スコセッシ監督の3D映画に栄冠 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
2011年12月2日 14:30

[映画.com ニュース] アカデミー賞前しょう戦のひとつとして注目される、米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が、12月1日に発表された。巨匠マーティン・スコセッシによる初の3D作品「ヒューゴの不思議な発明」(2012年3月9日日本公開)が、作品賞を受賞。スコセッシ監督は、監督賞にも輝いた。
同作は、ブライアン・セルズニック著のファンタジー小説を、エイサ・バターフィールド、クロエ・モレッツ主演で映画化。1930年代のパリを舞台に、駅の時計台に隠れ住む孤児ヒューゴが、不思議な少女イザベルと出会い、ヒューゴの父親が残したからくり人形の秘密を探る冒険を描いている。
ほか、主演男優賞には「ザ・ディセンダンツ(原題)」のジョージ・クルーニー、主演女優賞には「少年は残酷な弓を射る」のティルダ・スウィントンが選ばれた。
ちなみに、先に発表されたニューヨーク映画批評家協会賞では、作品賞にフランスのミシェル・アザナビシウス監督による「ジ・アーティスト(原題)」(12年4月7日日本公開)、主演男優賞に「マネーボール」「ツリー・オブ・ライフ」のブラッド・ピット、主演女優賞に「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(12年3月16日日本公開)のメリル・ストリープが選ばれている。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の主な受賞結果は以下の通り。
▽監督賞 マーティン・スコセッシ「ヒューゴの不思議な発明」
▽主演男優賞 ジョージ・クルーニー「ザ・ディセンダンツ(原題)」
▽主演女優賞 ティルダ・スウィントン「少年は残酷な弓を射る」
▽助演男優賞 クリストファー・プラマー「人生はビギナーズ」
▽助演女優賞 シェイリーン・ウッドリー「ザ・ディセンダンツ(原題)」
▽外国語映画賞「別離」(イラン)
▽アニメーション映画賞 「ランゴ」
▽アンサンブル演技賞 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
▽脚本賞 ウィル・レイサー「50/50 フィフティ・フィフティ」
▽脚色賞 アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ「ザ・ディセンダンツ(原題)」
▽ブレイクスルー・パフォーマンス賞 フェリシティ・ジョーンズ「Like Crazy(原題)」、ルーニー・マーラ「ドラゴン・タトゥーの女」
▽2011年のトップ10(作品賞除く/順不同)「ジ・アーティスト(原題)」「ザ・ディセンダンツ(原題)」「ドライヴ」「ドラゴン・タトゥーの女」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」「The Ides of March(原題)」「J・エドガー」「ツリー・オブ・ライフ」「戦火の馬」
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