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映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」 11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち
劇場公開日 2012年6月2日
解説
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」の若松孝二監督が、1970年11月25日、防衛庁内での割腹自決へといたるまでの三島由紀夫と「楯の会」の若者たちの物語を映画化。学生運動全盛期の1968年、三島は文筆業の傍らで民族派の学生たちと「楯の会」を結成し、有事の際には自衛隊とともに決起するべく訓練にいそしんでいた。しかし、警察権力の前に自衛隊は出動の機会すらなく、楯の会の若者たちは苛立ちを募らせていく……。三島を演じるのは、本作のため芸名をARATAから本名に戻した井浦新。
2011年製作/119分/日本
配給:若松プロダクション、スコーレ
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2021年11月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
内容。三島由紀夫という作家の11.25事件の前後5年の話を分かりやすく纏めた作品。印象に残ったのは、寺島しのぶの結局三島の身体を残して、貴方に何が残ったの?という生き残りの楯の会員に向かって問いかける言葉。全体の流れが早すぎて深く物語が入ってこない。キャストの選択もしっくりこず主役級以外演技が下手すぎて笑える。しかし!くまさんの演技は人懐っこく大好きだ。やはり映像として残っている三島由紀夫が凄すぎて廉価版のまとめとしてならいい作品だと感じた。印象としては若者たちの1960年代の情熱に呪われてしまい動けなくなり作家として生きて自分で幕引きした稀有な作家で強くも弱い当時の時代性を驚きを持って感じた。全体的に分かりやすすぎた印象。
お馬鹿映画ばかりの邦画の中で知能指数が少し上がるので観ていて最後まで面白い。三島由紀夫。主張はいっぱいあったのに、どれも実現せず、部下からもせっつかれて、ついに自衛隊に決起を促して自決するしかないとなった。しかし、その行動さえも実際にはヘリコプターとヤジの声にかき消されて、集まった自衛官たちには何を言ってるか聞こえなかったらしい。悲しく壮大な上滑り。しかし痛い思いをして腹を切った気合いは事実。追い詰められていって狂気じみていく感じや、右翼独特の妙な爽やかさと、ホモ感も含め、井浦新と満島真之介の演技は抜群に素晴らしかった!
2021年6月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
昨年は三島由紀夫没50年ということもあり、たくさんのドキュメント番組があったり、
また、学生時代に「楯の会」の流れを引く
会のある学生寮にいた縁もあり鑑賞。
しかし、上っ面を撫でただけに見えたり、
表現が直接過ぎて、主役2人の内面に
迫れていたとの印象は受けなかった。
また、井浦新は力演しているのかも知れない
が、顔が三島由紀夫らしくないのと
肉体的な対応も不足していて、
臨場感を持って三島の世界とその時代には
浸ることが出来なかった。
実際、若松監督は三島の思想を
どう受け止めていたのだろうか。
三島には、天皇を頂点とする理想の国家像と
現実の天皇像に
相当のギャップを感じていたはずだ。
だから、本当のことか判らないが、
吉田喜重の映画「戒厳令」での、
死刑執行直前に「天皇万歳と唱えないのか」と問われた際の北一輝の
「私は死ぬ前に冗談は言わないことに
しているのです」との最期の台詞のように、
若松監督には、御自身の三島への評価を
インパクトのある形で表現して欲しかった。
2021年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
1970年、わずか50年ほど前に起きた出来事とは思えない。
日本人が物事をまじめに、違った見方でいうと深刻に考えていたのかもしれない。
三島由紀夫の行動を肯定も否定もしないが、現実に起きた報道映像を交えての映画は、史実を忠実に描いているのだろう。
あの時代に一歩間違えていたら、日本はどうなっていたんだろうという思いはある。
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