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映画「ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち」 ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち
解説
「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などで知られるスペインの名匠ペドロ・アルモドバルが1980年に発表した長編デビュー作。ドラッグ、ゲイ、マゾヒストなど、後のアルモドバル作品にも通じる要素が多数散りばめられたコメディドラマ。自宅の窓際で大麻を栽培していたペピは近所の警官に見つかってしまうが、見逃す代わりにとレイプされてしまう。復讐のため友人のボンを使って警官の妻ルシを凌辱するが、極度のマゾヒストであるルシの性癖が意外な方向へ働き、3人は一緒に逃避行することになる。女性差別主義者のルシの夫は怒って3人を追跡するが……。主人公ペピを演じるのは、「マタドール 炎のレクイエム」「神経衰弱ぎりぎりの女たち」、カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した「ボルベール 帰郷」など後のアルモドバル作品にも多く出演するカルロス・マウラ。
1980年製作/81分/R15+/スペイン
原題:Pepi, Luci, Bom y otras chicas del monton
スタッフ・キャスト
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カルメン・マウラ
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フェリックス・ロタエタ
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アラスカ
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エバ・シルバ
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コンチャ・グレゴリ
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2020年6月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
①監督デビュー作ということで、カメラ廻しや画面の切り替えに習作っぽいところや荒削りなところはあるし、街角で撮りました、建物の隅で撮りました、セットとも言えないセットで撮りました、という映像ばかりだが、話の内容と登場人物(女たち)が異様に面白い。②途中で出てくる、バイの夫を持ち髭を伸ばし甲高い声でひとり喋りまくる女が面白い。ぺピのパンティのコマーシャルも傑作!臭いおならを芳しい香りにしたり、中でオシッコをしても漏れないうえ色が変わって楽しめる、一人で寂しい時に丸めておとなのオモチャにして⚪⚪ニーできるパンティなんてよく考え付くなあ、と感心する。女たちのどことなく噛み合っていない会話もオカシイ。他にもゲイ、レズ、サド、マド、トランスジェンダー、⚪⚪スの大きさ・太さ比べなどどんどん出てくるが、奇才ならではのデビュー作というところでしょうか。
2019年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
フィルムも内容も今観ても「放送禁止」系なので、約40年前の作品と知り驚きです。ここまで変態度が高い作品だと、スペイン国内でも一部でしか公開しなかったのではないでしょうか。良い意味で女性の自由な魂の血を飲まされたみたいな感じでした。この作品を原点に、「罰当たり修道女の最期」「神経衰弱ぎりぎりの女達」「オールアバウトマイマザー」と変態性が段々洗練されていったのが分かりました。カルメン・マウラが可愛かったです。