伊ウディネ映画祭、今年はオンラインで実施! 渡辺紘文監督を特集&コンペに日本映画9本
2020年6月4日 19:00

[映画.com ニュース] ヨーロッパ最大のアジア映画祭として毎年4月下旬にイタリアで開催されていた「ウディネ・ファーイースト映画祭」が、今年は時期を変更し、オンライン上映会(6月26日~7月4日)に切り替えて実施することが決定。あわせて、全ラインナップが発表された。
22年目を迎える同映画祭は、コロナ禍の影響で一時は実施が危ぶまれていた、アジアの映画人や映画祭ファンからの熱い要望を受けて、全作品をオンラインで上映することに。コンペティション部門に38作品、招待作品に8作品がエントリーしている。映画祭の代表サブリナ・バラチェッティ氏は「アジア各国での映画館が一時閉鎖され、新作の公開時期も延期続きとなる中、それでもウディネをワールド・プレミアの上映に選んでいただいた作品が多く、心から感謝しています」と述べている。

オープニング作品に選ばれたのは、イ・ビョンホンとハ・ジョンウが初共演を果たした韓国映画「白頭山」。白頭山の噴火、地震、火事に飲み込まれる朝鮮半島。韓国政府は非常事態宣言を発令し、北朝鮮の工作要員も朝鮮半島の沈没を防ぐために行動を開始。秘密作戦の任務を託された兵士たちのドラマが描かれている。
また、映画制作団体「大田原愚豚舎」の渡辺紘文監督の特集上映も決定。弟の映画音楽家・渡辺雄司ともに、故郷・栃木県大田原市を拠点に独自の映画創作活動を展開し、精力的に作品を製作、発表、上映し続けている渡辺監督。「Comic Poet of the Everyday(日々の可笑しみの詩)”をテーマとする特集では「地球はお祭り騒ぎ」「普通は走り出す」「叫び声」に加え、新作「わたしは元気」がワールドプレミア上映される。

特別招待枠では、4月に亡くなった大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」、森達也監督によるドキュメンタリー「i 新聞記者ドキュメント」を上映予定。また、コンペティション部門には「#ハンド全力」(松居大悟監督)、「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)、「猿楽町で会いましょう」(児山隆監督)、「ダンスウィズミー」(矢口史靖監督)、「お嬢ちゃん」(二ノ宮隆太郎監督)、「甘いお酒でうがい」(大九明子監督)、「ひとよ」(白石和彌監督)、「ロマンスドール」(タナダユキ監督)、「ヲタクに恋は難しい」(福田雄一監督)が選出されている。
「ウディネ・ファーイースト映画祭2020」は、バーチャル・パスが6月8日から発売。オンライン上映は6月26日~7月4日の期間で視聴可能。詳細は、公式HP(https://www.fareastfilm.com/)で更新される。
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