YOSHI&菅田将暉&仲野太賀が馬に乗り街を駆ける!「タロウのバカ」ビジュアル公開
2019年7月26日 10:00
[映画.com ニュース]大森立嗣監督の最新作「タロウのバカ」のチラシ特別ビジュアルがお披露目された。社会から弾き出された少年を演じるYOSHI、菅田将暉、仲野太賀が、街中で馬に乗っている姿をとらえた衝撃的なビジュアルとなった。
「日日是好日」「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」で知られる大森監督が、デビュー作として構想していたオリジナル脚本を、約20年の時を経て映画化。タロウ(YOSHI)は生まれてから1度も学校に行ったことがなく、自分の年齢すらも知らない。母親、家族、社会、誰からも振り向かれなかったが、それでも自由に生きていた。そんな日々を送っていたタロウは、年上の少年エージ(菅田)とスギオ(仲野)と出会い、初めて“世界”を知ることになる。
チラシ特別ビジュアルは、険しい表情で馬にまたがるエージを中心に、どこか遠くを見つめているタロウ、笑みを浮かべるスギオを活写。社会のシステムからはみ出した3人の少年の、衝動に突き動かされるような生き様を描いた本作の魅力を、エネルギッシュに伝えている。さらに、無軌道に生きる少年たちの決意がにじむ「おれはだれのさしずもうけない」というコピーがあしらわれている。
また、著名人によるコメントも公開され、「楽園」「糸」など話題作が控える瀬々敬久監督は、「全てが今この瞬間に起こっていて、生きてるそのもののような連続。いちばん最初の映画だ、そう思った。だって、これは神話のような顔さえ持ってる」と印象を明かす。「愛しのアイリーン」「宮本から君へ」などの原作で知られる漫画家の新井英樹氏は、「この世界に居場所のなくなった言葉にならない『感じたい』が、愛おしく必死に人間の姿で叫んでた!」と感想を語る。
ロックバンド「ZAZEN BOYS」の向井秀徳は、「『タロウのバカ』を見た。やはりいまだオレは焦燥している。空虚に取り憑かれている。そんな自分を自分で発見している。だからオレは、今日、明日、そして明後日と対峙する。対決する。キックスタートでエンジンを起動する。走り出す。走り出さなければならない」とメッセージを残した。そのほか、真木よう子、美術家の会田誠氏、作家の角田光代氏、坂井真紀、板尾創路、山戸結希監督、写真家の操上和美氏、社会学者の宮台真司氏、熊切和嘉監督が絶賛評を寄せた。
「タロウのバカ」は、9月6日からテアトル新宿ほか全国で公開。R15+指定。