バンデットQ
劇場公開日 1983年3月5日
解説
「未来世紀ブラジル」などで知られる鬼才テリー・ギリアムの長編第3作で、時空を超える旅に出た少年の奇想天外な冒険を描いたSFファンタジー。イギリスで暮らす11歳の少年ケビンの寝室に、突如として馬に乗った騎士が現れ、すぐに消えてしまう。翌晩、ケビンがその証拠を撮ろうとカメラを構えていると、今度は6人の小人が出現。彼らは、創造主から奪ったタイムホールを示す地図を使い、時空を超えて盗みを働く強盗団なのだという。彼らと一緒に旅に出たケビンは様々な時代を訪れ、大冒険を繰り広げるが……。出演は「007」シリーズのショーン・コネリー、「シャイニング」のシェリー・デュバル、「エイリアン」のイアン・ホルム。元「ザ・ビートルズ」のジョージ・ハリスンが製作総指揮と主題歌を担当した。
1981年製作/116分/イギリス
原題:Time Bandits
配給:東宝東和
スタッフ・キャスト
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2022年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
Tギリアム監督が大作「1984」の資金を稼ぐために作ったキッズ向けSFということだけど、歴史のあちこちに出没して盗みを働くという発想が楽しいし、結構豪華に作ってあって(ショーン・コネリーが古代ミケーネ人で出てたり)見応えもあった。
おまけというか、冒頭とラストに出てくる、主人公の少年の両親の暮らしぶりが、シニカルというか、モンティパイソン的なブラックな描き方で笑った。
2021年12月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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原題は「Time Bandits」。「Q」は何処から来た⁉️
流石はテリー・ギリアム。脳内イマジネーション全開のジュブナイル物でした。ナポレオン、ロビン・フッド、ギリシャにタイタニック。伝説の時代では船が巨人の頭に乗ってるとか想像力豊かです。変な魔王のデザインといい小学生の空想を見事に作品に落とし込んでいます。いい歳してこれが作れるって凄いわ。
って最後はパパとママがぶっ飛んでしまったのですが、あれはアリなのでしょうか?ジュブナイルと思って子供に見せてた親御さんはビックリだったに違いない。
2021年5月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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初テリー・ギリアムでしたが、なるほど。こういう感じね。大好きです。超タイプです。
現実に満足していない、歴史好き少年ケヴィンの楽しい悪夢。
そして、ケヴィンの部屋に現れた6人の盗賊の小男たち。
追ってくるボス(ショーン・コネリー)から逃げながら、一つの地図を手がかりにタイムホールを見つけてあちらこちらへタイムトリップ。
ナポレオン→ロビン・フッド→アガメムノン→タイタニック→人喰い鬼→巨人(海坊主?)→魔王→ボス
歴史に神話、場所も時代も違う世界へ。
毎回大事なところに落っこってくる。
ロビン・フッドの世界で、あの男女2人を全く助ける気がないところとか、アガメムノン王が簡単に王冠渡しちゃうところとか笑っちゃいました。
小男たちのハチャメチャ加減や絶妙な色彩感覚など軽快さもありながら、敵の分身的なキャラクターなど暗黒面剥き出しのアダルトファンタジー要素もあり。
魔王に捕まってからの脱出シーンはハラハラしながらもテンションが上がる。
ちなみに魔王の技でお気に入りは、ダントツでメリーゴーランドです。観た人はわかると思いますが。異論は認めません。
情報量が多いけれど、もう一回勉強してから観たらもっと楽しめそう。
正直ぶっ飛んでいて意味不明、奇奇怪怪な世界だけれど、軽快さと不思議な世界観でずっと観ていられる。
ラストの衝撃展開も皮肉というかなんというか。
少年時代の想像力と冒険心に溢れ、夢と現実が入り乱れるシュールでワクワクなSF映画。
他のテリー・ギリアム作品も是非観てみたいと思います。
2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
1981年製作テリー・ギリアム監督。
パイソンズの一人ギリアムがそろそろひとりでやろうかいという感じで撮ったであろう作品。
スケッチや他の映画にもある歴史好きを思わすシーン多々。今見ると色々と描き方が雑というか大雑把な箇所が多いが、センスオブワンダーという点ではやはり先んじていたなと。
ここからSF要素が濃くなるとブラジルに、ファンタジー要素だとバロンにという風に捉えることもできる。
コネリーの使い方はカメオ的だがまぁよくある手法。ウインクがチャーミングなので万事OK。
演出手腕も予算もまだ初期ということで多くを求めちゃいかんだろう。ラストの妙な余韻が個性ということで。
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