【全米映画ランキング】「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」首位デビュー 「ロケットマン」は3位に
2019年6月4日 18:00
[映画.com ニュース] 3本の新作が公開された先週末の全米ボックスオフィスは、2014年にリブートされたハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」から始まる<モンスターバース>の第3弾「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が約4900万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
シリーズ1作目の「GODZILLA ゴジラ」から5年後の世界を舞台に、キングギドラ、モスラ、ラドンといった怪獣たちとゴジラが地球の覇権をかけて戦いを繰り広げる同作。首位デビューは果たしたが、OP興収は1作目の「GODZILLA ゴジラ」(約9320万ドル)のほぼ半分、そしてシリーズ2作目の「キングコング 髑髏島の巨神」(約6102万ドル)をも下回る苦しいスタートとなった。出演はカイル・チャンドラー、ベラ・ファーミガ、チャン・ツィイー、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、デビッド・ストラザーン、大人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」の子役ミリー・ボビー・ブラウンに、前作同様、芹沢猪四郎博士を演じた渡辺謙。監督・脚本は「X-MEN2」「X-MEN:アポカリプス」「スーパーマン リターンズ」といったアメコミ作品の脚本を手がけてきたマイケル・ドハティ。来年3月にはドハティが脚本を手がけた<モンスターバース>の第4弾「Godzilla vs. Kong」が公開となる。
2位は前週首位の実写版「アラジン」。公開2週目は前週比約54%ダウンの約4200万ドルとなったが累計は約1億8500万ドルに。
約2500万ドルのOP興収で3位デビューとなったのは、イギリスの歌手エルトン・ジョンの半生を「キングスマン」のタロン・エガートン主演で映画化した「ロケットマン」。大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」でブライアン・シンガー監督が降板後にメガホンを引き継いだデクスター・フレッチャーが再び手がけたミュージシャンの伝記物だったが、今回は「ボヘミアン・ラプソディ」と違い、批評家からも概ね高い評価を受けている。出演は、エルトン役のエガートンのほか、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワードに「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンら。
初登場4位は「ゲット・アウト」の製作者ジェイソン・ブラムと「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー監督が組んだR指定サスペンスホラー「Ma」。親切そうな黒人の中年女性が、10代の白人男女のグループに隠れて飲酒する場所を提供するが、その黒人女性には明確な目的があった……というストーリー。「ヘルプ 心がつなぐストーリー」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したオクタビア・スペンサーが恐怖のおばさんを怪演し、新境地を開拓した。共演にルーク・エバンス、ジュリエット・ルイスほか。
今週末は、「X-MEN」シリーズ最終章「X-MEN:ダーク・フェニックス」に、イルミネーション・ エンターテインメントによる大人気アニメシリーズ第2弾「ペット2」、エマ・トンプソン&ミンディ・カリング主演のコメディ「Late Night」などが公開となる。