劇場公開日 2019年5月17日

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「優しい時代劇ヒーロー」居眠り磐音 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5優しい時代劇ヒーロー

2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

古く良きチャンバラ時代劇を現代に蘇らせ、なおかつ主人公の優しくフェミニンなキャラクターが新鮮な作品だ。松坂桃李が主人公を演じることでその2つをうまく両立させることができたんじゃないか。親友を斬らねばならなくなった主人公が、過去を捨て浪人として生きる。やがて腕を見込まれて両替商の用心棒となり、そこで貨幣の流通をめぐるいざこざに巻き込まれていき、悪徳両替商を成敗する。
わかりやすい勧善懲悪もので、松坂桃李が正義感が強く子供や女性に優しい時代劇ヒーローを演じている。男らしさを全面に出す感じではないのが現代的というか、時代劇として新鮮だ。悪徳両替商を演じる柄本明の説得力がすごい。やや、オーバー気味に悪巧みする両替商を演じているのだが、やはり芸達者な人は何をやっても様になる。オーバーアクトにはオーバーアクトの魅力がある。この映画の柄本明の芝居はそれを教えてくれる。

杉本穂高