ジョーイ

劇場公開日:

解説

白血病と闘った1人の少年と、彼をとりまく家族や友人を描く。製作はジェリー・マクニーリー、監督はTV「警部マクロード」等のルー・アントニオ、脚本はジェリー・マクニーリー、撮影はゲイン・レシャー、音楽はデイヴィッド・シャイアが各々担当。出演はジェフリー・ライナス、マーク・シンガー、ジェラルディン・ペイジ、ジェラルド・S・オルーリン、キャスリーン・ベラー、ブライアン・ファレル、スティーブン・グッテンバーグなど。

1977年製作/アメリカ
原題:Something for Joey
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1977年12月10日

ストーリー

ペンシルバニア州のアパー・ダービィにあるキャパレッティ一家の生活は、経済的には決して豊かではないが、充実していた。家族は、父(ジェラルド・S・オルーリン)と母(ジェラルディン・ペイジ)、それにジョーイ(ジェフリー・ライナス)、ジョン(マーク・シンガー)、マーティー(ブライアン・ファレル)、そしてマイク(スティーヴ・グッテンバーグ)の4人の息子と、娘のジーン(キャスリーン・ベラー)だ。しかし、不幸は訪れた。11歳の末っ子ジョーイが、白血病で余命数ヵ月だというのだ。決定的治療法はなく、激しい疲労と苦痛を訴えるジョーイ。家族の心は痛む--。その中で州立大学のフットボールの選手をしているジョンは、とりわけジョーイの事が気にかかった。いつもジョンが正選手になれるよう祈ってくれるジョーイ。しかし、間もなくジョンも正選手になり、ジョーイや家族達の声援を受けるようになる。だが、ある土曜日、ジョーイを高熱が襲い、彼の身体を硬直させ、意識さえうばい、彼は植物人間と化した。もはや死を待つだけのジョーイ。やがて、ジョンや家族にあたたかく見守られる中、ジョーイは少しずつではあるが、回復にむかう。ジョンの試合にも行けるようになったジョーイは、ジョンに誕生日のプレゼントは?と聞く。「1試合に4つのタッチダウン」と答えるジョーイ。これは大変なプレイだ。だが、ジョンは何かに憑かれたように走り、2639ヤードの疾走と、29のタッチダウンの記録を残した。冬が来て、73年度のハインズマン・トロフィー受賞者にジョンが決定する。そしてニューヨークでの受賞式。副大統領をはじめ、名士、報道陣が見守る中、ジョンはトロフィーを受けとった。そして彼は、今まで自分がこうなれたのも、父や母や兄弟のためだとスピーチする。そして彼は言う。「僕が戦うのはフットボールの時だけです。しかし、弟のジョーイは不治の病いと戦っています。このトロフィーはジョーイが受けとるべきです--」と。……それから3年後、ジョーイは静かに死んでいった--。

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映画レビュー

4.0原点かも知れない・・・

2024年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

 高校生の頃だったと思う、最初にこの映画を観たのは。泣きました。今から約40年近く前。当時、NFLで49ersのジョーモンタナが脚光を浴びており日本でもちょっとしたアメフトブーム。私も魅了された一人。この映画もアメフトを題材としており人気映画として時々TVでも放映されていたように思う。恐らく映画で涙したのはこの作品が初めて。そのあと洋画の世界にのめりこんでいったことを思いおこせばこの映画が私にとって映画人生の原点だったように思える。久しぶりに観て、やっぱり泣きました。
 実話を元にしたストーリー。大学アメフトのスター選手の兄。自分が恵まれすぎている罪悪感に苛まれながら、白血病を患い死んでいこうとしていく弟のジョーイを気遣う。「この子には一体(神様は)何を与えてくれたというんだ」。そんな思いをよそに無邪気に兄を応援し続けるジョーイの笑顔が切ない。「生きること」「死ぬこと」を意識させてくれた映画。
 日本では「ジョーイ」としか認識されていなかったけどオリジナルタイトルはSomething for Joey。全てが凝縮されているこのタイトルにも言葉では言い表せないやるせない衝撃を受けた。今も私の中では大切な心に残る作品の一つ。一方、映画としては決してA級ではなかったためか世間ではもう既にほぼ誰の記憶にも残らず埋もれてしまっているんだろうと思う。なぜか日本語字幕版が一本そのままYouTubeに上がっているのでもし興味がある方はチラ見でもされてはどうでしょう。

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おまつ

50年余の人生で1番感涙の映画 ジョーイ

2023年2月11日
スマートフォンから投稿

映画は大切な友さんのコメントにまったくの同感 どうかブルーレイかDVD化されて発売されることを祈っております

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よっしー

3.0子供の頃泣きながら見た

2022年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

弟思いの兄。
病弱な弟の無邪気なお願いを律儀に叶えようとする健気さに、思わずほろっとしてしまいました。

日本ではアメフトがそれほどメジャーなスポーツではないので、いまひとつピンときませんでしたが、それでも泣いてしまいました。

ただ、今にして思えば「泣ける映画」と「いい映画」は必ずしもイコールではないので、今の人たちが貴重な時間を使ってまで見たほうがいいというおすすめはしません。

確か、TV版では国広富之さんが声を当てていたんですよね。
懐かしい。

2020.9.4

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うそつきカモメ

4.5言葉にできないほどの暖かい映画(号泣しました)

2020年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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共感した! 2件)
映画は大切な友
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