井浦新
スカウトをきっかけにモデルとして活動。1998年、是枝裕和監督作「ワンダフルライフ」の主演で俳優デビューする。松本大洋のコミックを映画化した「ピンポン」(02)で窪塚洋介扮する主人公ペコの幼なじみ・スマイル役を演じて注目を集め、以後は、「蛇にピアス」(08)、「空気人形」(09)、「かぞくのくに」(12)、「ジ、エクストリーム、スキヤキ」(15)、「ニワトリ★スター」(18)、「嵐電」(19)など数多くの作品に出演し、日本映画界に欠かせない存在となっている。なかでも、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(07)、「キャタピラー」(10)、「海燕・ホテルブルー」(11)、「千年の愉楽」(12)など、晩年の若松孝二監督作に数多く出演。「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(11)では三島由紀夫に扮するにあたり、それまでの「ARATA」というアルファベット表記の名で三島由紀夫を演じることに違和感を抱き、同作出演を機に芸名を本名の「井浦新」にした。若松プロダクションの往年の日々を白石和彌監督のメガホンで描いた「止められるか、俺たちを」(18)では、若き日の若松孝二その人を演じた。俳優、モデルのほか、ファッションブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」のデザイナーとしても活動している。