ナショナル・シアター・ライブ「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」

劇場公開日:

ナショナル・シアター・ライブ「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」

解説

イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した名舞台を映像化して映画館のスクリーンで上映する「ナショナル・シアター・ライブ」の1作。映画「1917 命をかけた伝令」や舞台「リーマン・トリロジー」などでおなじみの名匠サム・メンデスが演出を手がけ、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の劇作家ジャック・ソーンがイギリス映画界を代表する俳優リチャード・バートンを題材に描いた舞台劇「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」を収録。

1964年、エリザベス・テイラーと結婚したばかりのリチャード・バートンは、ジョン・ギールグッドによる厳格な演出のもと、ブロードウェイの実験的な新作「ハムレット」で主演を務めることに。しかしリハーサルが進むにつれて2つの時代の演劇が衝突し、俳優と演出家の関係は崩壊の危機に陥っていく。

テレビドラマ「SHERLOCK シャーロック」シリーズのマーク・ゲイティスが演出家ギールグッド、「スターダスト」のジョニー・フリンが俳優バートンを演じ、2024年ローレンス・オリビエ賞にてゲイティスが主演男優賞を受賞。

2024年製作/168分/G/イギリス
原題または英題:National Theatre Live: The Motive and The Cue
配給:カルチャヴィル
劇場公開日:2024年7月5日

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NTLive「ザ・モーティブ&ザ・キュー」

映画レビュー

4.5 「ハムレット」の稽古模様を演劇化。「ハムレット」自体が劇中劇を含...

2024年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「ハムレット」の稽古模様を演劇化。「ハムレット」自体が劇中劇を含み、佯狂者が主人公であるため、三重構造を成すことに。実際、かなりの割合を「ハムレット」そのままの台詞が占めるが、この構造のため原作とはまた違った意味合いを含むことになる。その分、中核となるコンセプトはシンプル…芝居馬鹿同士のぶつかり合い、かつての名優たる老演出家と、彼を尊敬しながらも反発する映画界のスターでもある主演俳優の、疑似親子的な対決である。わだかまりを乗り越えた果て、演じるべき「ハムレット」像にたどり着き、膝突合せての最後の稽古のシーンなどはまことに感動的なのである。

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sugsyu

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