「ローマの休日」と「E.T.」。英語教材としてどっちが最適?
2009年7月24日 12:00

[映画.com ニュース] 外国映画は優れた語学用教材であり、日本の英語教育においても有効に活用されてきた。1983~2005年に、日本の中学・高校の検定教科書で使われた映画の統計をとった研究書(角山照彦著「映画を教材とした英語教育に関する研究」)がある。
教材となった映画は、すべてが「タイタニック」(94)以前のクラシック作品ばかりで、教育的な配慮か、暴力やセックス描写があまりない作品が多い。
以下が、中学・高校の検定教科書で使われた映画の頻度による順位。チャップリン監督・主演の「独裁者」や「ライムライト」、フレミング監督の「風と共に去りぬ」といった名画を上回り、トップにはスピルバーグ監督の「E.T.」と、オードリー・ヘップバーン主演の白黒映画「ローマの休日」がそれぞれ13回で並んだ。
1.「ローマの休日」(53)、W・ワイラー監督、13回(高校13回)
3.「風と共に去りぬ」(39)、V・フレミング監督、8回(高校8回)
3.「独裁者」(40)、C・チャップリン監督、8回(高校8回)
5.「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)、R・ゼメキス監督、7回(高校7回)
6.「ライムライト」(52)、C・チャップリン監督、6回(高校5回、中学1回)
6.「ある愛の詩」(70)、A・ヒラー監督、6回(高校6回)
6.「サウンド・オブ・ミュージック」(65)、R・ワイズ監督、6回(高校4回、中学2回)
9.「いまを生きる」(89)、P・ウィアー監督、5回(高校5回)
9.「タイタニック」(94)、J・キャメロン監督、5回(高校5回)
以下、「ジョーイ」4回(高校1回、中学3回)、「エデンの東」3回(高校3回)、「ホーム・アローン」3回(高校3回)、「マイ・フェア・レディ」3回(高校3回)、「草原の輝き」3回(高校3回)、「スタンド・バイ・ミー」3回(高校2回、中学1回)、「奇跡の人」3回(高校3回)、「老人と海」3回(高校3回)
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