TOKYO!
劇場公開日 2008年8月16日
解説
3人の鬼才監督が東京を舞台にした物語を競作。生きることに思い悩む女性の体が徐々に木になっていく「TOKYO!/インテリア・デザイン」(ミシェル・ゴンドリー監督/藤谷文子、加瀬亮主演)、下水道から現れる謎の怪人が街を恐怖に陥れる「TOKYO!/メルド」(レオス・カラックス監督/ドゥニ・ラバン主演)、10年間引きこもっていた男が、恋する女性を追って外界に足を踏み出す「TOKYO!/シェイキング東京」(ポン・ジュノ監督/香川照之、蒼井優主演)の3作で構成。
2008年製作/110分/フランス・日本・韓国・ドイツ合作
配給:ビターズ・エンド
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2022年5月16日
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東京はつまらない所だが、引きこもっていると、東京でも千葉でも埼玉でも関係ない。しかし、家にいない事の方が良い。僕は映画館に引きこもる。東京は歴史がないからね。ビルトアンドスクラップで近代になって作られた街。
東京は隣の街へ行く時、一番便利な街だ。引きこもりながら、自分の好きな事が出来るので『闇』はない。金があれば、この街に引きこもりつつ、隣の街にも引きこもりに行こう。遠い国とかね。そこも言葉が通じないので、簡単に引き込める。
2022年1月9日
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②以外は面白かった…
彼女が椅子になるところあたりからぞくぞく面白くなった
ボンジュノがセンスあるのがわかった
1/19追記
その後、配信あるあるでお薦め映画を適当に再生していたら②の河童メルドが出てきてびっくりした『ホーリー・モーターズ』これが良くてどハマりしたレオス・カラック
2022年1月1日
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インテリア・デザイン:
椅子になる展開が唐突だが嫌いではない。
メルド:
これはゴミだ。
シェイキング東京:
絵の創り方はちょっと面白かった。
2021年11月12日
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①東京という空間は、ある意味においては優しく、そしてまたある意味においては暴力的に、あらゆる人間を等価な記号として街の雑踏に還元する。もしこの自浄作用を押しのけて「個人」を取り戻したいのならばそれ相応の力が要る。この街で我々が代替のきかない我々であるためには、我々は何者かにならなければいけない。周囲に対して何らかの価値を示し続けなければいけない。映画監督でも、画家でも、音楽家でも、あるいはバス停のイスでも。
②高度経済成長の中で人々の意識の中から徐々に後退していった戦争責任を今一度呼び覚ます。その契機となったものが赤毛の白人男性によるテロリズムであったことからは、もはや「反省」は我々日本人の内部からは起こり得ないだろうという乾いた諦観を感じた。しかし本当にそうなのだろうか?疑問が残る。
③何もかもが電話一本で事足りてしまう時代、人々はいかにして他者と関係を構築していくべきなんだろうか。殊に個人主義があらゆるところに張り巡らされた東京の街にあっては、引きこもりという態度を否定してくれるものは何もない。ピザ屋の配達をしていた可愛い女の子に恋をし、住所を探り出して一方的に部屋のドアを叩き続ける元・引きこもりの主人公の行動は、法や倫理に照らし合わせてみればもちろん許されるものではないが、この強引さこそが人と人を再び繋ぎ直す唯一の手段なのだ、という悲壮な切迫性を感じざるを得なかった。
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