蛇にピアス
劇場公開日:2008年9月20日
解説
金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を、世界に知られる演出家・蜷川幸雄が映画化。蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持ち、全身にピアスや刺青をした男アマと、アマの紹介で知り合った彫り師シバの2人の男と関係を持つようになった19歳のルイは、自らの舌にもピアスをあけ、背中に刺青を彫る。それでも満たされない何かを探し求めるルイだったが……。ルイ役は映画初主演の吉高由里子。藤原竜也、唐沢寿明ら豪華俳優が特別出演。
2008年製作/123分/R15+/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
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メンヘラと性癖のコンボ
最後あれで終わるのは投げてる感
ストーリーとしてはどうかと思うけど
リアリティの凄まじさは素晴らしいものがあった
シバがアマにしたであろうことを察したルイのあの行動
情もあったはずで葬式でワーワー泣き喚いてたのに結局そこなのか
ルイにとっての愛って何なんだろう
依存心の塊、虚な器、生死への欲動
スプタンも遂げられず中途半端
最後のシーンは自分のしょうもなさに全身の力が抜けたのだろうか
2022年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
あらすじネタバレを見ないで
俳優さんたち3人の名前と監督に興味をもち視聴。
私自身が満たされているのかなんの共感もなく余韻にもひたれず。
何度か寝落ち。録画をさかのぼり視聴。
2022年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみさんの”蛇にピアス”を読んだ時の衝撃は忘れ難い。
で、今作は鑑賞をスルーしていた。
だが、今作を初めて鑑賞すると、舞台劇で鬼以上に怖いと言われた、故、蜷川幸雄監督が若き僅か20歳の吉高由里子さんに身体を張った演技を要求し、彼女が見事に応えた作品であると思った。
ー 蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持つ男・アマ(高良健吾)と出会った19歳のルイ(吉高由里子)。
アマの紹介で全身にピアスを入れ、入れ墨も半端ない彫り師のシバ(ARATA:井浦新)とも知り合った彼女は、自らの舌にピアスを開けて貰い、背中には竜の入れ墨を彫ってもらう。
痛みと快楽に身を委ねるルイだったが、どこか満たされぬ思いを抱え…。ー
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・ルイが満たされぬ思いを抱えつつ、死んでいるように生きている時に出会った全身にピアスを入れ、蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持つ男・アマと出会った時に感じた生きる実感。
ー それは、劇中でも描かれているようにSM要素も絡めた、妖しき世界に生きる男達の魅力であった。
それにしても、僅か20歳の吉高由里子さんの、身体を張った演技には驚く。
物凄い、女優根性を感じる。(相当な、葛藤があったであろうと推察する。)ー
・彼女が、シバ(ARATA:井浦新)に頼み、彫り物をしてもらうシーン。
ー 赤江瀑の名品、”雪華葬刺し”を想起させる。彫り物に魅入られた女性が、痛みを耐えるために、男に抱かれながら、針を肌に入れていくシーンが、”雪華葬刺し”では描かれているのであるが、今作も引けを取らない。-
<監督が、独特の美学を持っていた故、蜷川幸雄監督ですから、この展開は想像できたが、まさか、吉高由里子さん始め、ARATA:井浦新や高良健吾が、あのような異形の姿を晒すとは・・。
業が深いなあ・・。
”今作が気に入ったと思われる、貴方は変態ですか!””はい、変態です。”
幽玄妖美な、独自な世界観が屹立している稀有な作品である。
若き吉高由里子さん、頑張ったなあ・・。益々、ファンになったよ。>
小説も映画も、辛そうと思って避けていたけれど、観てみたらやはり辛かった。
痛々しく切ない。敏感で賢く優しいからこそ、混乱しやすく不安定で脆い。こういうのは辛い。
吉高さんが頑張って演じてくれていて、インパクトが強い。みずみずしさと大人っぽさが同居するようなこの女優さんならではかな。
アマは優しいゆえに弱い。
雑踏の中で寄り添い合う似た者同士の二人。孤独感が極まる。
シバは鈍感で図々しい分、強い。
ルイはこのままシバのところに居続けるのかどうか。大筋からすればどうだっていいこと。彼女は開き直った。生きていくことに決めたのだから。そこに理由はない。強さとはそういうものだな。