ペドロ・アルモドバル
1980年に「ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち」(日本劇場未公開)で長編映画監督デビューし、86年に製作会社「エル・デセオ」を弟のアグスティンと設立。その後、88年に発表した映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」がベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞し、世界的に注目を浴びる。その後、「オール・アバウト・マイ・マザー」(98)でアカデミー賞の外国語映画賞、「トーク・トゥ・ハー」(02)では脚本賞を受賞。世界的巨匠と呼ばれる映画監督のひとりとなる。近年の監督作に「アイム・ソー・エキサイテッド!」(14)、「ジュリエッタ」(16)などがあり、自伝的作品として撮り上げた「Pain and Glory(英題)」(19)は第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、主演のアントニオ・バンデラスが男優賞を獲得した。監督のほか、「人生スイッチ」(15)、「エル・クラン」(16)、「永遠に僕のもの」(19)などでは製作を務めている。