猿楽町で会いましょう 劇場公開日 2021年6月4日
解説 第2回未完成映画予告編大賞MI-CANでグランプリを受賞した児山隆が、同受賞作を長編監督デビュー作として映画化。鳴かず飛ばずの写真家・小山田と読者モデルのユカ。2人は次第に距離を縮めていくが、ユカは小山田に体を許そうとはしなかった。そんな中、小山田が撮影した彼女の写真が2人の運命を大きく変えることになる。「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」の金子大地が小山田役、「イソップの思うつぼ」「左様なら」の石川瑠華がユカ役を演じるほか、栁俊太郎、小西桜子、前野健太らが脇を固める。
2019年製作/122分/R15+/日本 配給:ラビットハウス
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本作は、「未完成映画予告編大賞」という「未完成映画」の予告編映像(3分以内)でタイトルに具体的な地名が入った作品で競う映画賞において「グランプリ」を受賞した作品がベースになっています。 長編監督デビュー作で低予算での枠組みなので、キャスト陣は知る人ぞ知るという感じです。 つまり、内容が勝負な作品です。 内容は、割とリアルな設定のため、「痛々しさ」がまとわりついています。 思わず「これは実話としてもあり得るな」と思ってしまうなど、荒唐無稽とは思えない映画となっている時点で、「児山隆監督」が誕生した瞬間でしょう。 そして、本作は何といっても構成が面白く、まずは 【chapter1】として「2019年6月~2019年7月」を描いています。 次は、どこに進むのかというと、 【chapter2】として「2018年3月~2019年7月」を描くのです。 これは決して「トリッキーな時間軸いじり」ではなく、あくまで必然性を持ちながらの構成です。 この辺りの時間軸の構成力が上手く、一見すると交わりそうにない人たちがどのように交わっていくのかが自然と追えるようになっています。そして 【chapter3】では「2019年8月~」を描き、物語を進めます。 男女の恋愛模様に加えて、カメラマン、モデルとして業界あるあるな「売れる、売れない」という非常にシビアな世界を痛々しくもリアルに描いているので好みは分かれるかもしれません。 好みの問題はさておき、さすがはCMディレクターでの経験も生きていて、長編監督デビュー作では出来が良いと思います。
2022年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
予備知識0で鑑賞。嘘つき自己中女の身勝手話はよくある話なので展開こそ凡庸でしたが、主演の2人をはじめ役者さん全員の真剣な演技に引き込まれましたので★4。マイナスの内訳は特に終盤、あの状況であんな撮り方ではほとんどブレて使えないだろうなあが☆0.5。「何者ではない者は何者でもないから堅実に生きろ」なのか、「ある人にとって東京は嘘をつかないと生きられないコワイところだよ」なのか、「主題歌を映像化してみた」なのか、監督が作品に込めたメッセージはつかめなかったので、他の人のレビュー巡回にて残りの☆0.5を回収しにいきます。
2022年3月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
性格の良いまともな人間が誰一人いない、 生々しくてとてもくさい映画。 最高だった。 ポスターと予告ではわからない、 良い意味で期待を裏切られた。
現代の若者を一番顕著に描いた群像劇 もう女の子役がメンヘラのメンヘラ、卑屈で拗らしてるクソっぷりが凄い、言い方悪いけど顔もまさしくそう。 脚本も凄く良く出来てる。 なんか観てる最中これ良いなぁ凄いなあと思いながら鑑賞してたのは覚えているが、今文字に思い起こそうとするとなんだか気持ち悪い、なんか上手く思い出せないし思い出したくない。笑 けど、2021年個人的ランキング5位にランクインした作品です。 是非
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