キャタピラー

劇場公開日:

解説

第2次世界大戦中の日本。シゲ子の夫・久蔵にも赤紙が届き、勇ましく戦場へと向かったが、戦争から戻った久蔵の顔は無残にも焼けただれ、四肢を失っていた。村中から奇異の目で見られながらも、多くの勲章を得た久蔵は「生ける軍神」として崇められ、シゲ子は戸惑いながらも久蔵の尽きることのない食欲と性欲を埋めていく。やがて日本に敗戦の影が色濃く迫り、久蔵は自ら戦場で犯した悪行に苦しみ始める。第60回ベルリン国際映画祭で、寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞した。

2010年製作/87分/R15+/日本
配給:若松プロダクション、スコーレ
劇場公開日:2010年8月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第60回 ベルリン国際映画祭(2010年)

受賞

銀熊賞(最優秀女優賞) 寺島しのぶ
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(C)若松プロダクション

映画レビュー

4.0国を挙げての 「軍神ご っこ」を痛烈に描ききった究極の反戦映画

2024年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

戦争中に大陸(満州あたり)で女性に乱暴し殺した若い日本兵の久蔵には、帰りを待つ妻のシゲ子がいた。
狂った戦場の実態。
戦争することが立派という価値観と同調圧力、命令した者も従った者達も狂っていた。
久蔵は四肢と声帯と聴力を失って帰還する。
藁葺き屋根の家に住む夫婦(久蔵とシゲ子)にとっては、長く苦しい試練の日々が始まるのであった。
終戦(昭和20年8月)までの夫婦の性事情に焦点が絞られている。

シゲ子に扮する寺島さんはノーメイクで出演、ヌードも披露する。
エンディングテーマ『死んだ女の子』(元ちとせ)が戦争を歌なのでマッチする。
低予算で僅か12日間で撮影した伝説の若松孝二監督オリジナル作品。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0この作品、気持ち悪いとかあまり良い噂は聞いてなかったが個人的には大...

2024年1月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品、気持ち悪いとかあまり良い噂は聞いてなかったが個人的には大丈夫でした。もちろん終始暗く重い雰囲気でしたが伝わるものもしっかりありました。
寺島しのぶさんの体当たりの演技と彼女にしか持ってないあの独特のオーラ、寂しげな表情の中にある艶さがこの役にとても合っていて素晴らしいと思いました。
大西信満さんも負けてなかったですよ!
喋る事が出来ない役でしたが目力と顔ほぼ半分の表情だけでも凄い迫力でした。

作品全体の評価はとても難しいですが(捉え方が難しいと言いましょうか)
このお二人の演技には満点を差し上げたいです。

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コチョ

3.0名作だけど二度と見たくない…

2024年1月18日
PCから投稿

送り出した夫がとんでもない状態になって返ってきた話し。
名作ではあるのですが、生々しすぎて二度と見たくありません。
名作ではあるのですが…

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みる

4.0神の国

2023年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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