居眠り磐音

劇場公開日:

居眠り磐音

解説

佐伯泰英の人気時代劇小説「居眠り磐音 決定版」シリーズを松坂桃李の時代劇初主演で映画化。3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの小林琴平、河井慎之輔とともに九州・豊後関前藩に戻った。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。しかし、妻の舞が不貞を犯したという噂を耳にした慎之輔が舞を斬ってしまい、それに激高した琴平が慎之輔に噂を吹き込んだ人物と慎之助本人をも斬るという事態に発展。磐音は罰せられた琴平を討ち取るよう命じられてしまう。2人の友を1日にして失う悲劇に見舞われた磐音は、許婚の小林奈緒を残したまま関前を後にし、たどり着いた江戸の長屋で浪人に身をやつすこととなる。昼は鰻割きとして働き、夜は両替商・今津屋で用心棒稼業を始めた磐音だったが……。監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英。NHK木曜時代劇「ちかえもん」を手がけた藤本有紀が脚本を担当。

2019年製作/121分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2019年5月17日

スタッフ・キャスト

監督
原作
佐伯泰英
脚本
藤本有紀
企画
藤村直人
プロデュース
藤村直人
製作
今村司
大角正
谷和男
中部嘉人
有馬一昭
安部順一
エグゼクティブプロデューサー
伊藤響
吉田繁暁
プロデューサー
西麻美
福島大輔
ラインプロデューサー
砥川元宏
撮影
安田雅彦
照明
はのひろし
録音
山本研二
整音
鈴木肇
音響効果
岡瀬晶彦
美術
原田哲男
倉田智子
装飾
郷原慶太
中込秀志
編集
川瀬功
音楽
高見優
主題歌
MISIA
音楽プロデューサー
千陽崇之
音楽ディレクター
岩崎充徳
アクションコーディネーター
諸鍛冶裕太
VFXプロデューサー
斎藤大輔
VFXディレクター
土師翔太
助監督
井上昌典
演技事務
城野浩人
記録
西岡智子
制作担当
高塚映里香
村山大輔
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(C)2019 映画「居眠り磐音」製作委員会

映画レビュー

3.5優しい時代劇ヒーロー

2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

古く良きチャンバラ時代劇を現代に蘇らせ、なおかつ主人公の優しくフェミニンなキャラクターが新鮮な作品だ。松坂桃李が主人公を演じることでその2つをうまく両立させることができたんじゃないか。親友を斬らねばならなくなった主人公が、過去を捨て浪人として生きる。やがて腕を見込まれて両替商の用心棒となり、そこで貨幣の流通をめぐるいざこざに巻き込まれていき、悪徳両替商を成敗する。 わかりやすい勧善懲悪もので、松坂桃李が正義感が強く子供や女性に優しい時代劇ヒーローを演じている。男らしさを全面に出す感じではないのが現代的というか、時代劇として新鮮だ。悪徳両替商を演じる柄本明の説得力がすごい。やや、オーバー気味に悪巧みする両替商を演じているのだが、やはり芸達者な人は何をやっても様になる。オーバーアクトにはオーバーアクトの魅力がある。この映画の柄本明の芝居はそれを教えてくれる。

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杉本穂高

4.0居眠り剣法に映像的工夫をもっと。女優陣好演

2019年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

興奮

松坂桃李が時代劇初主演だそうで、序盤の前髪と頭頂を剃った月代(さかやき)は違和感あったが、脱藩して総髪になってからは男前になった。殺陣も健闘していて、(ワイヤーを使ったりせず)伝統を踏襲しながらもカットやBGMでスピード感や緊迫感を表現できていた。ただ、磐音の「居眠り剣法」は、単に型を見せて「縁側で猫が居眠りしているような」と台詞で説明するだけでなく、なぜこの脱力した状態が強いのかとか、その時の磐音の内面・心象はどうかなどを、映像で魅せてほしかった。続編があれば期待したいポイントだ。 おっとりしとやかで一途に磐音を想う奈緒に芳根京子、明るく世話焼きなおこんに木村文乃、好キャスティングのおかげで2人も持ち味をしっかり出していた。「志乃ちゃんは…」以来注目の南沙良は、時代劇の台詞回しにやや苦労したが、雰囲気は良かった。若手女優たちの好演も映画のフレッシュな印象に大いに貢献している。

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高森 郁哉

4.5続編が観たいぞ。頼む松竹

2024年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

始まって30分くらいすごい早さの展開とクライマックス感で、この後一体どうすんだ?と思ったものだが、ここは磐音の過去編のようなもので本編はそのあと始まる。あらすじにもそう書いてあった。 それで内容は、時代劇版のヒーローものと言えるような、剣の腕が立ち、人がいい主人公が善人を助け悪を挫くシンプルな勧善懲悪。まあ水戸黄門とか遠山の金さんみたいなものだね。 男も女も子どもも大人も善人も悪人も、あらゆる意味で全方位に無双しまくる完璧超人磐音の活躍をお楽しみ下さいって感じだろうか。 そうなると磐音のキャラクターが重要になってくるのだが、おっとりした磐音、キリッとした磐音、その両方で違和感なくこなした松坂桃李はハマっていたと思う。 松坂桃李は好きだが時代劇のイメージないなと感じていたけれど、完全に杞憂でした。そんなに本格って雰囲気の時代劇ではないことが合っていた理由かなとも思う。 時代小説ファンというのは一定数いるようで、私などは全く知らない人気シリーズがあるそうだ。本作の原作も結構長いシリーズものらしい。磐音の過去にまつわるドラマチックなパートはやってしまったので、本当に水戸黄門のようなストーリーになりそうだけど続編作るなら観たいぞ。 いっそ、マーベルシネマティックユニバースみたいに時代劇のヒーローを量産して最後は大集合の七人の侍みたいにしちゃうのはどうだ?観たいぞ。松竹頑張れ。 それから、悪人ではない両替屋というのを初めて見たかもしれない。この違和感ってなかなかすごい。両替屋、越後屋、お代官というのは悪者と相場は決まっているとばかり思っていた自分は前時代的な人間なのだと痛感した。 本作が新時代的という意味では、女性キャラクターが自分の進む道を自分で決めるという今の価値観が少し反映されているあたりも新しい感じがしたね。 この辺が本格ではない理由でもあるけど、エンターテイメントヒーロー時代劇なんだからそれくらいでいい。

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つとみ

3.0主人公ができすぎ

2024年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

 幼馴染二人と、江戸から豊後関前藩に帰ってきた坂崎信音。しかしわずか一日で、その二人を失い、許嫁奈緒を残して脱藩する。江戸で長屋暮らしを始め、大家の紹介で、昼は鰻屋、夜は両替屋の用心棒となる。そして新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれるが、彼は頭と剣で。  原作は読んでません。最初「いねむりはんにゃ」と読んでしまいました。「いわね」です。心穏やかで、剣は優れ、かっこよく、頭も良い、主人公ができすぎです。居眠りは最初だけでした。奈緒との今後が気になるところです。

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sironabe