ゼロの未来
劇場公開日:2015年5月16日
解説
「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」の鬼才テリー・ギリアム監督が、「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクリストフ・ワルツを主演に描いたSFドラマ。コンピューターに支配された近未来を舞台に、謎めいた数式を解くため教会にこもって生きる孤独な天才技師の人生が、ある女性との出会いから変化していく様を描いた。世間になじめない天才コンピューター技師のコーエンは、「ゼロの定理」という謎めいた数式を解くことを義務付けられ、ひとり教会にこもって定理の解明を続ける。ある日、パーティに連れていたれたコーエンは、そこで魅力的な女性ベインスリーと出会う。自分と同じく天才と呼ばれるボブとの交流やベインスリーとの恋を通じて、コーエンは生きる意味を知っていくが……。
2013年製作/107分/G/イギリス・ルーマニア・フランス・アメリカ合作
原題:The Zero Theorem
配給:ショウゲート
スタッフ・キャスト
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もそうだったが、インターネットがもたらす最大の能力は監視。と言う能力で極めて社会主義的国家に都合の良い能力である。と言うことをわかりやすく時間をかけて説いてくれた映画🎞インターネットが生み出す民主主義とは僅かばかりの個人の欲求に応えるエセユートピアのサイトであって本当の幸せとは繋がらない。そーゆー事をギリアム先生は訴えたかったのだろうなぁ(^^)これからの時代を見据える時に観ておきたい映画の一つ
2021年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
映像にギリアム感がみなぎっているが、それ以上でもそれ以下でもない。ちなみに私の思う「ギリアム感」を説明するなら「ゴシックとあえてチープなマシンが融合した未来図」だ。
2021年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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不可思議な妄想現実の近未来をビジュアル化するとゲームセンターさながら、スピリチュアルな古い教会で全てがゼロに収束する神の式を導こうとするシュールな設定、タイトルから多少は知的なお話かと期待したがジュブナイル向け、残念でした。
宇宙の膨張やニュートリノの質量の話などが唐突に挟み込まれるが信憑性を高めようとする引用なのでしょう、宇宙はやがてブラックホールに飲み込まれて無に帰すという、即ちそれがゼロの定理らしい、妙な数式のピースが飛び交うブロック崩しゲームのような描写だが、それが監督の解釈による近未来の研究様式らしい。
人生の意味を見失って久しい主人公だが、とどの詰まりは可愛い女の子と南の島で過ごしたいというゴーギャンのような生き様でしたか・・。たぶん名画「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」にひっかけているのでしょう。
映画.COMのインタビューでギリアム監督は映画の狙いをネット社会の若者たちに「自分で思考し、自分なりの世界の見方を見つけること」が重要だと伝えたかったと語っている。
スマホやゲーム依存に危機感をもったのでしょうか、分からない訳ではないですが人それぞれでしょう。映像表現は奇抜で楽しめましたが個人的には作家性の強い映画は苦手です。