テリー・ギリアム
アメリカ、ミネアポリス出身。1960年代にイギリスに渡り、コメディグループとして後に大ブレイクするモンティ・パイソンに参加。TVシリーズではアニメーター、映画では脚本、監督を務める。テリー・ジョーンズとの共同監督で「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(75)で映画初監督を務める。81年には「バンデットQ」がヒットし、「未来世紀ブラジル」(85)は第58回 アカデミー賞で脚本賞にノミネート、「フィッシャー・キング」(91)は第48回 ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。その後も「12モンキーズ」(95)、「ラスベガスをやっつけろ」(98)、「ブラザーズ・グリム」(05)などが話題になる。2018年製作の「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」は、1990年代後半ごろから着手したものの数々のトラブルに見まわれ、19年間で8回映画化に挑戦してその都度失敗。「映画史に刻まれる呪われた企画」とも称された作品として知られる。苦難に満ちたプロジェクトのうち、98年~2000年までの間の様子はドキュメンタリー映画「ロスト・イン・ラマンチャ」(02)として公開されている。独創的な世界観をもち、鬼才、奇才と称されることが多い。