第41回PFFラインナップ発表! 審査員に山下敦弘監督、ゲストに富野由悠季総監督ら
2019年8月1日 17:00
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[映画.com ニュース]インディーズ映画祭の祭典「第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」(9月7~21日)のラインナップが8月1日、東京のLOFT9 Shibuyaで発表され、PFFの荒木啓子ディレクター、PFFアワードの最終審査員を務める山下敦弘監督、「招待作品部門」のゲスト・諏訪敦彦監督が来場した。
自主映画を対象とした日本初の本格的なコンペティションとなる「PFFアワード」は、応募総数495本。約4カ月にわたる厳正な審査の結果、18本が入選した。内訳は最年少の21歳から最年長の39歳まで、平均27.1歳。男性監督が12本で、女性監督が6本。最短7分から最長113分という作品が揃った。
大阪芸術大学の卒業制作「どんてん生活」がPFFで特別上映された山下監督は、「昔、PFFに自分も出そうと思っていたんですが、光栄なことに特別上映という形で上映してもらって。そこから“ぴあ”と関わって、気付いたら自分が審査員をやっている。デビューして20年くらいなんですけど、もう審査員をやるような立場なのかと。感慨深いところはありますよね」としみじみ。「僕もスカラシップ(PFFが手がける劇場公開を前提とした映画製作プロジェクト)に憧れていたので、しっかりと審査しなきゃと思います。若手の人生がかかっていますからね」と決意を語った。
今年の「招待作品部門」は、「劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」の特別先行上映を実施。ゲストには富野由悠季総監督も来場予定となっており、荒木ディレクターも「含蓄(がんちく)があって、哲学のある監督なので、若手にもぜひ話を聞いて欲しい」とコメントする。そのほか、「凄すぎる人たち」と題して、「カッコいい女性」「諦めない男性」たちを描いた作品を上映。日本初上映となる「おみおくり Sending Off」(イアン・トーマス・アッシュ監督)、「シューティング・マフィア」(キム・ロンジノット監督)をはじめ、「恐怖の報酬 オリジナル完全版」「殺しが静かにやって来る」「東京裁判」などを上映する。
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「ブラック&ブラック 映画と音楽」では、「私はあなたの二グロではない」「真夏の夜のジャズ」「DOPE ドープ!!」の上映を通じて、黒人による映画・音楽の魅力を紹介する。さらに「巨匠たちのファーストステップ Part4」では、日本初上映となるバリー・ジェンキンス監督の「メランコリーの妙薬」をはじめ、ジャ・ジャンクー、ルキノ・ビスコンティ、ルイ・マル、ジャック・ドゥミ、ライアン・クーグラー、レオス・カラックスら新旧の名監督たちのデビュー作を紹介。さらに「息もできない」の上映には、ヤン・イクチュン監督のゲスト来場も予定されている。
“映画作りを志す人”に向けたPFFスペシャル講座「映画のコツ」では、建築家でありプロダクトデザイナーの寺田尚樹氏が生み出した、1/100建築用模型「テラダモケイ」を使った脅威的な映像を上映するほか、福岡市内で医師に従事するかたわら、映画制作に従事した伝説の8ミリ作家、中山太郎監督が50~60年代にかけて制作した作品を中心に披露。さらに、原恵一監督と橋口亮輔監督が、木下惠介監督の魅力に迫る「天才・木下惠介は知っている」を実施。第3弾となる今回は、「日本の悲劇」を上映する。
「カンヌ国際映画祭批評家週間って何?」と題した特集上映では、今年のカンヌ国際映画祭批評家週間正式出品作となる富田克也監督の「典座 TENZO」をお披露目。「追悼・吉武美知子プロデューサー フランスと日本を繋ぎ続けた人」では、「TOKYO!」「ダゲレオタイプの女」「ライオンは今夜死ぬ」が上映される予定だ。
「第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、9月7~21日(月曜休館)に東京・京橋の国立映画アーカイブで開催。チケットは、8月10日より発売される。
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