くいっていた。これからは、もっとそういう面が上手くなっていくんじゃないかなと思いました。

画像11
――吉岡さんは、吉野監督とのタッグはいかがでしたか?
吉岡:ご一緒させていただいて感じたのは、頑固な方だということ。そこにすごく惹かれました。現場では物静かなんです。本読みの時もあまり発言されませんでしたし、「演出について、きちんと言ってくださるのかな……」と不安になるくらい(笑)。でも、現場に行ってみると、物凄く細かいところまで決めていらっしゃいました。「絶対にこれがいい!」という感じのディレクションだったんです。ここだけは絶対に譲らない――そんな姿勢だったからこそ、この人にはついていけると感じました。「そこまで譲らないなら、ついていきますよ!」という感じです(笑)。
中村:(笑)。吉野監督には「ここはこうなんだ!」というポイントがあるんです。俳優陣がスルーしてしまっているポイントに、彼なりのこだわりがあったりする。だからこそ、僕たちも「そんなに言うのであれば、やってみるね」となるんです(笑)。
吉岡:「僕はこういう作品を作ります」という提示が明確でしたから、私も吉野監督の演出に従おうと思いました。吉野監督が思い描いている人物像を体現したい。そう思ったんです。
中村:吉野監督は変わっていますから。それはつまり、吉野監督の“リアル”が変わっているということです。その“リアル”を見た時に、受け取った人たちがきちんと楽しめるのか――ここの誤差はたまにある。吉野監督は“リアル”だと思っているけど、一般的にはそうではないということもあるから(笑)。本当に愛すべきというか……。
吉岡:そうですね。本当に愛すべき監督です。
中村:言い表し方がとても難しいんですが……すごくピュアで才能や能力もある「小学5年生」。彼には、そういうところがあるんです。

フォトギャラリー

吉岡里帆 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

【推しの子】 The Final Actの注目特集 注目特集

【推しの子】 The Final Act NEW

【忖度なし本音レビュー】原作ガチファン&原作未見が観たら…想像以上の“観るべき良作”だった――!

提供:東映

物語が超・面白い!の注目特集 注目特集

物語が超・面白い! NEW

大物マフィアが左遷され、独自に犯罪組織を設立…どうなる!? 年末年始にオススメ“大絶品”

提供:Paramount+

外道の歌の注目特集 注目特集

外道の歌 NEW

強姦、児童虐待殺人、一家洗脳殺人…地上波では絶対に流せない“狂刺激作”【鑑賞は自己責任で】

提供:DMM TV

全「ロード・オブ・ザ・リング」ファン必見の超重要作の注目特集 注目特集

全「ロード・オブ・ザ・リング」ファン必見の超重要作 NEW

【伝説的一作】ファン大歓喜、大興奮、大満足――あれもこれも登場し、感動すら覚える極上体験

提供:ワーナー・ブラザース映画

ライオン・キング ムファサの注目特集 注目特集

ライオン・キング ムファサ

【全世界史上最高ヒット“エンタメの王”】この“超実写”は何がすごい? 魂揺さぶる究極映画体験!

提供:ディズニー

映画.com編集部もドハマリ中の注目特集 注目特集

映画.com編集部もドハマリ中

【人生の楽しみが一個、増えた】半端ない中毒性と自由度の“尖った映画”…期間限定で公開中

提供:ローソンエンタテインメント

【衝撃】映画を500円で観る“裏ワザ”の注目特集 注目特集

【衝撃】映画を500円で観る“裏ワザ”

【知って得する】「2000円は高い」というあなただけに…“超安くなる裏ワザ”こっそり教えます

提供:KDDI

モアナと伝説の海2の注目特集 注目特集

モアナと伝説の海2

【モアナが歴代No.1の人が観てきた】神曲揃いで超刺さった!!超オススメだからぜひ、ぜひ観て!!

提供:ディズニー

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

おすすめ情報

映画.com注目特集 12月20日更新

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る