山崎貴
長野県松本市出身。「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」に強く影響され、特撮の道を志す。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、アニメーションやVFXを得意とする映像制作会社の白組に入社し、「大病人」(93)、「静かな生活」(95)でデジタル合成などを担当。00年「ジュブナイル」で監督デビューし、続く「Returner」(02)でもVFX満載の映像で注目を浴びる。
「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)ではCGを駆使して昭和の町並みを見事に再現。同作は日本アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む16部門を制覇し、続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(07)、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」(12)も大ヒットを収めた。そのほか「永遠の0」(13)、「寄生獣」2部作(14、15)、「アルキメデスの大戦」(19)など話題作、ヒット作を数多く発表。
「ゴジラ」生誕70周年記念作品となった「ゴジラ-1.0」(23)は、日本はもとよりアメリカでも歴代邦画実写作品の興行収入1位となるヒットを記録し、邦画初のアカデミー視覚効果賞を受賞するという快挙も成し遂げた。ほとんどの監督作品で脚本とVFXを兼任しており、「ゴジラ-1.0」のアカデミー視覚効果賞も自ら受賞。監督として同賞を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック以来2人目となった。
実写映画のほか、「STAND BY ME ドラえもん」(14)、「ルパン三世 THE FIRST」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」(ともに19)など3DCGアニメも手がける。