ディズニープラスで見られる第96回アカデミー賞ノミネート作まとめ ジョン・ウィリアムズが54回目のノミネート!
2024年1月25日 09:00
第96回アカデミー賞のノミネート作品が1月23日(現地時間)に発表され、長編アニメーション賞候補となった「マイ・エレメント」、視覚効果賞と音響賞にノミネートされた「ザ・クリエイター 創造者」、ジョン・ウィリアムズが作曲賞受賞を目指す「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」など、ディズニープラス配信作品が計7部門でオスカー候補となっている。
この記事では候補作品に加えて、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、撮影賞など11部門で候補にあがる「哀れなるものたち」(1月26日公開)のヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーンのタッグによる「女王陛下のお気に入り」(ディズニープラスで配信中)もご紹介。第96回アカデミー賞授賞式は、3月10日(日本時間11日)に開催される。
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズが監督・脚本を手がけた近未来SFアクション。2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化するなか、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デビッド・ワシントン)は、人類を滅亡させる兵器を創出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かうが、その正体は、超進化型AIの幼い少女アルフィー(マデリン・ユナ・ボイルズ)だった。渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイが共演した。
すでにラスベガス映画批評家協会賞、フェニックス映画批評家協会賞、セントルイス映画批評家協会賞、デンバー映画批評家協会賞、ネバタ映画批評家協会賞、ハワイ映画批評家協会賞と6つの賞で、最優秀視覚効果賞を獲得。かつて「GODZILLA ゴジラ」(2014)を手がけたエドワーズ監督の最新作と、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が、視覚効果賞で“激突”することになった。
クセが強くてワケありな銀河の落ちこぼれたちが結成したチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ第3弾。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」に続き、これでシリーズ全作品が、アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた。もしも受賞すれば、MCU初の視覚効果賞受賞となる。
ハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズの冒険を描くアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作。インディが、人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝「運命のダイヤル」をめぐって、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)を相手に、全世界をまたにかけた争奪戦を繰り広げる。
映画音楽界の伝説であるジョン・ウィリアムズは、過去にアカデミー作曲賞を5度受賞しており、今回「シンドラーのリスト」以来となる6度目の受賞が期待される。ちなみにノミネートされた回数は、編曲・歌曲賞なども含めると、これで驚異の54回目となる!
火・水・土・風という、カラフルで個性あふれる4つのエレメントたちが暮らすエレメント・シティを舞台にした、ディズニー・ピクサー作品。家族のために火の街から出ることなく、父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていた火の女の子エンバーが、自分とは正反対で自由な心を持つ水の青年ウェイドと出会い、心温まる交流を重ねるさまを描く。
ピクサー・アニメーション・スタジオ作品は、これまで「ファインディング・ニモ」「レミーのおいしいレストラン」「カールじいさんの空飛ぶ家」「トイ・ストーリー3」「リメンバー・ミー」「ソウルフル・ワールド」など10作品が長編アニメーション賞を受賞。今年は宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が強力な対抗馬として、ノミネートに名を連ねている。
世界中に激辛旋風を巻き起こしたスナック菓子「チートス Flamin'Hot 激辛チーズ味」の考案者で、工場の清掃員から副社長にまで上りつめた男の実話に基づくサクセスストーリー。高校卒業の資格を持たず、就職活動に苦戦しながらも、地元のフリトレー工場で清掃員の仕事に就いた主人公リチャード・モンタニェス(ジェシー・ガルシア)が、学歴や差別など、さまざまな壁にぶつかりながら、激辛スナックという新機軸こそが工場を救うと信じ、家族や同僚に支えられながら、前に進み続ける。主人公の“燃える心”を歌い上げる劇中歌「The Fire Inside」が歌曲賞(主題歌賞)にノミネートされている。
アメリカ最大の都市ロサンゼルスで、1959年から続く、楽器を無料で修理して公立学校の生徒たちに提供する修理店の様子を描く。「バスケの女王」で第94回アカデミー短編ドキュメンタリー賞を受賞したベン・プラウドフットと、数々の映画音楽を手がけるクリス・バワーズが、監督としてコンビを組んだ。ふたりは倉庫の隅々まで撮影し、生徒のために8万を超える楽器の修理に情熱をかける職人たちにインタビューを敢行した。
ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督(「ロブスター」)が、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕えるふたりの女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマ。第91回アカデミー賞では、作品賞を含む9部門10ノミネートを受け、絶対的権力を握りながら、過食による痛風に悩まされるアン女王を演じたオリビア・コールマンが、主演女優賞に輝いた。また、女王の幼なじみで権力を握るレディ・サラ役のレイチェル・ワイズ、貴族に返り咲く機会を狙う新人侍女のアビゲイルを演じたエマ・ストーンが、そろって助演女優賞にノミネートされた。
そして、ランティモス監督とストーンが再タッグを組んだ「哀れなるものたち」が、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞(ランティモス)、主演女優賞(ストーン)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚色賞、撮影賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞、美術賞の計11部門にノミネートされている。自ら命を絶った不幸な女性ベラは、風変わりな天才外科医ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)によって、自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。彼女は「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられ、大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線を持つ主人公ベラを、ストーンが自由奔放に熱演した。
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奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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