依田会長「世界でオンリーワンの配給会社に」ギャガ・ラインナップ発表で気炎
2013年3月7日 16:30
[映画.com ニュース]配給会社ギャガの2013~14年のラインナップが3月7日、発表された。
現在公開中の「ゼロ・ダーク・サーティ」「世界にひとつのプレイブック」を含む洋画20本と邦画5本。加えて、今年2月のベルリン国際映画祭でロン・ハワード監督の最新作「RUSH」(原題)の配給権を獲得したことも明かされ、計26本の陣容となった。
2013年度(2013年4月~2014年3月)は、アカデミー賞で作品賞など5部門を制した「アーティスト」でスタート。「最強のふたり」のロングランヒットなどもあり、依田巽会長兼社長・CEOは「苦しい作品もあったが、いい形で回転している。これからもギャガらしい宣伝、プロモーションを進めていきたい」と意欲を述べた。
今年4月以降も、ダスティン・ホフマンの初監督作「カルテット! 人生のオペラハウス」や、コーエン兄弟が脚本を手がけた「モネ・ゲーム」など話題作がめじろ押し。「英国王のスピーチ」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」などで実績のある“実在の人物シリーズ”も、故ダイアナ妃の恋を描く「DIANA」(原題)、アップル創業者の故スティーブ・ジョブスの半生を描く「JOBS」(原題)などもしっかりと押さえている。
昨年は1本のなかった邦画も、世界的アーティスト・村上隆の初監督作品「めめめのくらげ」、是枝裕和監督が福山雅治を主演に迎えた「そして父になる」など、バラエティに富んだ作品が並んだ。
依田氏は、特にF1レーサーのニキ・ラウダとジェームス・ハントのライバル関係を軸に描いた「RUSH」に関しては思い入れが強く、自らベルリンに赴いてハワード監督とハグして健闘を誓い合ったという。「わが社のテントポール作品にしたい。そして5年後、10年後に業界で生き残れるかを模索しながら、世界でオンリーワンの配給会社を目指す」と気炎を上げた。
2013~14年のラインナップは以下の通り。
「世界にひとつのプレイブック」(公開中)
「アンナ・カレーニナ」(3月29日公開)
「カルテット! 人生のオペラハウス」(4月19日公開)
「めめめのくらげ」(4月26日公開)
「モネ・ゲーム」(5月17日公開)
「俺俺」(5月25日公開)
「グランド・マスター」(5月31日公開)
「欲望のバージニア」(6月29日公開)
「HOPE SPRINGS」(原題、7月26日公開)
「POPULAIRE」(原題、8月公開)
「劇場版タイムスクープハンター」(8月31日公開)
「HAUTE CUISINE」(原題、9月公開)
「DIANA」(原題、10月公開)
「そして父になる」(10月5日公開)
「四十九日のレシピ」(秋公開)
「JOBS」(原題、11月公開)
「THE PERKS OF BEING A WALLFLOWER」(原題、冬公開)
「THE BEST OFFER」(原題、12月公開)
「WHAT MAISIE KNEW」(原題、2014年公開)
「THE TOMB」(原題、2014年1月公開)
「FEU(FIRE) by Christian Louboutin in 3D」(原題、2014年公開)
「SERENA」(原題、2014年公開)
「GRACE OF MONACO」(原題、2014年公開)
「ONE CHANCE」(原題、2014年公開)
「RUSH」(原題、2014年公開)